今日は、酒井治の七周忌である。
先日、郵便局で絵を展示する準備をしていて思ったことがある。絵は死なない。絵は時を超える。七年も立ったのに絵の古臭さがないのです。
今描いたような絵のタッチで存在するのです。
今も絵を見てくださる機会があることに感謝です。
今日は、彼を偲んで彼の作品に触れています。彼の作品集の中の一つに版画「ぬくもり ー優と創の世界ー」に掲載している詩をご覧ください。
学校で
広いなぁ 大きいなぁ
今に僕もこんな学校で勉強するのかなあと
言いそうな目で回りを
キョロキョロと見ている
あたかも一つの世界へ
入りこむ前の
視察をしているようだ
その目は何でも見ようと
欲ばっている子供の目だ
この詩を改めて読み直した時、彼の観察力と洞察力の凄さを感じ、彼の感性の鋭さに気づかなかった自分を恥じています。
彼が残してくれたものは、絵だけでなく生き方を気づかせてくれているように思います。
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