経済なんでも研究会

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今週のポイント

2019-10-07 08:09:41 | 株価
◇ 実体経済と金融緩和の綱引き = ダウ平均は先週1-2日だけで800ドル以上も下げ、4日には400ドル近く上げた。週初の下げは、製造業の景況感が10年ぶりの低さに落ちたことを警戒したもの。ところが週末には、、非製造業の景況感が悪化したにもかかわらず上げた。こうした株価の動きは、現在の市場心理をきわめてよく描き出している。そしてダウ平均は結局、週間247ドルの値下がり。

まず製造業の景況感低下で下げたのは、市場が実体経済の悪化を心配した結果だ。ある意味では、素直な反応だと言えるだろう。次に非製造業の景況感が低下しても上げたのは、市場がこれでFRBによる利下げの可能性が強まったと考えたため。窮すると金融緩和にすがりたい現在の気分が、ストレートに現われたわけだ。

日経平均も先週は469円の値下がり。こちらもニューヨーク市況の軟調に加えて、日銀短観、輸出の急減、消費者態度の低下など実体経済の悪化を示す指標が売り材料となった。円相場も上昇している。今週は米中協議の再開、イギリスとEUの離脱交渉など注目点は多いが、膠着状態が続きそうだ。株価は上下動しながら、しだいに値を下げる公算が強い。

今週は7日に、8月の景気動向指数。8日に、8月の家計調査と毎月勤労統計、9月の景気ウオッチャー調査。10日に、9月の企業物価と8月の機械受注。アメリカでは8日に、9月の生産者物価。10日に、9月の消費者物価。11日に、10月のミシガン大学・消費者信頼感指数が発表される。なお10日には、米中間の閣僚級交渉がワシントンで開かれる予定。

       ≪7日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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