oh se una volta sola rivederlo
・・・その歌は 何? 『 すべては いま、失われ 』よ
Horn. Hawhorn.
・・・その歌は 何? 『 すべては いま、失われ 』よ
Horn. Hawhorn.
This was a Poet-It is That
Distills amazing sense
From Ordinary Meanings-
And Attar so immense
郎女様。
如何 お考え遊ばしまする。
おして、奈良へ還れぬでも御座りませぬ。
尤 、寺方でも、候人 や、奴隷 の人数を揃えて、妨げましょう。
謂 わば、 難 題 である。
あて人の娘御に、出来よう筈のない 返答である。
乳母 も、子古も、凡 は無駄な伺いだ、と思っては居た。
ところが、郎女の答えは、木魂返 しの様に、躊躇 うことなしにあった。
其上、此ほどはっきりとした答えはない、と思われる位、凛 としていた。
其が、すべての者の不満を 圧倒した。
姫の咎 は、姫が贖う。
此寺、此二上山の下に居て、身の償い、心の償いした、と
姫が 得心するまでは、還るものとは 思やるな。
From the familiar species
That perished by the Door –
We wonder it was not Ourselves
Arrested it – before –
ほほき ほほきい ほほほきい― 。
如何 お考え遊ばしまする。
おして、奈良へ還れぬでも御座りませぬ。
併し、御館のお勢いには、何程の事でも 御座りませぬ。
では御座りまするが、お前さまのお考えを 承らずには、何とも 計いかねまする。
御思案 お洩 し遊ばされ。
では御座りまするが、お前さまのお考えを 承らずには、何とも 計いかねまする。
御思案 お
あて人の娘御に、出来よう筈のない 返答である。
ところが、郎女の答えは、
其上、此ほどはっきりとした答えはない、と思われる位、
其が、すべての者の不満を 圧倒した。
姫の
此寺、此二上山の下に居て、身の償い、心の償いした、と
姫が 得心するまでは、還るものとは 思やるな。
From the familiar species
That perished by the Door –
We wonder it was not Ourselves
Arrested it – before –
ほほき ほほきい ほほほきい― 。
きのうよりも、澄んだよい日になった。
春にしては、驚くばかり濃い日光が、
地上に かっきりと、木草の影を落して居た。
ほかほかした日よりなのに、
其を見ていると、どこか、薄ら寒く感じるほどである。
時々に 過ぎる雲の翳 りもなく、晴れきった空だ。
たった一羽の鶯が、よほど前から一処を移らずに、鳴き続けているのだ。
春にしては、驚くばかり濃い日光が、
地上に かっきりと、木草の影を落して居た。
ほかほかした日よりなのに、
其を見ていると、どこか、薄ら寒く感じるほどである。
時々に 過ぎる雲の
高原を拓 いて、間引いた疎 らな木原 の上には、
もう沢山の羽虫が出て、のぼったり降 ったりして居る。
もう沢山の羽虫が出て、のぼったり
たった一羽の鶯が、よほど前から一処を移らずに、鳴き続けているのだ。
家の刀自 たちが、物語る口癖を、さっきから 思い出して居た。
出雲宿禰 の 分れの家の 嬢子 が、多くの男の言い寄るのを 煩しがって、
身をよけよけして、何時か、山の林の中に 分け入った。
そうして其処で、まどろんで居る中に、
悠々 と 長い春の日も、暮れてしまった。
嬢子は、家路と思う径 を、あちこち歩いて見た。
脚は茨 の棘 にさされ、袖 は、木の楚 に ひき裂かれた。
そうして とうとう、里らしい家群 の見える 小高い岡の上に出た時は、
裳も、著物 も、肌の出るほど、ちぎれて居た。
空には、夕月が 光りを増して来ている。
身をよけよけして、何時か、山の林の中に 分け入った。
そうして其処で、まどろんで居る中に、
嬢子は、家路と思う
脚は
そうして とうとう、里らしい
裳も、
空には、夕月が 光りを増して来ている。
嬢子は さくり上げて来る感情を、声に出した。
ほほき ほほきい。
何時も、悲しい時に 泣きあげて居た、
あの声では なかった。
「おお此身は」と 思った時に、
自分の顔に触れた袖は 袖ではないものであった。
あの声では なかった。
「おお此身は」と 思った時に、
自分の顔に触れた袖は 袖ではないものであった。
Corpus paradisum.
Corncrake croaker
Corncrake croaker
思いがけない声を、尚も
出し続けようとする口を、押えようとすると、
自身すら いとおしんで居た
柔らかな唇は、どこかへ 行ってしまって、
替りに、ささやかな管のような喙 が 来てついて居る―。
悲しいのか、せつないのか、
何の考えさえも つかなかった。唯、身悶 えをした。
すると ふわりと、からだは宙に 浮き上った。
留めようと、袖をふれば振るほど、身は次第に、高く翔 り 昇って行く。
五日月の照る空まで……。
出し続けようとする口を、押えようとすると、
自身すら いとおしんで居た
柔らかな唇は、どこかへ 行ってしまって、
替りに、ささやかな管のような
悲しいのか、せつないのか、
何の考えさえも つかなかった。唯、
すると ふわりと、からだは宙に 浮き上った。
留めようと、袖をふれば振るほど、身は次第に、高く
五日月の照る空まで……。
その後、今の世までも、
ほほき ほほきい ほほほきい。
天 国 ナ ル 骸
Corpus paradisum.
Corncrake croaker.
「ものをかく」と いうことは
つくづく 物乞い の 仕業であると 実感いたします。
物乞いの言葉は
コの たんじゅんな理くつが
むげんのコトのバ「
Bluerobed, white under,
come to me. God they believe she is: or goddess.
Those today. I could not see.
「理解 」という よいひとの
よい現実が ふえていくたび ひとではない ひとが 「ち」に 満ち
ものではないものを モノにした
罪 「イ」と 罰 「シ」を 繰り返さずには イられない 「よい」シ徒と 成ります。
All comely virgins.
That brings those rakes of fellows in: her white.
come to me. God they believe she is: or goddess.
Those today. I could not see.
「
よい現実が ふえていくたび ひとではない ひとが 「ち」に 満ち
ものではないものを モノにした
All comely virgins.
That brings those rakes of fellows in: her white.
「すべて」を ものにされ
「すべて」に 関係付ける ぜんにん様の シ合わせな しんしんは
ますます いい
By went his eyes.
The sweets of sin. Sweet are the sweets.
Of sin.
The sweets of sin. Sweet are the sweets.
Of sin.
サヨウ に われワレ
「ひと」というモノは かくも かなしい イきものに 御座います。
Of Pictures, the Discloser –
The Poet – it is He –
Entitles Us – by Contrast –
To ceaseless Poverty –
かちあるきした娘御ではなかった。
乳母と 今一人、若人の肩に手を置きながら、歩み出た。
日の光りは、霞みもせず、
昨日 跳めた野も、斜になった日を受けて、
物の影が 細長く
早い
遠く見ると、その赤々とした紫が一続きに見えて、夕焼け雲がおりて居るように思われる。
足もとに一本、おなじ花の咲いているのを見つけた
膝を
Of Portion – so unconscious –
The Robbing – could not harm –
Himself – to Him – a Fortune –
Exterior – to Time –
蓮 の花に似ていながら、
もっと細やかな、― 絵にある仏の花を見るような ―。
ひとり言しながら、じっと見ているうちに、
花は、広い萼 の上に乗った 仏の前の大きな花になって来る。
其がまた、ふっと、目の前のささやかな花に戻る。
夕風が冷 ついて参ります。内へと遊ばされ。乳母が言った。
見渡す山は、皆 影濃くあざやかに 見えて来た。
The Robbing – could not harm –
Himself – to Him – a Fortune –
Exterior – to Time –
もっと細やかな、― 絵にある仏の花を見るような ―。
ひとり言しながら、じっと見ているうちに、
花は、広い
其がまた、ふっと、目の前のささやかな花に戻る。
夕風が
見渡す山は、皆 影濃くあざやかに 見えて来た。
近々と、谷を隔てて、端山の林や、崖 の幾重も重った上に、
二上の男岳 の頂が、赤い日に 染って立っている。
二上の
今日は、又あまりに静かな 夕 である。
山ものどかに、夕雲の中に這入 って 行こうとしている。
もうしもうし。 もう外に居る時では 御座りません。
山ものどかに、夕雲の中に
もうしもうし。 もう外に居る時では 御座りません。
緑の文(日本語)は 折口信夫「死者の書」
文中の英詩は エミリー・ディキンソン「This was a Poet-It is That」
筆記体文は ジェイムズ・ジョイス「Ulysses」からの引用です♡