PoPo映画

映画徒然節…ネタばれ失礼

つぐない

2009年01月28日 | た行
コレはキツイ…キツイぞぉラストシーンはとても綺麗ですが、なんと言うか、キリキリ胃に来る映画でした。

1930年代のイギリス。官僚の長女セシリア(キーラ・ナイトレイ)は、使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカウ゛ォイ)と恋仲になる。また小説家志望の次女ブライオニーも、ロビーにほのかな恋心を抱いている。セシリアとロビー二人の姿を見たブライオニーは、嫉妬からついてはならない嘘をついてしまう…。

13才の少女の嘘。それと戦争によって、恋人が離れ離れになる…。イギリス郊外の深い森と、純粋にお互いを思う恋人同士が、本当に美しいんだわぁ。

この映画を見て、本当に本当に考えてしまった。人のおかした罪と、そのつぐない。
取り返しのつか無いことをしてしまった時、どうすれば良いのだろう…謝罪し続ける…それすら受け入れられ無かったら?
例え引き裂かれても、お互いを信じ分かり合えたら、それはとても美しいし、とても強い絆になる。では、引き裂いてしまった方は?…痛い…気持ちが痛かった。

私の中で、罪とつぐないの答えは出て無いけど、色々考えさせてくれた映画でした。
なんだろう、少し手がかりが掴めた気がする。

アヒルと鴨のコインロッカー

2009年01月23日 | あ行
切ないなぁ…。タイトルと出演陣でほのぼの系映画だと思ったら、違った。原作読んで無いので予備知識無く見ましたが、青春サスペンスです。「風に吹かれて」を聴きたくなっちゃった。

大学入学を機に仙台で一人暮らしを始めた椎名(濱田岳)。アパートの隣に住む河崎(瑛太)に「一緒に本屋を襲って『広辞苑』を盗まないか」と持ちかけられる…。

前半はワケ分からない河崎やレイ子(大塚寧々)に椎名が振り回されて、見てる方も「なんのコトやら(?д?)」だったけど、後半今までのほのぼのから一転、2年前の「ペット連続殺し」に絡んだ事件に繋がり「うわぁ~〓」となりました。そうか、そうだったのかって謎のパズルピースがパチパチはまって、切ない…凄く切ない
「もっと早く警察に届けたら?」と思わないでも無いし、現行犯2年で出所もしくは逃げたのか?…ってのもどうかなって部分だけど、そうなってしまったとして、切ない映画でした。
琴美(関めぐみ)が可愛い正義感の強いキュート感じがぴったりでした。彼女だけで無く、キャストが皆良くて、上手いよぉ、岳君・瑛太ぁかっこいいよぉ、松田龍平
全員が雰囲気を醸し出せる人たちなので、琴美・ドルジ・河崎の空気をもっと見続けたかった。レイ子の「助けられる人は助けたい」。本当にそう思った。

私の好きなハッピーエンドでは無いけど、心に残る映画でした。

ヘアスプレー

2009年01月13日 | は行
映画館で観たかったけど、なんか余裕無い時で、タイミングを逃した一本でした。
DVDで観て、余計…「映画館で観たかった」な作品です。

まず、主人公がチャーミング♪太ってても気にしない!踊りが大好きで、毎日が楽しい。常に明るいムードを撒き散らしています。
この主人公の周りの人も魅力的
コンプレックスから内気なお母さん。そんなお母さんが好きで仕方ないお父さん…このお父さんの存在が凄くて、主人公がいつも強気で前向きなのは、お父さんの影響が大きいと思う。
ダンスを通して黒人社会とも触れ合う主人公。強烈なインパクトのある個性から、テレビ出演までしちゃうんだけど、60年代のアメリカは差別が酷いんだよねぇ。

単なるミュージカル映画と見られがちだけど、この映画は白人至上主義・マイノリティ差別への反発が根本にあって、アメリカ映画特有の勧善懲悪方式で撮られてると思います。
黒人大統領も現れる世の中ですもの、色んな「チェンジ」が起こるかもしれないよね。

個人的に、ジョン・トラボルタやミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケンなどの役者さんたちが、それぞれの役を生き生きと演じてて面白かったぁ~きっとこの撮影、楽しかっんじゃないかしら。