◇ バブル崩壊か大相場の入り口か = 現在の株価は基本的に、世界同時好況に支えられた企業の好業績によって形成されている。そこへ各国の金融緩和政策が生み出した巨額の過剰流動性が加わり、さらに株価を押し上げることとなった。したがって同時好況が崩れたり、余剰資金が株式市場から流出しなければ、株価が上昇を続ける環境は維持される。では、どんな事態がこの環境を破壊するのだろうか。
まずアメリカ、EU、日本の主要な先進国が不況に陥れば、世界同時好況は途絶する。またインドやブラジルなど新興国の経済が不調になっても、同時好況は持続が難しい。このケースは、アメリカの利上げで資金が新興国から引き揚げられると、発生しやすくなる。さらに共産党大会を終えた中国が経済改革を急ぎ過ぎると、国際商品価格の低落を招いて新興国の経済を圧迫しかねない。
一方、株式市場に集結した過剰流動性は、何か不安な要因が強まると一斉に市場から流出する。たとえば北朝鮮やイランの情勢が緊迫する事態。あるいは大規模なテロ。さらにはヨーロッパにおける反EUの高まり。原油価格の急落。またアメリカやEUが金融引き締めを急ぎ過ぎた場合などなど。数え上げればキリがない。
このような障害物を乗り越えられれば、株価は長期的に上昇する可能性がある。あとから振り返ってみると、17年の株価連騰は大相場の入り口だったということになるかもしれない。もっともその場合でも、現在の株価上昇はテンポが速すぎる。この辺でいったん調整した方が、大相場を実現するためにもむしろ望ましいと思う。
≪24日の日経平均 = 上げ +108.52円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
まずアメリカ、EU、日本の主要な先進国が不況に陥れば、世界同時好況は途絶する。またインドやブラジルなど新興国の経済が不調になっても、同時好況は持続が難しい。このケースは、アメリカの利上げで資金が新興国から引き揚げられると、発生しやすくなる。さらに共産党大会を終えた中国が経済改革を急ぎ過ぎると、国際商品価格の低落を招いて新興国の経済を圧迫しかねない。
一方、株式市場に集結した過剰流動性は、何か不安な要因が強まると一斉に市場から流出する。たとえば北朝鮮やイランの情勢が緊迫する事態。あるいは大規模なテロ。さらにはヨーロッパにおける反EUの高まり。原油価格の急落。またアメリカやEUが金融引き締めを急ぎ過ぎた場合などなど。数え上げればキリがない。
このような障害物を乗り越えられれば、株価は長期的に上昇する可能性がある。あとから振り返ってみると、17年の株価連騰は大相場の入り口だったということになるかもしれない。もっともその場合でも、現在の株価上昇はテンポが速すぎる。この辺でいったん調整した方が、大相場を実現するためにもむしろ望ましいと思う。
≪24日の日経平均 = 上げ +108.52円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫