◇ 予期せぬ株価の大幅高 = 日米の株価は先週、大幅に上昇した。ダウ平均は週間589ドルの値上がり。終り値は2万6740ドルに達し、史上最高値を8か月ぶりに更新した。日経平均も775円の急上昇。6日間の連騰で、この間の上げ幅は1200円を超えている。市場を取り巻く環境を考慮すると、株価がこんなに高騰するとは誰も予想しなかったのではないだろうか。
トランプ大統領は先週初め、中国に対する第3弾の制裁関税を発表した。これでダウ平均は下げたが、日経平均は上昇。ここから日米の株価はともに急騰している。第3弾の内容は、2000億ドル分の輸入品に10%の関税を上乗せするというもの。市場は25%の上乗せを予想していたので、これよりは規制が緩やか。そこでリスクが減ったのだ、と解釈されている。だが何となく釈然としない。
日経平均の場合は、それに円安の進行が加わった。円の対ドル相場は、先週を通じて約50銭の下落だった。今週もこうした市場の楽観が持続するのかどうか。24日にはニューヨークで、日米の閣僚級による貿易協議が始まる。そして26日には、安倍首相とトランプ大統領の首脳会談。楽観論が一気に吹き飛ぶ可能性もなくはない。
今週は25日に、8月の企業向けサービス価格。28日に、8月の労働力調査、鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数と9月の東京都区部・消費者物価。アメリカでは25日に、9月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。26日に、8月の新築住宅販売。27日に、4-6月期のGDP確定値、8月の中古住宅販売が発表される。
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
トランプ大統領は先週初め、中国に対する第3弾の制裁関税を発表した。これでダウ平均は下げたが、日経平均は上昇。ここから日米の株価はともに急騰している。第3弾の内容は、2000億ドル分の輸入品に10%の関税を上乗せするというもの。市場は25%の上乗せを予想していたので、これよりは規制が緩やか。そこでリスクが減ったのだ、と解釈されている。だが何となく釈然としない。
日経平均の場合は、それに円安の進行が加わった。円の対ドル相場は、先週を通じて約50銭の下落だった。今週もこうした市場の楽観が持続するのかどうか。24日にはニューヨークで、日米の閣僚級による貿易協議が始まる。そして26日には、安倍首相とトランプ大統領の首脳会談。楽観論が一気に吹き飛ぶ可能性もなくはない。
今週は25日に、8月の企業向けサービス価格。28日に、8月の労働力調査、鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数と9月の東京都区部・消費者物価。アメリカでは25日に、9月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。26日に、8月の新築住宅販売。27日に、4-6月期のGDP確定値、8月の中古住宅販売が発表される。
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫