経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

「結果が出る年」になる : 2017年

2017-01-02 08:22:54 | 日記
◇ 花を咲かせられるのかどうか = ことしは重大な結果が、次々と明らかになる年になりそうだ。タネはすべて昨年のうちに仕込まれている。順調に育って、美しい花を咲かせればよし。枯れてしまうと厄介なことになる。いちばん大きなタネは、アメリカで播かれた。1月20日にスタートするトランプ政権が、公約通りアメリカ経済の成長率を引き上げられるかどうか。景気が過熱し、インフレになる心配はないのか。結果はことし中に見えてくる。

TPP(環太平洋経済連携協定)は、おそらく消滅するだろう。だがアメリカを除く太平洋諸国が、そこで新しい自由貿易構想を立ち上げられれば、見栄えのする花が咲く。ダメだと世界経済は薄暗くなってしまう。日本にまとめ役を買って出る熱意とチエがあるのかどうか。これも、ことし中にははっきりする。

ヨーロッパでは、イギリスの国民投票が反EUのタネを播いた。ことしはオランダ、フランス、ドイツの3国で総選挙や大統領選挙が実施される。その結果、フランスやドイツで反EU勢力が大きく伸びれば、EUは本当に崩壊の危機に直面する。官僚化したEU委員会が、こうした勢いを抑えられるのか。かなり心配である。

日本でも、昨年播かれたタネの結果が出る。参院選挙では、自民党がまたも圧勝するのかどうか。オリンピックのコストが十分に削減され、準備が軌道に乗るか。東京都議会選挙では、小池知事を支援する勢力が過半数を占めるかどうか。また量的金融緩和が限界に近づいており、日銀は金融政策をどう変えるのか・・・等々。今年末になれば、みな答えが出ているはずだ。
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