PoPo映画

映画徒然節…ネタばれ失礼

毎日かあさん

2011年03月08日 | ま行
やべ…一年以上放置してた…



出演:小泉今日子 永瀬正敏 矢部光祐 小西舞優 古田新太他

『泣いてるヒマがあったら、笑おう』

漫画家西原理恵子さんの「毎日かあさん」が原作の映画です。
売れっ子漫画家のかあさんと戦場カメラマンの鴨チャン(父)+ぶんじとふみって子どもを加えた家族の物語です。

原作ファンとしましては…

泣いた…いやぁ、泣いた。

漫画や小説(『酔いがさめたら家に帰ろう』by鴨)で内容は知ってるのに、泣けました。動いている鴨・かあさん・ぶんじ・ふみに涙…。

前半は、サイバラ映画っぽく漫画へのオマージュと言いますか、短い話のつぎはぎです。さいばら一家を醸し出す意味では悪くないけど、一個一個の話がブツ切れで、あんまし感心しません。原作読んでる人なら尚更、内容分かってますもん。キョンキョンの心の声は悪くないし、「おい、おっさん」みたいな雰囲気も悪くない…でも、上っ面な家族紹介な感じがしちゃうんだよなぁ…。(変にママ友の話入れなくて良かったんで無いかと思ったりしました。)

で、中盤。「釣り」の辺りから伏線を絡めたり、オリジナルな要素も入ってきて、お涙への一直線でした。鴨ちゃんの闘病が入ってくるもんね。なんとなく鴨ちゃんにシンパシーを感じてる私としましては、身につまされると言うか…辛かったです。
この辺りから、鴨ちゃんを演じた永瀬さんの鬼気迫る演技が凄かった。
「映画は嘘の世界だけど、演者として『嘘』の上塗りはしたくない」みたいなことを言ってた永瀬さんの気持ちがよく分かりました。

最終的には癌で他界する旦那を見送る家族の物語なんだけど、決して暗くなくギャグ要素が大部分を占める映画になっています。
「死」は身近なんだろうね。それまでに、どんなことが出来るのかなぁ…って、ほんの少しだけ考えたりしました。
漫画でもこの映画でも・・・最期はやっぱし泣いてしまいます。

エンディング。。。

木村充輝さんの「ケサラ~CHE SARA~」

私の人生において初めて、エンドロールで涙が流れました。
曲と、写真が。。。素敵過ぎる・・・。

まだ『毎日かあさん』を観てない方は、是非エンドロールまで観てみてください。
家族の温かみが表れている気がします。

のだめカンタービレ最終楽章(前編)

2010年01月09日 | な行
漫画→アニメ→ドラマ・・・と来て、とうとう来ました『映画化』!!
もう、本と、楽しみにしていました♪
カールじいさんやらXmasキャロルなど、娘たちの意見をほぼ無視して前売りを買った「のだめカンタービレ最終楽章」を本日観て参りました。


以前友人に借りて漫画を読んだので、ストーリーはある程度知っていました。ドラマの時から思っていた通り、ほぼ原作通りの展開だから、内容…というよりは、ロンドンフィル(オケ)やランラン(のだめのピアノ)を、どうしても劇場で聴きたかったんです。友人は「後編やる前に、前編をTV放映するよ!」と商業戦略的に当然のことを言ってましたが、TVじゃ味わえない音を感じることができて、やっぱしお金を払って観に行って良かったと思います♪(勿論生のオーケストラの迫力には負けますけど)

初めの文句なしのベト7から、素人でも噴出し松田さん(谷原章介)が白目むくボレロ…オーディションで黒木君(福士誠治)がモーツァルトのオーボエ協奏曲(ドラマでも吹いた)を奏でる辺りからどっぷりクラシックの世界に浸り、チャイコフスキー
「序曲<1812>」は千秋先輩(玉木宏)が格好良くてぇ~…あぁ、音楽って素敵ィ~♪
バッハのピアノ協奏曲第1番は、やるの?やるの?…とやきもきしていたら、やってくれました!!そこから、のだめとの関係を後編に繋げる鍵にするなんて、まっことにくいっす。

のだめファンとしては前編も充分楽しめましたが、本当の評価は後編も観てからなのでしょうね。ま、でも、一連の流れから心配はしていませんし、後編でも映画館で存分に音楽を楽しみたいと思っています。
のだめの過剰な演出には賛否あると思いますが、わしゃ~あの世界大好きぜよぉ~♪
キャストも演出も音楽も、ぜ~んぶ大好き!!
早く、4月にならないかなぁ~♪

ハリーポッターと謎のプリンス

2009年08月16日 | は行
今回も長女の誕生日プレゼントで、劇場で見ました。

映画としては長丁場の2時間OVERですが、やっぱり尺足らずでした。映画としては仕方ないんでしょうけど、帰りの車の中で長女と「あそこもカットだった…ココも見たかった…」って盛り上がってしまい…う~ん…。

ヴォルデモート卿の力が強くなり、その存在を認めない魔法省とホグワーツ(魔法学校)校長のダンブルドアのかけひきやらう~ちゃらは省き(ココ本筋だと思うけど)、青少年の恋物語に結構時間を割いていて…悪くは無いけど、「そこですか?」って感じがしなくも無い気がしました。ま、ハイティーンは異性の『眼』があってこそとは思うけど、その辺り純潔女子高校で過ごした私としましては………のめりこめない…。

んで、今回間延びした感がしたのは、ヴォルデモートが筋に絡んだ出現が無かったのも大きいかと…。ま、これは原作の時にも言われてたことですので、次回への橋渡し的な役割として、仕方ないのかなぁ…。
感想としては「やっぱりダンブルドア校長先生って、凄い力を持った魔法使いだったんだなぁ…」です。
今後、ハリーとその愉快な仲間たちが、ダンブルドアをもってしてもやっつけられなかった強敵に、打ち勝てるのかい?本当に??

次回作は2本立てになるようですので、多分長女と一緒に見に行くと思います。
なんだかんだ言いつつ、ハリーポッターの世界観は好きなんだよなぁ…。

いけちゃんとぼく

2009年07月18日 | あ行
出演:深澤嵐 ともさかりえ 萩原聖人 蒼井優 他

わすれないでね
好きだと必ず
帰ってこられるの。

とある少年の物語です。
意地悪な子からいつも暴力を受けているけど、歯を食いしばって「泣くもんか!」と頑張っている少年がいます。彼の側にはいつも「いけちゃん」が居て、一緒に学校をさぼったり、ねぎとジャコの炒り卵を教えてくれたりします。でも、お父さんが亡くなり、少年は他の子より少し早く大人にならなければなりません…。そして、いけちゃんと別れる日が来ます…。

監督は、原作や西原理恵子さん(原作者)が好きなんだろうなぁ…。前半は西原作品へのリスペクトと言いますか、西原ファンなら楽しめる小ネタがあるけど、お父さんが亡くなったり、主人公がいじめにあったり、非常に陰湿です。でも、そんな人間の暗い部分もあるってことが前提にあるのが、西原作品です。ソコを大事にするあまり、最初は「あ、これやっちゃったかなぁ…」って思いました。…つまり、つまんなかった。

でも、蓮沸美沙子扮する「みさこ」が変貌するオリジナルストーリーからは、俄然面白かった!!みさこの妹の「どうせなら死んでくれた方が伝説になって、毎年あのカーブで煙草を供えてくれる…(台詞は若干違うけど)」ってので、大爆笑!!
それまで学芸会レベルの演技にしか見えなかった子役たちが意味を持ち、いけちゃんに頼らなくてもちゃんと自分の力で問題を解決していく。子どもは淋しい…でも、大人も淋しくて、子どもに支えられている大人の雰囲気も良かった。もうそっち目線ですからねぇ…私。

して、何よりも、この映画を成立させたのは、蒼井優さんだと思います。
「いけちゃん」ってファンタジーの存在なのに、ちゃんといけちゃんだった。一緒に見に行った友人が蒼井優さんだったって忘れちゃうくらい、本当にいけちゃんだった。蒼井優って役者さんの力を、まざまざと見せ付けられた感じがしました。

キャッチフレーズが「絶対に泣ける本」ってハードル上げ過ぎちゃってるから、実際この絵本や映画では泣かなかったけど(西原の「毎日母さん4」は号泣)、伝えたいメッセージは分かりました。

最高レベルの評価はあげられないけど、私は映画館に見に行って良かったと思いました。

次の西原映画も、観に行くぞぉ!!

ROOKIES-卒業-

2009年06月02日 | ら行
公開3日目に行ってきました。映画の日(毎月1日)ってのもあったけど、すげ~混んでるぅ

わたしは女子ですので、男同士の友情だとか男のナンちゃらに憧れる部分があります。ドラマ版の「ROOKIES」にはまったのも、どうしたってよく分からない男の熱い世界が羨ましくて、青春時代のくさ~いくさ~い感じも思い出したりして、泣けて仕方がなかったのです。
「One for all」「All for one」…えぇやないかぁ~

さて、映画。
…う~ん、☆3個(5点満点)。

ROOKIES大ファンとしては、泣く気満々だったのに(ドラマでは毎週泣いてた)、全く泣けませんでした。なぜなら、泣き所が全部見たことある……予告でいいトコ流し過ぎだよぉ映画で泣きたい今日この頃@アラフォーの私
ニコガク(二子玉川学園)ナインと川藤(佐藤隆太)の信頼関係が出来上がってるので、いくら新しいキャストが来たって安定しちゃってます。映画だけを観たら、別に川藤がいなくたって、真面目な不良生徒だけでなんとかできるんじゃね?と思っちゃいます。ドラマ版を観てたら、みんな川藤先生のお陰でなんて良い子になっちゃったんだぁ~…と、ウルウルポイントなんですけどね…ま、泣きませんでしたが
それでも、御子柴(小出恵介)はキャプテンとして益々成長を見せて強くなってるし、ニコガクナインの結束は相変わらず強固だし、なんと言っても平っち~(平塚平@桐谷健太)ある意味平っち祭りですよロン毛ありヒット(?)ありこの人「クローズZERO」ではムッチャ男前の役なのに、役者よのぉ…桐谷健太は要注目でっせ。
で、今回のメインイベント笹崎戦まではさら~っと流れてしまったけど、やっぱり試合の場面は気合が入りますキャストそれぞれに見せ場があり、若菜(高岡蒼甫)と新庄(城田優)のトコは一押しです(予告で出てるけどぉ~)。
あんな髪型で甲子園かよ…とか、精神論だけで甲子園に行けたら苦労しね~よ…みたいな現実論は、とりあえず置いておきましょう。綺麗事だけど、今みたいな世の中には、綺麗事も必要じゃないですかね?甘いですか?あぁ、そうかもね。


で個人的に思うに、映画ではなくTVのスペシャルで高校3年生編としてやっても良かったんでね?って気がしました。その方がもうチョッと丁寧に脚本やらを練られたと思う。
前述のメイン笹崎戦は、安仁屋(市原隼人)だけ思い入れがあって、他のメンバーと温度差があったような気がするんです。ドラマの目黒川戦(対江夏@上地雄介)は全員一丸だったから、そこら辺でもパンチに欠けてるよねぇ。

ま、ROOKIESファンとしては、最後にニコガクナインの卒業式に立ち会えたって思えるだけで、良かったと思います。
2回は観ないけどね。

あ~、またしても超放置

2009年05月13日 | その他
映画はチョコチョコ観てるんですが、ココにアップする程の感動が無いというか…私の感受性が鈍ってしまっているのかなおぁ…琴線に触れる部分が無ければ・書きたいって思いが無ければ(好きな映画でも嫌いな映画でも)文章に起すのは難しいです。

なかなかアップ出来ませんが、また書く予定はありますので、リア・ディゾンじゃないけど「ポイしないで下さいm(__)m」って感じで、細々続けて行きます。

映画館の窓口で「おっぱいバレー1枚!」って言う勇気が無くて観に行けませんでしたが、その内DVD借りるぞぉ!!

ペネロピ

2009年03月03日 | は行
豚の鼻でも、とっても可愛いクリスティーナ・リッチUK映画を観てると結構見知った顔ぶれだったりして最近お気に入りのジェームズ・マカヴォイが妙に色っポク良い役で、本当に観てよかった前向きに生きたい女の子応援映画。ファンタジーに拒否反応が無く、可愛らしい映画を観たい方に超お勧めです

社交界で注目を浴びるウィルハーン家に生まれたペネロピ(クリスティーナ・リッチ)は、呪いのため豚の耳と鼻をしている。呪いを解くには仲間の愛が必要なため、両親(特に母親)は世間の目から娘を遠ざけつつ良家の息子とのお見合いをセッティングし続ける…。

豚の耳と鼻はありえないけど、ペネロピ可愛いし窓突き破るほど衝撃あるかなぁ……あるかリアルで見たら「化け物~」なペネロピだけど、幼いときから母の愛情を一身に受け、キチンと教養を身に付けた素敵な女の子になっている。人となりを知れば誰からも好かれるのに、ペネロピも自信が無いから、踏み出せないんだよねぇ…。深緑と赤を基調にしたペネロピらしい部屋も、キュートな衣装もとても素敵で、閉塞された状況に満足はしてなかっただろうけど親の愛情を充分に分かった上で想像力を羽ばたかせているペネロピを象徴的に表していたと思います。しゃれっ気のある父ちゃんは良い味出してるし、母ちゃんは…そのまんま変わらんね脇役もGood
そんなペネロピの殻を破ったのは、落ちぶれた良家のマックス(ジェームス・マカヴォイ)。彼に思いが通じなかったと思ったペネロピは、街に飛び出します。

ペネロピがね、とても強いの。きっかけは失恋だったとしても、街に飛び出し友達を見つけて、ちゃんと自分で歩いていく。そんな彼女を認める人も多くなって…(一人除く)。
ラストに向けての伏線も、ペネロピの成長と一緒に心地よく表れてくるので、すんなり受け入れられます。…そうか、そうだったんだ…って。

同じ頃に公開された「マゴリアムおじさん…」を娘たちと一緒に観たんだけど、コッチを観ればよかった!!って思います。
何度も観たくなる一品です

4ヶ月、3週と2日

2009年03月01日 | や行
久し振りに、胸糞悪い映画を見てしまった…。…でも、あるな…多分…。

チャウシェスク独裁政治の末期のルーマニア、大学生で寮に住むオティリア(アナマリア・マリンカ)は、同室のガビツァ(ローラ・ヴァシリウ)のある計画に協力する…。

2007年カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞し、2008年のアカデミー賞外国語映画賞ルーマニア代表だったそうです。

と、こっからはネタばれでございます。

主人公が、ルームメートの中絶を手助けする長い1日の物語。
1980年代のルーマニアがどういった情勢だったかは分かりませんが、チャウシェスクという独裁者が無茶苦茶していて、最期は夫婦揃って銃殺されるショッキングな映像の記憶にあります。労働力を確保する目的から中絶が違法行為になり、避妊すらダメになっちゃったそうです。結果、育てられない子どもがストリートチルドレンになり、違法で堕胎した妊婦の死亡も多かったらしく…社会が病んでると人も病むんだろう。。。

主人公がルームメートの堕胎のために何故あんなに献身的になるのかは理解の範囲を超える。けど、彼氏の身勝手な行為を身をもって体験していたら、やはり「明日は我が身」で協力するものなんだろうか。
登場する人がそれぞれ余りにも利己的で、自分の落ち度は絶対認めない。明らかに悪いのに「じゃぁ私が悪いわけ?」と逆切れしてしまう。でも、そうでしか生きていけないとしたら、なんて悲しい世界なんだろう…。「良心の呵責」とか「潔さ」みたいな精神性をもった民族は美しいけど、凌駕されていってしまうものなんだろうか…。

印象に残ったのが主人公と彼氏の会話。主人公の「私が妊娠したらどうするの?」って質問に、彼氏が「今は妊娠してないんでしょ?」としか返事しないの。何度も繰り返した挙句「結婚するけど、でも、今は妊娠してないでしょ」としか言わないの。…なんという思考力の無さ(やることやってるのに)…。結婚する前は妊娠なんかしないだろうと思って、次結婚して子どもが出来なかったら「なんでだよぉ!!」って言うタイプなのでしょう。あぁ、胸糞悪い!!でももしかしたら極限の状態で自由を奪われていたら、こうなってしまうのか??想像したくないけど…。堕胎したルームメートしかり。彼女の相手は誰か分からないけど(映画に出てこない・蚊帳の外)、タイトルから分かる通りある程度人間的な子どもを無理矢理引きずり出しても、「あぁ、終わった♪」ってぐ~すか寝れて、バリバリ肉を食えるんだわ…あぁ、理解できない

二度と見たくないけど、メッセージ性はあると思う。
共感は出来ないけどね。

プライドと偏見

2009年02月07日 | は行
18世紀のイギリス。片田舎に住むベネット家には娘が5人いる。当時女性の遺産相続権が無く、父親が死んだら全財産失うことを恐れている母親は、娘たちの結婚問題に躍起になっており…。

良い久々に良い私この映画好き~

最初からやられました。美しいピアノ旋律と、イギリスの風景。上品な佇まいのキーラ・ナイトレイが、素晴らしいです。この映画、兎に角お上品で、ラブストーリーなのにキスシーンすら無いあたし、イギリス映画好きだわ…。

次女のエリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、読書が好きで聡明な女性。優しくて美しい長女ジェーン(ロザムンド・パイク)・ピアノが好きな三女、恋に恋する四女と五女、黙って見守る父(ドナルド・サザーランド)、結婚をせかす母(ブレンダ・ブレッシン)、家族全員のキャラが立っていて、生活感がリアルに伝わってきます。この映画を監督したジョー・ライトは、コレが初監督作品だそうで、まことに「信じられな~い」。
古いお城のような豪邸もダンスシーンも全て良くて、キャンキャンうるさいお母さんだって全ては娘のことを思ってのこと。映画全体に「愛」があります。
ダーシー(マシュー・マクファディン)のプライドとエリザベスの偏見ですれ違うのがじれったい…お姉さんの恋愛もクロスしてきゅんとなります。キーラ・ナイトレイは本当に綺麗で上品。顔も綺麗だけど、異様に長い首が綺麗なんだよねぇ。してまた、ダーシーの声が低くて良いんだぁ声だけで惚れそうです。

監督のコメンタリーも面白かった。ココは良い!ココは駄目って、監督しか言えないことを言ってるの。「あの棒邪魔」とか

ちなみにDVDにはアメリカ版のエンディングも入ってます。
うん、アメリカではコッチだな。でも、私はイギリス版で大満足でした

マンマ・ミーア

2009年02月04日 | ま行
愉快愉快ABBAの曲に乗って、歌って踊る映画さっ\(^O^)/

エーゲ海にあるとある島。結婚を翌日に控えた娘と、女手一つで育てた母親と、父親候補3人と、愉快な仲間たちのお話です。
前半は母親と二人の友達がとにかくパワフルで、ちょいとお下品だけど、おばちゃんパワーに圧倒されました。後半父親候補たちが歌いますが、特に上手いわけぢゃあ無く…でもソレも微笑ましい。

ストーリー云々では無く、曲に乗り、楽しそうに歌って踊るのを眺めて、Happyになる映画だと思う。深く考え無い!
母親が娘の花嫁衣装を手伝ったり、父親候補がそれぞれ娘(かもしれない)を思ってたりした場面が良かった。5人が出した答えに納得出来ない人も居ると思うけど、私は良いと思った。自分の父親が分からず不安定だった娘が、父親候補に会い人となりに触れて、自信を持てたのはよく分かるし、爽やかだった。うん、自分探しの旅にでなはれ!

ラストはまたパワフルおばちゃんの独壇場ですが、もう良い歌って踊りなはれ
あんな風に生きれたら、幸せそうだなぁ。

つぐない

2009年01月28日 | た行
コレはキツイ…キツイぞぉラストシーンはとても綺麗ですが、なんと言うか、キリキリ胃に来る映画でした。

1930年代のイギリス。官僚の長女セシリア(キーラ・ナイトレイ)は、使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカウ゛ォイ)と恋仲になる。また小説家志望の次女ブライオニーも、ロビーにほのかな恋心を抱いている。セシリアとロビー二人の姿を見たブライオニーは、嫉妬からついてはならない嘘をついてしまう…。

13才の少女の嘘。それと戦争によって、恋人が離れ離れになる…。イギリス郊外の深い森と、純粋にお互いを思う恋人同士が、本当に美しいんだわぁ。

この映画を見て、本当に本当に考えてしまった。人のおかした罪と、そのつぐない。
取り返しのつか無いことをしてしまった時、どうすれば良いのだろう…謝罪し続ける…それすら受け入れられ無かったら?
例え引き裂かれても、お互いを信じ分かり合えたら、それはとても美しいし、とても強い絆になる。では、引き裂いてしまった方は?…痛い…気持ちが痛かった。

私の中で、罪とつぐないの答えは出て無いけど、色々考えさせてくれた映画でした。
なんだろう、少し手がかりが掴めた気がする。

アヒルと鴨のコインロッカー

2009年01月23日 | あ行
切ないなぁ…。タイトルと出演陣でほのぼの系映画だと思ったら、違った。原作読んで無いので予備知識無く見ましたが、青春サスペンスです。「風に吹かれて」を聴きたくなっちゃった。

大学入学を機に仙台で一人暮らしを始めた椎名(濱田岳)。アパートの隣に住む河崎(瑛太)に「一緒に本屋を襲って『広辞苑』を盗まないか」と持ちかけられる…。

前半はワケ分からない河崎やレイ子(大塚寧々)に椎名が振り回されて、見てる方も「なんのコトやら(?д?)」だったけど、後半今までのほのぼのから一転、2年前の「ペット連続殺し」に絡んだ事件に繋がり「うわぁ~〓」となりました。そうか、そうだったのかって謎のパズルピースがパチパチはまって、切ない…凄く切ない
「もっと早く警察に届けたら?」と思わないでも無いし、現行犯2年で出所もしくは逃げたのか?…ってのもどうかなって部分だけど、そうなってしまったとして、切ない映画でした。
琴美(関めぐみ)が可愛い正義感の強いキュート感じがぴったりでした。彼女だけで無く、キャストが皆良くて、上手いよぉ、岳君・瑛太ぁかっこいいよぉ、松田龍平
全員が雰囲気を醸し出せる人たちなので、琴美・ドルジ・河崎の空気をもっと見続けたかった。レイ子の「助けられる人は助けたい」。本当にそう思った。

私の好きなハッピーエンドでは無いけど、心に残る映画でした。

ヘアスプレー

2009年01月13日 | は行
映画館で観たかったけど、なんか余裕無い時で、タイミングを逃した一本でした。
DVDで観て、余計…「映画館で観たかった」な作品です。

まず、主人公がチャーミング♪太ってても気にしない!踊りが大好きで、毎日が楽しい。常に明るいムードを撒き散らしています。
この主人公の周りの人も魅力的
コンプレックスから内気なお母さん。そんなお母さんが好きで仕方ないお父さん…このお父さんの存在が凄くて、主人公がいつも強気で前向きなのは、お父さんの影響が大きいと思う。
ダンスを通して黒人社会とも触れ合う主人公。強烈なインパクトのある個性から、テレビ出演までしちゃうんだけど、60年代のアメリカは差別が酷いんだよねぇ。

単なるミュージカル映画と見られがちだけど、この映画は白人至上主義・マイノリティ差別への反発が根本にあって、アメリカ映画特有の勧善懲悪方式で撮られてると思います。
黒人大統領も現れる世の中ですもの、色んな「チェンジ」が起こるかもしれないよね。

個人的に、ジョン・トラボルタやミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケンなどの役者さんたちが、それぞれの役を生き生きと演じてて面白かったぁ~きっとこの撮影、楽しかっんじゃないかしら。

ホリデイ

2008年11月28日 | は行
ジュード・ロウ好きなの美男美女…とそ~でも無い男の物語。良しでしょう(^^;

仕事の出来る女が二人。ほぼ同時に失恋し、長期休暇中お互いの家を交換する…。

インターネットの普及っつうのは凄いもんですなぁ。お互いの家を交換って、全くの見ず知らずの人で、いきなり明日ロスとロンドン…だもんなぁ…。映画なのでコレを言っちゃぁ仕方ないけど、ありえん(笑。
主役級四人の、表向きはちゃんと大人だけど、微妙に抱えたモノがある設定はリアリティがあった。そりゃあね、色々とあるよね。
抱えいたモノが癒され、自信をつける過程は素敵。分かり合える人との交流は、何よりの薬かもしれません。
コレは映画だ!自分とは無縁!…と思えば、気楽に観るコトができます。映画ならではの小粋なセリフも散りばめられてるしね♪

クワイエットルームにようこそ

2008年11月27日 | か行
感想書きにくいなぁ…。でも、この映画好きっす。友人がレンタルしたのを、又貸しで見せていただいちゃった(^^;
人の弱さとか強さとか、やるせなさとか痛みとか…色んなモノが渦巻いてて、「え~い、面倒くさい(ノ゜O゜)ノ」って全部放り出せたら、楽なんでしょうかね…いや、多分そんなコトは無理だろうな。

で、俳優さんが良かった!

内田ゆきちゃんの混乱振りが上手かった。最初宮藤官九郎に内田ゆきは勿体無い!と思ったけど、なぜ彼だったのか、彼の魅力も伝わってきた。徐々に描かれる傷も、生きるってそういうモノの積み重ねなのかもしれない。
大好きな蒼井優ちゃん・ステンレスりょう・壊れた大竹しのぶ、その他の脇の方々も良かった!

「こ~ゆ~人は繰り返す」のが不安だったけど、ラストの内田ゆきの爆笑でちょいとほっとした。
友人も言ってたけど、心に残る作品です。