ぷれしおさのフラメンコ日記

水野直子の東京フラメンコブログ。
フラメンコ教室、コンパスとバイレ、日々の自分。

久し振りのログイン。。

2016-06-29 00:13:58 | アートいろいろ

春は花粉に悩まされ、やっと終わったと思ったら今度は足を痛め、その上珍しく風邪を引き、体力だのなんだのの低下をものすごく感じています。

一ヶ月経っても未だ足の痛みが取れず、軽い練習どころか長めに歩くだけでも足首にアザが浮き上がります。

いろいろ考えます。。特に歳っ。


影絵で有名な藤城清治の本が出たというので本屋に行ったのですが、近所の店舗だと取り寄せてもらわなくてはならないようで、諦めて都心で買うか、とウロウロしているうちにこの本を見つけました。

7世紀から20世紀に出た、本の挿絵やデザインばかりが載った本です。見本をペラペラめくっているうちにどうしても欲しくなって買ってしまいました。

あまりに綺麗なので、開いて飾っておきたいくらいです。




おとといの、日記。

2015-12-04 14:27:55 | アートいろいろ

スペインに行くたびプラド美術館に行くのですが、前回の渡西(2012年)はマドリードが2日間しかなく、レイナソフィア美術館や買い出し、先輩に会うなどでプラドに行くのは諦めてしまいました。

なので今年の渡西では何度か行こう、と思っていたのですが、今回はアトーチャから離れたところに滞在したため、時間がなかなか取れなくて2回だけ。合計で3時間ちょっとくらいでした。企画展はパスで、常設展のみ行きました。

わたしのマドリード滞在中に始まった東京のプラド美術館展は、渡西前からチェックしていましたが、おとといようやく行ってきました。

メイン展示はムリーリョのロザリオの聖母。ロザリオの珠の形と並びが個性的、というか現代には見かけない形状だったので目を引きました。ムリーリョの時代のロザリオは、どんな風に唱えられていたのかしらん。

今回の企画はプラドの小さな作品を集めたものだそうで、プラド美術館だとさらっとしか眺めない作品群だと思います(汗)。

あちらではどうしても巨大な絵ばかりを中心に観てしまいますから。。

なのでこの「ロザリオの聖母」もプラドで観ると普通サイズですが、この展覧会で観ると大きな絵になりました。

でも小品の展覧会というのは珍しいですね。多分プラドだと歩きながら観ただろう絵をここではちゃんと立ち止まって観たのですから、そういう自分にも少しにやにやしました。

さて、次にプラドに、マドリーに行くのはいつかな~。


悩みつつ。。

2015-08-27 20:14:40 | アートいろいろ
このブログをどうしようと思いつつ、久しぶりのログインです。

過ぎ行く夏を楽しまなきゃ、と先週は夫と立川の昭和記念公園へひまわりを観に行きましたが、そのすぐ後から東京はどんどん涼しくなってきました。



そして昨日は色々な人におすすめされていた、練馬区立美術館で開催中の舟越保武彫刻展に行ってきました。



彫刻ばかりの展覧会をじっくり鑑賞するのは初めて。

まず大理石の美しさに打たれました。あんなにきらきらしているんですねぇ。。

長崎市にある26聖人像のいくつか(何人か、かな?)の展示もありました。昔からいつか長崎に行ってみたいと思っていましたが、そのほんの一部とはいえ東京で観られてラッキーでした。

10月から東京にプラド美術館展が来ますね。10月はマドリーですので、何度かプラドに通おうと思っていたのですが、帰国後にも楽しめそうです。


生死は昼と夜、紙の表と裏。

2014-11-06 23:59:47 | アートいろいろ
図書館で借りてきたのはホアン・アシア著「道徳の断章」というタイトルで、いかにも道徳に関する本なのだろうけど最初の方をぺらぺらめくって借りてきたので読み始めて少しびっくりしました。哲学や倫理のお話だったからです。

道徳の本なのだからそりゃそうだ、と思われるでしょうが、借りて読もうと思った理由が単純にスペイン人が日本語で書いた本で、序文として少し語源に関するお話が書かれていたので。さらにめくるとこの上智大学の先生は東京とマドリードを往復しているということ、塩に関する単語について少し説明があったことが理由でした。

私は語源にとても興味があって、それで大学の卒業論文を書いたくらいです。なので導入部分にものすごく惹かれてそのままカウンターに差し出したのでした。マドリードと東京を往復しているスペイン人!

(私もこの先生ほどではないけれどマドリードと東京を往復している日本人だし)
なので道徳教育や生命倫理の話が出て来てやっと、ああそういう本だっけ、と認識した次第です

つい最近、尊厳死を選ぶと宣言してその通り亡くなった女性の話がニュースになりました。もし日本で尊厳死が認められたら、私は選ぶだろうか、とこの本を読みながら電車でずうっと考えていました。

母が亡くなるとき、父は私に「お母さんが苦しんでいるのをよく見なさい」と言っていました。母を最期に見たのは腹水で苦しんでいる姿でした。母の姿を胸に焼きつけ、泣きながら東京に戻りました。

父のときは息を引き取るその瞬間まで看取ることが出来ました。最期の息をする1時間ほど前からベッドの横に座り、少しずつ呼吸が浅くなり、回数が減り、ついには途切れる瞬間をじっとみつめていました。

私が死ぬときは激しく苦しんで死ぬのか、眠ったまま死ぬのかまだまったく分かりません。尊厳死が将来認められたとしても、選ばずに事切れる瞬間まで苦しんで死んでもいいかも、とこの本を読んで思いました。
こんなことを書けるのは、今健康で病気の苦しみを知らないからでしょうけどね
タイトルもろくに読まずに借りた本でしたが、貴重な読書体験となりました。

やっと行けました~。

2014-10-19 22:05:35 | アートいろいろ
今日は乃木坂の国立新美術館の「オルセー美術館展」に行ってきました。
これは会期前からチケットを用意していたのですがなかなか夫と予定が合わず(もうひとりで行っちゃおうかな)とやきもきしていたのですが、最終日目前の今日、やっと行くことが出来ました。

最終日は明日なのでチケットを持っていても長く並ぶのだろうな、と覚悟しつつ行ったのですが、入館には並ばずすぐに入ることが出来ました。行ったのが夕方だったのがよかったんだと思います。最終週は20時まで開館していると聞いていたので、少し遅めに入ったのが功を奏しました。
中は当然混雑していましたが相当の覚悟で行ったので、あまり気になりませんでした。いつにせよ美術展というのは混んでいるものですしね。

この展覧会で一番いいな、と思ったのはギュスターヴ・カイユボット「床に鉋をかける人々」でした。フローリングの手入れをしている職人さんたちの絵です。この部屋はどういう目的で使われる部屋なのか、とても惹かれました。
おまけにドガの「バレエの舞台稽古」を観たので余計(板敷きの広い部屋→稽古場)と単純に想像して楽しみました。

最近日本画を観てすぐに油絵群を観たので、絵具やキャンバスの質感の違いなども改めて感じました。
次は来年のルーブル展かな

日本、アメリカ、ヨーロッパ

2014-10-15 22:55:58 | アートいろいろ
友人に誘われて東京国立近代美術館へ「菱田春草展」を観に行ってきました。
あまり日本画を観たことがなかったので新鮮で面白かったです。
36歳という若さで夭折したそうですが、駆け出しの芸大時代の作品から事実上の絶筆までが網羅され、展示数がとても多く会期中で半分ずつ入れ替えるという規模!

猫の毛やすすきの穂のふんわりした感じが、私の日本画の見方を変えた気がします。食わず嫌いはダメですね~。Yちゃん誘ってくれてありがとう

10月15日はスペインの聖女、サンタ・テレサ・デ・アビラの日で、東京だと上野毛でその典礼に参加できるときいて行く気満々だったのですが、この展覧会を見たあとさらに「所蔵作品展」まで観てすっかり疲れてしまいました。

その代わり、と言ってはなんですが、この典礼と迷っていた講演会に行ってきました。
様々な国の大使を務め、現在杏林大学の教壇に立っていらっしゃる上野先生の講演で、「バチカンから見る西欧の真髄」というタイトルでした。
在バチカン大使だったのは2006年から2010年だそうで、当時の経験で理解したことと現在につながる西欧の考え方について、とても面白い考察が聴けました。
オリンピックやノーベル賞の考え方や現在の西欧諸国のキリスト教離れ問題、バチカンの外交政治力など90分の講演会でも内容は多岐にわたり、たくさんメモを取りました。

思えば私がスペイン文化の勉強をはじめたとき、教授陣に口酸っぱく「スペインを知るためにキリスト教(特にカトリック)の勉強もたくさんしろ」と言われ、なんでも面白がってガクモンしていた若かった私(笑)は素直に文献を読みまくり、教会に通ったものです(当時の担任が神父だったし)。

これがまたフラメンコを理解するところにもうっすらつながっていて、現在のワタシに至るってわけで、今回米国の話は比較文化程度だったのですが、映画祭やスポーツでの評価基準など腑に落ちたことたくさん!

グローバルスタンダードってなんだろ、と思った帰り電車でした。

見た目じゃ分からない!

2014-09-23 23:58:09 | アートいろいろ
今日の午後、四谷にある聖イグナチオ教会のイベント「オルガンといのり」に行ってきました。
年数回あるこのイベントは前まえから興味があったのですが、告知がいつも遅く(文句言って済みません)、
おまけに開催がいつも平日夜でクラスと重なるなど見送ること幾たび。。

なので張り切って参加しました。聴くだけでなくオルガン伴奏で何曲か歌いました(プログラムに歌の譜面あり)

パイプオルガンの演奏会は、ちょっと注意しているとあちこちでよくあるのに気付きます。
どうやら維持のために頻繁に音を出さなければならないらしく、パイプオルガンを持つホールはランチタイムコンサートなどと銘打って、30分程度の短い時間、無料か500円ほどの低料金でしょっちゅう聴けることが多いようです。
以前行った所沢市のホールにも2階席に立派なパイプオルガンがあり、コンサートのあと近くまで眺めに行ったことがあります。

さて今日のコンサートは1時間ほどの短い会でしたが、演奏以外にオルガンの説明や見学がありました。
まったくパイプオルガンについての知識がなかったのですが、あの前面に見えるパイプの後ろにたくさん(ここのオルガンは3000本以上)のパイプがあるそうで、金属製だけでなく木製や四角?のパイプもあるそうです。

オルガンの見学では鍵盤に触ることが出来たのですが、おちびさんたちが触っていたので
横からひとつだけキーを押すだけで我慢しました。
何か弾いてみたいけど。。でももうたぶん猫踏んじゃったくらいしか弾けません。。

奥に隠れているパイプがのぞけるようになってたのですが、オルガンの中身は不思議な仕掛けばかりでちらっと見るだけではまったく分かりませんでした。

またとないチャンスなので写真に収めたかったのですが、こういうときに限ってアプリがうまく動かず保存出来ませんでした次こそは撮ってtlに流したいな

沈黙を選ぶ

2014-07-30 23:44:24 | アートいろいろ

映画「大いなる沈黙へ~グランド・シャルトルーズ修道院」を観てきました。
どうやら混んでいるらしい、と聞いて昼間ではなく夜の部です。
予告編を入れると3時間もある作品なので、行くのにちょっと覚悟がいります。

厳格な観想修道院のカルトゥジオ修道会、スペインフリークのワタシにとってはカルトゥハと発音する方が耳馴染みのある修道会です。スペインにも何カ所かあって、女子修道会もあります。そのドキュメンタリー映画です。

修道士たちの生活を単純に切り取っただけの作品なので、3時間近い映像の中での人の声は本当にわずか。
監督はたったひとりで機材だけを持ち込み、半年近く彼らと一緒に暮らして撮影したといいます。
なのでヨーロッパで絶賛されたとか、並ばなくてはならないほとすごい映画、だけの予備知識で映画館に座ると痛い目に遭います。美しい景色と彼らの凛とした生き方、たたずまいだけが淡々と3時間流れるので、宗教的興味がなければ退屈極まりない映画でしょう(実際寝ている人がたくさんいました)。

ブラザーやシスターはほとんどの日本人にはまったく馴染みのない人たちです。
まして観想修道院は外界と基本的に遮断された世界で、ひたすら人生を神に捧げ、人間の救済を祈る集団です。つまり、キリスト教に馴染みがあったとしても彼らに会うことはほとんど出来ないのです。なのでこの映画の撮影にあたり、申し込みから撮影許可まで16年もかかったとか!

そういう人たちが21世紀になった今でも存在していることが素晴らしいことだと思っています。
がらんごろん響く聖務(3時間ごとに捧げる、日に寄って決められた祈り)を知らせる鐘の音、静かに歌われる聖歌、炊事修道士の出す包丁の音、鳥の声、水の流れる音。たったそれだけが1000年も続いているのです。

彼らの美しい生き方に敬意を払います。

修室(各修道士たちに充てられた自室)でひとり祈る姿は、密室に籠ってたったひとりで練習する私たちにもつながる部分がありそうな、なさそうな。

ローマぁ~。

2014-05-30 22:37:58 | アートいろいろ
バチカンへ行ってローマ教皇様に罪の告白(正式には赦しの秘跡と言う、いわゆる懺悔)をするのが夢!
という、カナダに移住したドイツ人おばあちゃんのお話、映画「バチカンで逢いましょう」を観に行ってきました。

娘家族とのローマ旅行を楽しみにしていたのが急きょ中止になって、なんと家出してしまうのです。
そして舞台はイタリアのローマへ。

ローマはおろかイタリアに行ったことはないのですが、画面全体に溢れる明るい陽光はスペインのそれとよく似ていて、
行ったことないのになんだか懐かしくなってしまいました。

母子の関係、自分を取り戻す旅。。の物語。
日射しの明るさには影があるんです、どんな人にも。

映画の中の教皇様はベネディクト教皇で、ご本人と似ている役者さんが起用されていました
(※現実のベネディクト16世教皇は昨年2月末で退位され、現在はフランシスコ教皇になっています)。

先日テレ東の美の巨人たちのスペシャルでバチカンが取り上げられていたのですが、
バチカン美術館って15ユーロもするんですね。ちょっと前までは「日本の美術館は入館料が高すぎ!」と言っていたのですが、
マドリードのプラド美術館も普通にチケット買えば今14ユーロなので世界が追いついてしまったようです

主人公がドイツ人なので基本ドイツ語で話されているのですが、舞台のほとんどローマなのでイタリア語がたくさん、
もともと住んでるのがカナダなので英語も混ざり、3ヶ国語が混在する目新しい映画でした。
なんと一言だけスペイン語が出てきました。

娘「イタリアに電話掛けて」
娘婿「(電話口で)オーラ!」
娘「それはスペイン語!」

ドイツ映画です。

エバ、雲の上の憧れの人。

2014-03-22 22:13:36 | アートいろいろ


エバ・ジェルバブエナの公演の告知が出たのは一昨年の秋くらい。
本日の演目は世界初演の「De la Cava,Barro y Llanto」。邦題として「泥と涙」とあります。

で、疑問に思ったのがこの「De la Cava」なんだけど、もしかしてFlorinda La Cavaのことかな?
さらにllantoだって単純に「涙」になっているけれど、llantoは「号泣、泣き叫ぶこと」
と、とても激しい悲しみのはず。
だとすればフロリンダのお話(西ゴートとイスラムのスペイン史に残る物語)とつながっててもいいのにな~。

内容はオブラではなく普通にフラメンコの曲が並んだ演目で、エバとのソロ、舞踊団群舞、間にカンテ。
休憩なしで70分くらい。

冒頭のライトを点けるところはちょっと観たことがあるような、ないような。。
桜色のようなピンクの衣裳には豪華な刺繍があり、上着は闘牛士の衣裳を思わせるほどの絢爛な飾りでした。
そんな美しいピンク色の衣裳でシギリージャ!

明るい色で豪華なデザインの衣裳でシギリージャというのはあんまり見ないので、珍しい気がしました。

エバの公演には珍しくパンフレットが販売されていたので買いました。
過去ではプログラムが貼り出されていただけとか、何にもなしがほとんどだったのです。
エバが自身のコンサートを日本で開くようになって以降(2005年5月)の公演の演目と日程が書いてありました。
そのすべての東京公演を観てます。
このブログもすでに始めていましたので、過去ログを遡ると感想が書いてあったり、行ったことだけの記録だったりがありました。大きな公演のフライヤーやチケットはとってあるので今日の写真はそれを並べたものです
2009年、前回の来日公演はチケットの半券と当日もらった簡単なプログラムのみ、残念。
明日も勿論行きますので、半券はもう一枚増えます

2011年3月にヘレスで「Cuando yo era...」を観たので、この10年でエバの舞台を観たのは明日でちょうど10回目(それ以前は大阪で一回、スペインで3回くらいだったと思う…)になります!
明日も楽しみ