◇ 利益を上回る株価の伸び = 日経平均は23日も上昇、ついに15日間の連騰を記録した。1960年末から61年初にかけて達成した過去最長の記録を上回り、株価の水準も21年ぶりの高さを回復している。一方、ニューヨーク市場ではダウ平均が2万3000ドルを超えて、史上最高値を更新中。ナスダックやSP500も新高値を記録した。さらにドイツやイギリス、韓国やブラジルなどの株価も最高値に達している。
株価を押し上げている基本的な要因は、好調な企業の業績。日本の主要企業は17年度も利益を伸ばし、6年連続の増益になる見込み。アメリカでも9月決算を終えた主要企業の7割以上が、予想を上回る利益を出していると伝えられる。その根底には、世界の主要な先進国と新興国のすべてがプラス成長に転じた“世界同時好況”があるわけだ。
それにしても、株価の上昇は速すぎる。日経平均はこの40日間で、実に2000円も上げている。ダウ平均は同じく40日間で、1000ドル以上も上昇した。しかも今回の世界的な株価上昇には、いわゆる“引き金”が見当たらない。過去の株価連騰時をみると、たとえば60年末からの上昇は、池田内閣による所得倍増計画の導入があった。また09年からの株高は、リーマン・ショックによる暴落の反動だった。
企業利益の増加率と比較しても、株価の上昇率は大きすぎる。過去の株価上昇時には、まずGDPや企業の利益が大幅に伸び、それを追いかけるようにして株価が急伸した。だが今回は、株価の上げ率が企業の増益率をはるかに超えている。こうした現象が起きるのは、各国の金融緩和で生じた過剰流動性の影響だろう。つまり、その分がバブルだと言えるのではないだろうか。
(続きは明日)
≪23日の日経平均 = 上げ +239.01円≫
≪24日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
株価を押し上げている基本的な要因は、好調な企業の業績。日本の主要企業は17年度も利益を伸ばし、6年連続の増益になる見込み。アメリカでも9月決算を終えた主要企業の7割以上が、予想を上回る利益を出していると伝えられる。その根底には、世界の主要な先進国と新興国のすべてがプラス成長に転じた“世界同時好況”があるわけだ。
それにしても、株価の上昇は速すぎる。日経平均はこの40日間で、実に2000円も上げている。ダウ平均は同じく40日間で、1000ドル以上も上昇した。しかも今回の世界的な株価上昇には、いわゆる“引き金”が見当たらない。過去の株価連騰時をみると、たとえば60年末からの上昇は、池田内閣による所得倍増計画の導入があった。また09年からの株高は、リーマン・ショックによる暴落の反動だった。
企業利益の増加率と比較しても、株価の上昇率は大きすぎる。過去の株価上昇時には、まずGDPや企業の利益が大幅に伸び、それを追いかけるようにして株価が急伸した。だが今回は、株価の上げ率が企業の増益率をはるかに超えている。こうした現象が起きるのは、各国の金融緩和で生じた過剰流動性の影響だろう。つまり、その分がバブルだと言えるのではないだろうか。
(続きは明日)
≪23日の日経平均 = 上げ +239.01円≫
≪24日の日経平均は? 予想 = 下げ≫