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映画徒然節…ネタばれ失礼

輝きの海

2008年05月28日 | か行
出演:レイチェル・ワイズ ヴァンサン・ペレーズ イアン・マッケラン キャシー・ベイツ他

「スターリングラード」を観てレイチェル・ワイズを好きになり、「この女優さん可愛いよね♪」と映画好きの叔母に言ったら「レイチェル・ワイズを観るなら、この映画!!」と勧められた一本です。本っ当に綺麗♪♪

イングランド・コーンウォールの田舎町。小さい頃から「変わり者・呪われた子」と言われていたエイミー(レイチェル・ワイズ)が、ひっそりと生きている。ある日、ロシアからアメリカに渡ろうとした船が難破し、唯一人の生存者ヤンコ(ヴァンサン・ベレーズ)が流れ着く…。

極力台詞を排除した映画。言葉には出さなくても、人を愛し、愛されていることが、画面から伝わってきます。
言葉に出すことや感情を表現することが苦手な人たち(出演したキャラほとんど全てがそういう人)なので、本当に小さなことで誤解が生じ、言葉が通じないことに関して、数年にわたる擦れ違いが痛くて痛くて…。
前半→中盤は小さなエピの羅列でエイミーの置かれてきた環境や辛さが分かり、だからこそ言葉も通じない・知っている人が誰も居ないヤンコと心が通じていくのが当たり前の様に感じられました。そして、後半はやりきれなくて切なくて涙涙…。幸せだったのに…ただ、愛する人が側にいるだけで良かったのに…。

脇を固めるイアン・マッケラン(ケネディ医師役)とキャシー・ベイツ(ミス・スウォファー役)がとても良く、偏見の中にあっても、人を信じ人の本当を見極める力ってとても大切なんだって感じました。主人公の二人が年長の二人に支えられたように、実は年長の二人も若い二人に助けられ、必要だったんだよね。

とても感想を書きにくい映画だけど、私は好きだった。時々出てくるコーンウォールの海がとても綺麗で、まさに輝きの海でした。
淡々と流れて、静かな感動を好む人には、お勧めの映画です。


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