◇ 経済政策への言及なし = トランプ次期大統領は11日、当選後はじめての記者会見を行った。トランプ氏がまず持ち出したのは、雇用増大のための施策。アメリカ国外に工場を作る企業には「高い国境税をかける」と明言した。この問題では特に製薬業界を名指しで非難したため、ニューヨーク市場では一時、製薬株が急落した。しかしダウ平均はその後、反発して終わっている。
記者の質問が集中したのは、ロシアによるサイバー攻撃の問題。トランプ氏はロシアからの攻撃があったことは認めたが、ロシア以外の国もハッキングをしている。やられる方が悪いので、ロシアを非難するつもりはないと回答。プーチン大統領との親密な関係を維持する姿勢を強調した。またメキシコとの国境に建設するカベは、すぐにでも工事を始めたいと力説している。
サイバー攻撃とそのあとに飛び出した大統領と不動産王の利益相反問題で、トランプ氏は異常に興奮。けんか腰になるという異例な展開に。ここで時間ををとられたため、経済政策に関する質疑応答は全くなかった。ウォール街ではインフラ投資や減税などについての言及を期待していたが、完全に裏切られた形となっている。
約1時間にわたった会見のなかで「日本」という言葉が出たのは2回。最初は「アメリカは中国、日本、メキシコなどとの間で貿易不均衡に陥っている」と述べたくだり。2度目は「ロシア、中国、メキシコ、日本は、アメリカを経済的に利用してきた」と批判。この点に関する質疑もいっさいなかったが、それでも円相場は117円台から115円台に上昇した。市場は明らかに過敏になっている。20日の就任演説では、どんな言葉が使われるのだろうか。
≪12日の日経平均 = 下げ -229.97円≫
≪13日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
記者の質問が集中したのは、ロシアによるサイバー攻撃の問題。トランプ氏はロシアからの攻撃があったことは認めたが、ロシア以外の国もハッキングをしている。やられる方が悪いので、ロシアを非難するつもりはないと回答。プーチン大統領との親密な関係を維持する姿勢を強調した。またメキシコとの国境に建設するカベは、すぐにでも工事を始めたいと力説している。
サイバー攻撃とそのあとに飛び出した大統領と不動産王の利益相反問題で、トランプ氏は異常に興奮。けんか腰になるという異例な展開に。ここで時間ををとられたため、経済政策に関する質疑応答は全くなかった。ウォール街ではインフラ投資や減税などについての言及を期待していたが、完全に裏切られた形となっている。
約1時間にわたった会見のなかで「日本」という言葉が出たのは2回。最初は「アメリカは中国、日本、メキシコなどとの間で貿易不均衡に陥っている」と述べたくだり。2度目は「ロシア、中国、メキシコ、日本は、アメリカを経済的に利用してきた」と批判。この点に関する質疑もいっさいなかったが、それでも円相場は117円台から115円台に上昇した。市場は明らかに過敏になっている。20日の就任演説では、どんな言葉が使われるのだろうか。
≪12日の日経平均 = 下げ -229.97円≫
≪13日の日経平均は? 予想 = 上げ≫