PoPo映画

映画徒然節…ネタばれ失礼

オペラ座の怪人

2008年11月23日 | あ行
改めて、私ミュージカル好きなんだぁ…と実感しました。
映像と音楽・納得できるストーリーなら、ドップリ浸れるアラフォー女。気合い入れて早めに映画館に入ったので、3時間以上座ってても問題無し!こ~ゆ~映画って、好きです(^^)

姿を現すことは無くても、陰でオペラ座を仕切るファンタム。基本ファンタムと新人オペラ歌手&その幼なじみの物語です。
若い二人の恋があり、でも少女の頃から音楽的才能を伸ばしたファンタムは、彼女を自分だけのものと思ってたんだよね…。
どうしようも無い運命を背負ったファンタムが、哀れで悲しくて…。主要キャストがそれぞれ相手を思いながら成長して、納得できるラストでした(私はよ)あぁ、本当に映画館で観て良かった…。

一緒に観た映画友は、劇団四季版「オペラ座の怪人」を何度も観たそうな。ストーリーを知ってれば微妙かなぁ…と思ったけど、一緒に壊れてくれて有難う(__)

ラスト、キスされた後のファンタムの苦笑いが、心に残りました。
また映画館で、こんな映画を観たいな♪

マイ・ハート、マイ・ラブ

2008年11月15日 | ま行
老夫婦・息子がエイズで瀕死の親子・倦怠期でやばい夫婦・始まりそうなカップル…。色んな男女の関係が描かれています。
自分の立ち位置で、見方が全く変わるだろうなぁ~…と思われる映画です。

私は結婚13年なので、倦怠期の夫婦目線なのかも。パートナーを代えたいわけぢゃあないけど、少なからず不満もあったり…でも相手だって言いたいコトは山だろうなぁ…みたいな引け目もある。始まった頃の勢いや情熱とは違う、夫婦関係の折り合いの付け方みたいのを考えさせられました。始まったカップルには微笑ましい感じもあったりで(上から目線。おほほっ)。

いずれにしても、夫婦って難しいよね。近いけど、すんごく遠い気もする。
エピソードを淡々と綴る、こんな映画も好きです。

困ってるけど…

2008年11月14日 | その他
我が家のパソコンの調子が悪く、従来の形式で感想をアップ出来ない状況です。
いずれパソコンが復活する日を夢見て…でもあんまり放置もなんなので、携帯で綴るショートバージョンの感想を書いてみます。
実は感想書きたいのたまってるの。
まて!次号!!

おくりびと

2008年10月18日 | あ行
出演:本木雅弘 広末涼子 山努 余貴美子 吉行和子 笹野高史 杉本哲太 峰岸徹 他

チェロ奏者の小林大悟(本木雅弘)は、楽団の解散で職を失う。故郷の山形に帰った大悟は高給に釣られて納棺師として働きはじめる。でも大悟は、妻美香(広末涼子)にも仕事内容をちゃんと告げられず…。


納棺師って知りませんでしたが、本木さんや山努さんの所作は…形式美を感じました。ちょいちょい入るブラックユーモア。「死」と対比してムシャムシャ食う(=生)も、なかなか良かった。
「死」って身近なんだ。「生」の先に「死」があるって、自然な流れなんだなぁ…って改めて感じました。でもやっぱり「死」は各々特別なものでもあって、描かれたエピそれぞれ印象的でした。久石譲さんのメロディに乗せて、山形の美しい自然が浮かび…本当に綺麗な映画だなぁ…。

しかし、残念ながら私この映画では全く泣けませんでした。泣く気バリバリだったんだけどなぁ…(泣くこと躊躇しなくなった乙女@アラフォーの私)。
先にも書いたけど、個々のエピはなかなか良くて、うるっっと来た場面もありました。
でもね、いまいちよく分からなかった部分が実は、映画のメインストーリーだったりして、余計入り込めなかったのかもしれません。

訴える題材が多くありながら、まとめはどうも浅い気がしました。夫婦なら夫婦・親子なら親子・納棺師の仕事ならそれ(コレはうまく描けてると思う)、もうちいと的を絞ってくれた方が納得行ったような気もします。
勿論コレは私の個人的な感想です。一般的に、この映画はよく練られていて役者も音楽も映像も良い映画だと思います。

っつぅかさぁ、「パコと魔法の絵本」で号泣して、「おくりびと」で全く泣かなかった自分に、「人間的にど~よ!」と思ったりします。
ごめんなさい、どうやらそ~ゆ~人みたいっす。

映画の観方

2008年10月10日 | その他
映画館で正規に映画を観ようとすると、1800円します。
その金額に見合う映画だったら良いけど当たり外れもあったりするので、一介の主婦としては月一くらいで、ファーストもしくはレディースデイの1000円…ッつぅのが関の山だったりします。でも、20年くらい全く映画館に行ってなかったってことを考えたら、今は我が映画人生のなかですげ~華やかだったりするんだよねぇ。いや~映画って、本当に良いねぇ♪

で、最近狙ってるのが、オールドショー(過去の作品)。
500円でちょいと前の話題作が観れるので、こりゃぁもうすげ~魅力でして…本当に行きてぇよぉ!!「ヘアスプレー」やら「武士の一分」なんかもやってて…うぉぉ!観たい!!

惜しむらくは午後からの上映で、どんなに頑張っても小学校低学年の次女が帰ってくるまでには間に合わない私の最低限のポリシーは子どもが帰ってくる時「おかえり~」と言ってあげること。う~む、どう考えても映画より子どもが大事だよな。

ふふふ…しか~し、来年度は下の子も6時間目が始まるので、それに合わせてか~ちゃん映画に行ける~

…すっげ~甘い主婦の戯言でした

パコと魔法の絵本

2008年09月23日 | は行
出演:役所広司 アヤカ・ウィルソン 妻夫木 聡 土屋アンナ 阿部サダヲ 加瀬 亮 小池栄子 劇団ひとり 山内圭哉 國村 隼 上川隆也

とある病院でのできごとです。
「お前が私を知ってるってだけで腹が立つ!!」とわめき散らす偏屈じいさん大貫(役所広司)が入院している。他の入院患者・医師や看護士もなんだか変な人たち。そんな中、事故の後遺症で記憶が一日しか持たないパコ(アヤカ・ウィルソン)と大貫が出会い…。ゲロゲ~ロ!!

まぁ~なんてインパクトのある映画でしょう。のっけから目の覚めるような派手派手シーンなので、ココで乗れなかったら感情移入は難しいかもね。
色の洪水衣装やセット・一見誰だか分からない特殊メイク・怒涛の如く押し寄せる小ネタのオンパレード…この辺は、映像を見て楽しんでください。

なんていうか、すげ~バカバカしいんだ。見た目インパクトがありすぎるだけに小さい演技じゃ駄目だから、小学生の学芸会みたいに振りなんかも異様に大きいわけです。空飛んじゃうし、金の粉舞いまくりだし…。リアリティなんてどうよ!映画なんて最初から作り物じゃん!!って潔く突き放しちゃってる。でも、そのケバケバしさを隠蓑にして、実はすんげ~綺麗な物語なんだよねぇ。あ~、泣いた。

何と言ってもパコ。
この子は本当に天使だね。
すんごく無邪気で実はとても悲惨な境遇なのに、覚えていない。一日一日がリセットされた新しい日。
パコのために何が出来るのか…何かしてやりたい…この子の心の中にいたいんだよ。偏屈大貫を変えたのは、本当に綺麗なパコだったから…。
お母さんから誕生日プレゼントに貰った絵本を、毎日読んでるパコに、大人皆で劇をします。も~う、この辺からは涙涙。役者さんとCGを交互に織り交ぜてるので、現実離れした劇だけど、パコの中ではこんな風に見えたのかもしれないね。普段クールを装い、怒られる以外滅多に泣かない次女が、シャクリをあげながら大泣き。勿論私も映画館でこんなに泣いたことは無いって位泣きました(況や長女をヤ)。
でもさぁ、照れ屋な監督は、ただ泣くのは許さないンだよねぇ…この期に及んでも、笑わせようとするんだもん。まんまとはまって、ちぃと悔しい。

役所広司さんを初め、妻夫木君や阿部サダヲさん・土屋アンナちゃん加瀬君上川さん…いやぁ、本当に良かったっす。
もう一回観たいなぁ…DVD欲しいなぁ…。
も一つ驚いたのは客層の厚さ。
カップル・私らのような親子連れは勿論、熟年といわれるおっさんおばさんもかなりいました。

最後にプチネタばれ。
「先生、涙ってのは、どうやって止めるんだ?」
「簡単です。いっぱい泣けば、止まります。」

ドリームガールズ

2008年08月06日 | た行
…コレ、映画館で観たのに、なんでアップしてなかったのかなぁ??

出演:ビヨンセ・ノウルズ  ジェイミー・フォックス  エディ・マーフィ  ジェニファー・ハドソン  アニカ・ノニ・ローズ  ダニー・グローバー 他

2006年ジェニファー・ハドソンがアカデミー最優秀助演女優賞をとりました(エディ・マーフィンは助演男優賞にノミネート)。

エフィー(ジェニファー・ハドソン)・ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)・ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)の三人は、独特のパフォーマンスでカーティス(ジェイミー・フォックス)に見出される。大スターのジェームズ・“サンダー”・アーリー(エディ・マーフィ)のバックで経験を積みステップアップするが、メンバーの中ですれ違いが生まれる…。

女って難しいね…男が絡むと特に…。
ただ歌っていられれば良かった…成功すれば良かった…それだけではないんだよ。女として恋もしたいし結婚もしたい。そして、自分が一番と認められれば、これ以上の幸せは無かったはず。なのに、ソコにも満足は無かったのかも知れないね。

この映画を観た第一の感想は「ビヨンセ綺麗!!」でした。なんなのあのまつ毛?なんなのあの歌声?なんなのあの迫力?グループでデビューして独立した辺りは映画まんまですけど、やっぱスターはいるもんだ。本当にビヨンセは綺麗でスターだと思ってしまいました。
勿論アカデミー助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソン(日本では菊地りんこのライバルとして有名)の歌声は格別!!心の奥からの叫び。性格的な問題で煙たがられ排除されてしまうけど歌唱力は抜群で、歌わずにはいられなかった歌は本当に心を打つモノがありました。真剣だからこそまっすぐで曲げられない…。売れるためではなく、歌を一番愛していたのは彼女…だよね。

脇を固める男優陣も見事!成功を重んじるマネージャーでディーナ(ビヨンセ)の旦那カーティス(ジェイミー・フォックス)・落ち目の歌手ジェームス“サンダー”アーリー(エディ・マーフィー)も良かった。役柄以上でも以下でもなく、表に出すのは女性陣だと分かった上で演じていたと思う。役をわきまえるって言うのかなぁ…。
キャスト・音楽・ストーリー…申し分ない映画だと思います。
個人的に、この映画を映画館のスクリーンで観られて良かった。
こ~ゆ~映画は映画館に限りますな♪

千と千尋の神隠し

2008年07月24日 | さ行
出演:柊瑠美 入野自由 夏木マリ 内藤剛志 沢口靖子 上條恒彦 小野武彦 我修院達也 菅原文太 他

2008年7月現在、日本の映画興行成績1位の記録を持つ映画ですポニョやいかに??。ベルリン国際映画祭でアニメ初の金熊賞・アカデミー長編アニメ賞など、やたらと記録ずくめの映画です。

10歳の荻野千尋(千)は、引越しのため両親と車に乗っている時道に迷い、奇妙なトンネルを抜け不思議な世界に入ってしまう。神の食物を食べた両親は豚になってしまい、残された千尋は、偶然出会ったハクという少年の助けを得、神々が集う湯屋で働きながら両親を助けようとする…。

ココだけの話ですが(?)、私の娘は「ちひろ」です。この映画ができた時、将来娘が観たら面白いだろうなぁ…って思ってました。案の定娘はこの映画をいたく気に入り、何度も見せろとせがみました。小さな女の子がたくさんの体験を通して成長する姿は、大人だけじゃなく子どもの心にも何か働きかけるところがあったのかもしれないね(ましてや、同じ名前だし)。そんなわけで、ちょいと思い入れのある映画となっています。

それにしてもまぁ個性的な人たちの登場する映画ですこと。個人的に八百万(やおよろず)の神的な世界観って好きなので、色んな神様がキャラクターみたいに出てくるのはとても面白かった。して、それらの神様が疲れてて、お風呂に入りに来るってのも良いではないですか。皆疲れてるんだよ。安らぎを求めたいと思うんだよが海外にも受けたのかなぁ?
「顏なし」も、面白いキャラクターだった。貪欲といえばきりが無い怪物だけど、それだけではない・何か満たされないキャラで、この映画のキーパーソンになってます。すんごい象徴的だね。もしかしたら多くの人が顔なしなんで無いの?
名前ってのにも意味があったね。千尋ではなく千にすることによって人を支配する…。もっと製作者側には意味はあるのかもしれないけど、自分であると言う最初のアイデンティティって名前なのかなぁ…って思っちゃいました。そ~いや妊婦雑誌にも「子どもに初めて送る贈り物は『名前』」って書いてたもんなぁ…。
寓話の要素も強いけど、トトロほど万人に受け入れられる映画では無いと思ってたので、未だに興行収益1位ってのが不思議だなぁ…って思います。タイミングが良かったんだろうねぇ。トトロみたいに明るいばかりでなく、シニカルな部分もある映画だから大人にも受けたのかなぁ?
スタジオジブリって考えると、及第点+αって感じかなぁ…。好きだよ!嫌いじゃないよ!!

クラッシュ

2008年07月16日 | か行
出演:サンドラ・ブロック  ドン・チードル   マット・ディロン   ブレンダン・フレイザー  テレンス・ハワード   サンディ・ニュートン   ライアン・フィリップ他

2005年アカデミー賞で「作品」「脚本」「編集」の3冠に輝きました。
ある寒い夜起こった自動車事故。現場近くには若者の死体があり(別件)、それを見たロサンゼルス警察の刑事グラハム(ドン・チードル)は、言葉を失う…そして物語は前日に遡り…。

物語は、一見全く関係ない白人検事夫妻・裕福な黒人TVディレクター夫婦・自動車窃盗の黒人グループ・人種差別の固まりの白人警官・ちぃと見怖いスキンヘッドの真面目な錠前屋・ペルシャ系の小売店一家が、微妙に絡み合い(クラッシュし)ながら進む。
個々のエピソードがそれぞれスリリングで、差別や偏見・憎悪を蓄積させた人間同士がぶつかると、こんな相乗効果が生まれるのかぁ…って、怖かった。アカデミーで闘った「ブロークバックマウンテン」が静なら、コッチは激の映画ですね。
こんだけ色んなエピがあると、ちゃんと観てなきゃ訳が分からなくなりますが、段々筋が見えて後半になるとどんどん面白くなる。錠前屋の天使の娘(個人的にこのエピが一番好き♪)・黒人TVディレクターと窃盗団…そして強盗と正義感の強い悲しい白人警官なんかの話が全部リンクしてて、この脚本は本当に秀逸だと思いました。キャストに無駄が無い…ってか、こんだけ大勢のキャストをよぉまとめたなぁ…。
だから、みんなひっくるめてとあるLAの一日なんでしょう。
日本人的には、いくら銃が身近になったと言われても、見たこと無いから微妙に無縁だし、あからさまな人種差別も経験してないから「なんか皆すげ~熱い…」と一歩ひいて観てました…だって、本と怖いんだもん。自分ではどうにもならないストレスは、これほど人をささくれ立たせるんだ!!きっとこんな風にいきり立った人は、日本にも増えてるんでしょうね。
最終的に、壊れてた人たちが自分を取り戻し、まっとうだった人が壊れてしまった…。とても上手くまとめたと思うけど、辛い一点がどうしても辛くて…。彼は今後どうなってしまうんだろう?ま、そのことが無きゃ全ては始まらなかったのかもしれないけどね。
「ミリオンダラー・ベイビー」は未見だけど、観てみようかしら…。

西の魔女が死んだ

2008年07月12日 | な行
出演:サチ・パーカー 高橋真悠 りょう 大森南朋 高橋克実 木村祐一

超ネタばれ!!!(ヲヰ)

原作は梨木香歩さんのベストセラー小説です。中学に入ったばかりのまい(高橋真悠)は母親(りょう)に「学校へ行きたくない!」と告げ、田舎に住む英国人のおばあちゃん(サチ・パーカー)と暮らすことになる…。

私、原作未読です。映画に行く前に「読む~?」ってお誘いはありましたが、結局読まずに映画を観ました。
森の中にひっそりある素敵なお家。庭にはハーブやお花が咲き、鶏を飼ってワイルドストロベリーのジャムを作る。風の吹く丘があり、木漏れ日の集まる切り株がある…。人生を丁寧に生きるおばあちゃんは、存在自体が魔女(稀有)なのでしょう洗ったシーツをまんまラベンダーに乗せて乾かすのはビックリしたけど
まいは「感受性が強すぎる・扱いにくい」ってお母さんに言われ傷つき、何気ないお父さんの言葉にも傷ついている子なんだよね。ロウティーンの頃は、子どもでも大人でも無いって中途半端な時期。だからこそ、色んなコトを考え、聞き耳をたて、自分を通そうとするあまり孤立するってのは分かる。そんな自分を客観的に捉たものの、どうして良いか分からないまいは、おばあちゃんに救われました。本と、おばあちゃんと孫って良いね♪親子は結びつきが強いけど、近過ぎて分からなかったり傷つけたりするかもしれない。でも、おばあちゃんと孫は間にクッションがあるから、丁度良い距離感で付き合えるんじゃないかと思います(ケースbyケースだけど)。

…と、まぁこんな生活が淡々と綴られている映画です。大笑いもショッキングシーンもありません。当然「つまらない」と捉える人も多いと思います。でも私は、スクリーンに映し出される心地よい風や暖かい空気・おばあちゃんのウィットに富んだ綺麗な言葉に浸ることが出来たので、大分弱くなった感受性をフルフルさせながら観る事が出来ました。キム兄のいやらしい隣人は見事!ビジュアルピッタリだわ♪
最初母親と魔女(おばあちゃんのことね)が同じタイミングで返事していたのを、その後まいと魔女が同じタイミングで返事する。魔女修行のための言葉「魔女は自分で決めるんです」ってキーワード。「直感に従って生きることも大切だけど、直感に振り回されて自滅することもある」。実は完璧で無い魔女がぐらつき煙草を吸うシーン…数え上げればきりが無いほど、印象的なシーンがあります。「おばあちゃん大好き!」ってまいの言葉に「I know」って…それだけで泣けるのは何故かしら?
最後の最後、まいとの約束をちゃんと守ってくれた魔女の言葉にまた涙…。きちんと見守った人でなければ分からない、大切なものを受け止める力…やっぱ魔女だよ。

魂は色々経験して成長する。

是非ともその言葉を信じたい!と思いながら、大酒呑んでる私…。まだまだ魔女修行は足りないようです

ガタカ

2008年06月30日 | か行
出演:イーサン・ホーク  ユマ・サーマン  ジュード・ロウ  アラン・アーキン  ローレン・ディーン 他

DNA操作で生まれた優劣者のみ優遇される社会で、それ以外の不適正者(自然交配)で生まれたビンセント(イーサン・ホーク)は宇宙飛行士の夢を叶えるべく、適正者のジェローム・ユージーン・モロー (ジュード・ロウ)に成りすまし…。

出演しているイーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ…皆、格好良くてどうしよう!!って映画です。近未来SFながら、こんな気持ち悪い世界ってあながち「無し」ッテ思えないところも不気味だったりします。
生まれながらにして格付けされて差別される世界って、江戸時代よりも不気味だなぁ…と思うけど、現在の社会でもあるのかもしれない。「生まれながら」ぢゃ無いだけ、今の方が問題多いかも。。。

生い立ちはどうあれ、ビンセントの能力を認めている周りの人たちが良かった。
ハラハラしてどうなるかと思ったけど、納得の結末です。
ビンセントの向上心と言うか野心と言うか…、世界を打破するためには、このぐらいの心意気は必要なんだと思います。だからこそ、皆協力したんだよね。
地味に色んな規則を破った彼らですので、もっと地味でも未来を変えてくれることを期待できる映画でした。
キャストそれぞれ、本当に魅力的な映画でした。

サウンド・オブ・ミュージック  

2008年06月25日 | さ行
出演:ジュリー・アンドリュース  クリストファー・プラマー  エリノア・パーカー  リチャード・ヘイドン  他

さて、この名作をどのようにアップしようかしら。

第2次世界大戦下のオーストリア。母国愛の強いトラップ一家に、家庭教師として修道女見習のマリア(ジュリー・アンドリュース)が赴く。母を亡くし、やたらとお堅い父(クリストファー・プラマー)を持つ癖のある7人の子供たちを、大きな愛で包み込むマリア。家族が団結していくのとは裏腹に、ナチスの勢いが増して一家を窮地に追い込む…。

高校の音楽の先生が面白い人で、授業中やたらとミュージカル映画を見せてくれました(面倒臭かったのか?)。…屋根の上のバイオリン弾き…アマデウス…、その中でも一押しがこの「サウンド・オブ・ミュージック」だった気がします。
小さい頃から耳に入っている「ドレミの歌」をはじめ、「エーデルワイス」「ひとりぼっちの山羊(羊)飼い」「私のお気に入り」は、聞けば誰しも分かる有名な曲。そして、ラストの「Climb Ev'ry Mountain『すべての山に登れ』」は出だしもサビも同じメロディラインなのに全く違った印象を感じさせる名曲です。
1965年度のアカデミー作品賞・監督賞・音響賞・編集賞・編曲賞に輝きました。

高校の頃はミュージカル映画として、さして背景を考えずに見ていた感じがします。大人になって戦争や当時の資料に接して行く内に、なんて深い映画なんだろう…戦争や愛国心を謳った映画だったんだって気付きました…遅い??途中出てくる修道女たちのちょいとギャグちっくなのも、また良し!!
主演のジュリー・アンドリュースの歌声は未だに映画史に残ってると思う。先日観た「魔法にかけられて」も、カーテン生地から子供服を作るってとこにこの作品へのオマージュが伺えます。
戦争・家族・愛・歌・波乱・逃避行…劇的になる要素を兼ね備え、きちんとまとめた映画。本当の「トラップ一家」をモデルに、素晴らしい映画に昇華させてると思います。もう、こんな名作を前に、コメントは必要無いよねレビュー放棄

俳優・内容・映像・音楽…すべてにおいて名作と謳われ、未だにファンの多い作品です。う~ん、こんな賞賛感想ばっか書いても仕方無いのか?
個人的に「Climb Ev'ry Mountain『すべての山に登れ』」だけがこの映画を観るまで全く知らなかった曲…そして、一番好きな曲。「夢を見つけるまで、全ての山を登れ」…高校時代から今まで、これほど前向きにさせてくれた曲はありません。必要以上に前向きな私の応援かかもね。

クレイマー、クレイマー

2008年06月23日 | か行
先日BSで「アクターズ・スタジオ・インタビュー~ダスティン・ホフマン自らを語る~」をやってまして、もう一回観たいなぁ…と思い、観ました。

出演:ダスティン・ホフマン  メリル・ストリープ  ジャスティン・ヘンリー  ジョージ・コー  ジェーン・アレキサンダー 他

1979年第52回 作品賞、監督賞(ロバート・ベントン)脚色賞・主演男優賞(ダスティン・ホフマン)・助演女優賞(メリル・ストリープ)などに輝いた作品です。

クレイマー氏とクレイマーさんの離婚バトルのお話です。
幼い子どもがいるクレイマー夫妻。仕事一本槍の夫と幼い子を残し、クレイマー夫人は「自分自身を見つけたい」と家を出ます。子どもに対して最初はどうして良いか分からなかったクレイマー氏ですが、一緒に暮らす内、絆を作り上げていきます…。

初めて見たのはいつだったか忘れましたけど(多分20年くらい前)、細部にわたるまで結構覚えていた…それくらい、私にとってインパクトがあり、共感を呼んだ映画だったんだと思います(ダスティン・ホフマンも離婚騒動の真っ最中だったらしい)。ウチの両親が正式に離婚したのは私が大学に入ってからですが、調停や別居を始めたのは高校の時…破綻していたのは物心つく前からでした(私が生まれたのは奇跡らしいので)。そんなわけで、破綻した夫婦の子どもってのがどうしようもなく哀れで(自分が哀れみの目を向けられたらたまったもんじゃないけど…そこらが矛盾してる)、愛しい…。でも、逞しくて可愛いのです。
母親中心であったはずの子どもが、父親と生活する。多分彼にとっても「母に捨てられた?」って思いはあったはず。その中で、父と折り合いをつけて生活する内に、父との生活もかけがえの無いものになっていったんだよね。その過程が丁寧に描かれていて、嬉しくなった。羨ましいなぁ…。
基本は離婚裁判で、子どもをどちらが育てるにふさわしいかってなるんだけど、それを子どもに選択させるのはあまりに辛過ぎる。だって、子どもは父と母が揃ってるのが一番で、父か母かどちらかなんて選べないもの…。怪我をさせたとか細かいことを論じ合わなきゃいけなかったり…離婚裁判って不毛だね…。
最終的に母もそれを認め、子どもの意思(裁判所じゃなくて)を重んじた所が良かった。少なくともこの裁判で、この子は両親の愛情を認識することが出来たんじゃないかな。
それは、これから生きていく上で、とても大事なことなんだと思うよ。

最初は子どもの立場から…次は親の立場になっても、納得いく映画でした。こ~ゆ~映画はなかなか稀有の存在だと思います。

あぁぁ、悩む…。

2008年06月21日 | その他
ちょいと前から「ぐるりのこと」を観たいと思ってました。でも、我が地方では公開が無く、その内出るであろうDVDレンタルに期待しよう…って諦めました。

次、観たいのが「西の魔女が死んだ」です。内容を知ったら、本も読みたいなぁ…なんて思い、大きな本屋さんに行ったら、売り切れだったのぉ~!!泣いてい~ですか??

…二つが並ぶのはこれから。

今週から、同時に上映されるらしい…えぇ~!どっちも選べないぞぉ!!

映画館で映画を観る楽しみを見出してしまったので、できれば映画館で観たいと心から思います。でもね、先週「ザ・マジックアワー」も映画館で観てますし、月に3本はキツイ…キツイぞぉ~(ーー;)

映画鑑賞友のA曰く「ランチ1回パスすれば観れるよね」…おぉ!正論だぁ!!
しかしだ、ドッチも観たくて選べない以上、ドッチも観るorドッチも観ない!の選択肢しかなんだよねぇランチ2回パスか??^_^;ワシ、どうすりゃよい??長年の友達をプチ裏切って良いっすか??

…まぁどっちもいずれなんらかの方法で観ると思うので、感想もその内アップしますね♪

ザ・マジックアワー

2008年06月19日 | さ行
出演:佐藤浩市 妻夫木聡 深津絵里 綾瀬はるか 小日向文世 寺島進 戸田恵子 伊吹吾郎 浅野和之 柳澤愼一 西田利行 他

「THE 有頂天ホテル」から2年。宣伝で三谷幸喜監督&佐藤浩市さんの「Wこうチャンズ」がTVに出まくってましたねぇ。

港町「守加護」を牛耳るギャングのボス天塩(西田利行)。その愛人高千穂マリ(深津絵里)に手を出した備後(妻夫木聡)は、海に沈められる代わりに伝説の殺し屋“デラ富樫”を連れて来ることになるが見つからず、売れない俳優村田大樹(佐藤浩市)を替え玉に仕立て…。

三谷作品の特徴ですが、メインキャストが多い(10人)。それだけに、ストーリーが散逸するかと思いきや、そんなこと全く無く見入ってしまいました。劇場全体で面白い時は「ドっ!!」と笑って、和やかなムード。騙されてる人たちが、騙している人をさしおいて、勝手に勘違いしながらどんどんストーリーが進行していくのが笑える。この辺は、三谷脚本の上手さで、お手のものですわな。劇中劇やサブストーリーにも有名な人がたくさん出てくるので、上映時間が2時間以上なのに、飽きることなく見続けられました。良くも悪くも安定した笑いを提供し続けてくれます。

兎に角、佐藤浩市さんが弾けてるので見もの!妻夫木君の好青年バリバリなのにやってることはペテンってのも笑える。深っちゃんは綺麗だし、戸田さんは要所要所で締めてくれる。西田さんも西田さんだし、キャストの方全てがはまってて良い!ただ、香川さんにはもうちょいと壊れた役を当てても良かったかも。監督はキャストの皆さんが好きなんだろうなぁ♪あと、映画に関わっている裏方さんにも愛を注いでいます。監督は、映画が好きなんだろうなぁ♪
ココが面白かったとか、あそこはあの場面とかかってるよね…とか、言い出したらキリが無いです。細かすぎて、ネタばれになっちゃうし。あえて書けば、最初に笑ったのは、妻夫木君のピンクの上下下着(早っ!)。好きなのは、町並みを見下ろす高台からの俯瞰と、柳澤愼一さんがゆ~っくり喋る場面です。エンドロールも素敵♪帰ろうとして、階段のトコで立ち止まってる人もいました。見れば見るほど好きな場面が増えそうな映画です。

いっぱいいっぱい書きたいけど……「撤収~!!」