波の中へ

連続HC戯曲、歌詞対訳、クラストコア、ノイズコア、USコア、ジャパコアなど、なんでもかんでもな内容のブログです!

Q: AND GASMASK? A: AND GASMASK. 成人の日 その3編

2018-01-11 01:08:27 | 特別編

「波の中へ」BiSH 2017 BEST SONGS 6 その2

 

②: Nothing.〔OFFICIAL VIDEO〕

 

すっぴんのままで練習している風景と、

メイク仕立ての本番ライブでの差とはいかに。

戦闘モードのエスプリが火薬とともに導火線を移動していくか否かかと思う。

清掃員とのバトルを前に、

メイクを施す行為はいわば儀式のようなもの。

普段いくらもの静かで陰キャラ(本人たち曰く)でも、

ステージの幕が上がるやいなや突然ダンス&パフォーマンスの6人衆、

炎の花と化すのだ。

ぷすぷす、、、ぷすっ、、、ぷすん、、、なんて

直ぐに燃え尽きてしまわないように日常からレッスンとトレーニングを積んでいる。

振り付けは全てハスキー・ルーヴ氏が考えているというから驚きだ。

BiSHの良さの一つに、

ソロを取っていない時の各メンバーのダンスが素晴らしく熱が入っているということだ。

普通はソロで歌っているメンバーの表情に自然と視線が集中するものだが、

直ぐ横メンの動きに目が止まること多々ある。

ただ単なる‘気迫’なんてものではない。

まるで、この場合もし自分だったらどういうパフォーマンスが出来るのか、

‘挑戦’を絶えず考えながらときにはメロディーを口ずさみ、

ジャンプし、時には耳をつんざく金切り声を上げたりしているかのようだ。

‘もうなんにも〜’、オープニングで歌い出すのはいつもハスキー・ルーヴ氏、

誰もが認めるトップ・ヴォーカリストだろう。

後半で、‘かっこ悪い僕の心〜’と自分の胸を手で押さえるシーン、

観る者のハートまでちょいドキッとかきむしられそうになる。

‘あぁ ALL NIGHT LONG’とクリスタル・スクリーム氏が歌うシーン、

なんでこんなにとろけるようなヴォイスを発することが出来るのかと思わせ、

続いて‘遅くないよ’という超絶希望球をみんなに分け与える。

自分のダメな面を振り返っていくら自己嫌悪に陥ったとしても、

今からでも直していくのは遅くはないんだよと、

暖かく迎えられているような錯覚を起こす。

このPVの冒頭で、

いきなり‘ありがとうございました!’と客に向かって深々と頭を下げるクール・フィーユ氏。

初めて観た時はその意味が分からなかったが、

ついこの2〜3日前に観たこのツアー・ライブからの映像で、

これは彼女の初ステージのドキュメンタリー・アクトであり、

アンコール曲から初めてBiSHという舞台に上がり、

大勢の客の前で緊張してガチガチになった動きと汗とこわばった表情で

ぎこちなさが残るパフォーマンスしかできなくなっていた。

あれだけの重圧の中で当然といえば当然で、

客もその辺はよく理解しているからなのか、

かなり親身なアトモスで見守っていた。

その頃と現在の彼女のステージングを考えてみると、

比較するまでもない。

‘幻想の中ひとり〜’、オーディションで自分のバッグが倒れてしまい、

それを直すかそのままにしておくか躊躇する、その間わずか0.7秒。

そしてチョイスしたのは‘いつも叫び続ける’というアティチュード。

‘ゲロを吐いても踊り続けます’と強い意志で自己アピールしたらしい。

ペシュ・グミ氏が左手でペンを持ち

ノートに何かを書き綴っているシーン。

彼女の作詞曲はどれも定評がありこの曲も担当しているが、

3:52でのコンダクターのようにタクトを振るシーン(?)では、

なぜ彼女が指揮をとるのか、

それは、何かを創り上げていくプロセスで

‘言葉’がとても重要であることを物語っているようだ。

インセイン・ルネット氏の、

曲の雰囲気が変わるところで登場するシーンは、

‘何もかもがつまらない夜’でも見られる。

半音上がるパートというか、

聴く者を少々サイケなスクリーンへと導いてくれる。

スポーツ的には、

サッカーのウイング(FW)というポジションで

トップ・スピードに乗ったままセンタリングを上げた瞬間の対空角度を表現しているようにも思える。

‘ただの夢見がち〜’と歌うノイジー・シャウト氏。

爆発感漂う髪型からは想像出来ないような

優しいメロディーと表情。

‘GiANT KiLLERS’や‘AM I FRENZY??’といった

狂った歌い回しからは対極に当たる感受性。

思わずゴロゴロしたくなってくるというアンサーだ。

‘question 〜 幻想の中’でハイタッチする

クリスタル・スクリーム氏とクール・フィーユ氏。

初期からずっと反逆してきたレジスタンスと

新加入してパワーアップした加速装置。

‘泣くな泣くな’と勇ましく慰めていたのが

最後には一番崩れている。

‘もうなんにも〜’ 二番で、

ハスキー・ルーヴ氏がライブ前チェックのためステージを下見するシーン。

スマートフォンを下に置いてうつ伏せになる刹那、

瞳にステージ・ライトが当たって

キラッと光る。

おそらく本人は気付いてないだろうが、

この輝きが今のBiSHそのものではないかと思う。

 

これの一体どこが ‘クソ’ なんだ?

はっきり、

‘ビジ’

と言ってもらいたいもんだぜ!

 

 

(、、、③へ続く、、、?)

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿