PoPo映画

映画徒然節…ネタばれ失礼

グッド・ナイト・ムーン

2008年05月26日 | か行
出演:スーザン・サランドン ジュリア・ロバーツ エド・ハリス

女性カメラマンとしてバリバリ仕事をしているイザベル(ジュリア・ロバーツ)は、年上の恋人(エド・ハリス)がる。彼には先妻ジャッキー(スーザン・サランドン)と二人の子供がいて、なんとかうまくやっていこうとしつつも、衝突を繰り返し…。

ジュリア・ロバーツが、自立した女性を素敵に演じています。自分が愛した恋人の先妻と子供を、できる限り愛していこうと努力しています。彼が愛するものは、自分も愛しているんだと。でも、先妻ジャッキー(スーザン・サランドン)には、プライドもあるし、母親としての確固たる地位もあります。子供たちにしても、母親は二人も要らない。でも、なぜ父親は母以外の人を好きになってしまったのかという苦悩もあります。だから、素直にジュリア・ロバーツの好意を受け入れられずにいるのです。
女と女の対決と交流。子供との触れ合いを通して、信頼が少しずつ築かれていく過程が、とても丁寧に描かれています。それだけに、ジュリア・ロバーツとスーザン・サランドンの二人の女優が、とても大人で魅力的で、こんな女性になりた~い!!と、思わずにはいられません。

物語中盤からは、スーザン・サランドンの病気の話が盛り込まれて「生と死」もテーマに入ってきます。自分が「死」に向かっていく時、子供に何を残せるか。後のことを誰に託していくのか。一番大事なものを託すのだから、必死になるのも当然だと思います。
スーザン・サランドンの必死な演技。それを受けて立つジュリア・ロバーツの大人の演技。この二人は、素晴らしかった。

ところで、我らのエド・ハリスですが、スーザン・サランドンとジュリア・ロバーツの前で、影が薄かったなぁ(頭も??)。
でも、だからこそ二人の女優が活きたので、やっぱり彼も名優です。
そんなエド・ハリス唯一の見せ場(??)が、ジュリア・ロバーツにプロポーズする場面。ベッドの上で、指輪を渡すんですけど、その渡し方がく~っ!!憎い!!あんなプロポーズされたら、一発でOKだわ!!ジュリア・ロバーツとスーザン・サランドンと子供の関係が重要視されていて、エド・ハリスとの関係が余り掘り下げられていないのは、ちょっと残念ですけど、プロポーズのシーンだけで、良しとしましょう。

離婚大国アメリカが、その後のフォローをどうして行くのか。なかなかうまくまとまっていると思います。
でもねぇ、こんなにうまくいくかしら??ちょいと意地悪


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