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経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

権謀術数の渦 : 米中経済交渉 (上)

2019-11-12 08:16:13 | なし
◇ 政府部内から異なる発言が続出 = 「交渉は順調に進んでいる」と言うそばから「合意などしていない」という発言。それも新聞やネットの憶測ではなく、米中両国の当事者から出てくるのだから驚いてしまう。内部の意見が割れているのだろうか。いや、両国が相手の出方を窺うために、いろいろ秘術を尽くしている感じも濃厚だ。そして決着はどうなるのだろうか。真相はまだ藪のなかである。

11月1日時点では、明るさが広がっていた。アメリカのクドローNEC(国家経済会議)委員長が「農業・金融。為替の分野で、協議はほぼ完了した」と発言。中国商務省も「中核的な関心事で共通認識に達した」と応じている。トランプ大統領も記者会見で「協議は順調に進んでいる」と説明した。

ところが7日になると、情勢は一変する。中国商務省が「追加関税の段階的な撤廃で一致した」と発表すると、ホワイトハウス報道官はこれを容認するコメント。しかしナバロ大統領補佐官は、その直後に「関税を一部でも撤廃する合意はない」と強く否定した。トランプ大統領も「撤廃には同意していない」と反論している。

これまでの交渉で、農業・金融・為替の問題と知財・技術移転・補助金の問題を切り離す。まず第1段階は、農業などだけで部分合意する。ここまでは煮詰まったように見受けられる。ただ中国側が関税の段階的な撤廃を条件としているのに対し、アメリカ側は難色を示しているようだ。しかしアメリカも中国も、実はもっと深い意図をもって駆け引きに明け暮れているように思われる。

                               (続きは明日)

       ≪11日の日経平均 = 下げ -60.03円≫

       ≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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