ほぼ毎年のように参加させていただいている、富山県魚津市での、にんぎょうたちのお祭り、今年も行ってまいりました。
毎度のことながら、役者揃いなので、舞台はもとより、裏方をお手伝いしていても大笑いするような楽しいことばかり。
人形劇団なみの出番は、一番最初。
今までのホールではなくて、小さな人形にぴったりなお部屋での上演となりました。
朝一番の子どもたちは、氷点下だった外の空気のことなんか吹き飛ばしてしまうくらいに元気いっぱい。
「にゃんたととらぞう」の人形で、定番「なかよし」を演じたのですが、ものすごい声援をもらい、次のセリフに詰まりそうなくらいでした。
最初から最後まで笑い声いっぱいの上演が出来ました。
今回のプログラムで、うちのあとをしめてもらったのは、新潟県糸魚川市から来られたサークル「モコ」の皆さん。
女性方による「イモ虫のタンゴ」は、人形の動きがとても細やかな美しい作品。
そのあとの「森のなかま」は、代表の男性の一人芝居。
おひとりで、両手で人形を遣い、声をふたり分演じ分けられます。
うちとタイプが同じかも...。
でも、それぞれに個性がとてもよく作品に出ていたのは面白かったです。
その「森のなかま」で、私が感動したのは、舞台正面の「木」の存在。
たった一本木がたっているだけなのに、とても奥行きが感じられ、人形の動きの素晴らしさも合わせて、本当に森の中に入ったき気持ちになりました。
子ども達も大喜びでした。(わたしも、ね)
それから。
今回は、ひとつ大切なものがありました。
「故 大和温氏 オムニバスシアター みんな夢の中」です。
まだ亡くなられて1年たっていないこともあり、会場の奥のほうの小さなすきまでそっと開催されました。
わたしたちも、10年に近いおつきあいがあり、ジョイント劇団として一緒の舞台をさせていただいたこともありました。
改めて、一緒に時を過ごした場所のひとつ、新川文化ホールで、活躍されていたときの写真や作品を見ると、もうご本人はいないということが改めて実感されて、とても悲しくなりました。
が。泣くのはなんだかふさわしくない気がして、必死にこらえてました。
涙目のまま、にこにこといろんな方とお話もしてきました。
大和さんの思いを大切に、あたたかくつくられた空間でした。
ひろこ