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口唇ヘルペス

2007-11-21 06:01:05 | 情報

  「口唇ヘルペス」は病気の名前
   
 口唇ヘルペスは、聞きなれない名前ですが病気の名前の一つです。唇や口のまわりに小さな水ぶくれ(水泡)ができるのが特徴です。俗に「風邪の華」「熱の華」などと呼ばれます。
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 原因は、ヘルペスウイルスの中の単純ヘルペスというウイルスです。
 60歳代以上の日本人では、ほとんどの人がこのウイルスに感染しているといわれます。若い人ほど感染者は減少していきますが、20~30歳代でもその半数が感染していると考えられます。
 感染しても必ず症状が現れるわけではなく、単純ヘルペスを持っていることに気がつかない人も多くいます。
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  どうやって感染するの?
     口唇ヘルペスは、初感染で発病する場合と再発による発病の二通りがあります。
 患部に直接触れたり、唾液を介して感染します。子供の頃に親子間の接触で初感染することもありますが、症状としては現れない場合もあり、現れた場合でも軽症ですみます。ところが大人になってから初めてこのウイルスに感染すると重症化しやすいことがわかっています。
 再発は、年に1~2回くらいあり、普段見られる口唇ヘルペスのほとんどは再発によると考えられています。


初感染   再発
 体にはウイルスに対する免疫ができますが、ウイルスは神経細胞の中などに隠れ、免疫力が及びません。    風邪の発熱、ストレスや紫外線を浴びるなど体力や免疫力が低下するとウイルスが再活動します。
  ウイルスの正体
     口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスは、遺伝子とそれを運ぶタンパク質の容器でできています。ウイルスは体の細胞に入り込むと、細胞中のアミノ酸を利用して自分のコピーをつくり、増殖します。
 単純ヘルペスウイルスには I 型と II 型があり、口唇ヘルペスの原因となるのは I 型です。これはヘルペス性歯肉口内炎やヘルペス性角膜炎の原因になり、主に上半身に再発が見られます。
   

  「口唇ヘルペス」の症状とは
     口唇ヘルペスは、初感染と再発の場合では症状が異なります。
 特に大人になってからの初感染では、唇や口の周囲に5ミリくらいまでの水泡がたくさんでき、発熱、首の周りのリンパ節が腫れるなど重い症状がみられます。
 再発の場合は、水泡も少なく、比較的軽症ですみます。症状は4段階に分かれ、10日から2週間で回復します。

cut 症状1
 最初は前兆を感じる時期です。水泡が現れる前に、ピリピリ、チクチク、ムズムズといった違和感、かゆみなどを唇と口の周囲に感じます。再発を繰り返している人は、前兆がわかるようになります。

cut 症状2
 前兆を感じてから半日くらいの間に患部が赤く腫れてきます。ウイルスの増殖が活発に行われていると考えられ、このくらい早い時期から治療を始めると効果的です。

cut 症状3
 前兆を感じてから3日くらいまでの間に水泡ができます。水泡は数時間から数日のうちに破れ、さらりとした液が出ます。破れたところを指で触るとウイルスがついてしまうので触った場合は、すぐに手を洗いましょう。

cut 症状4
 水泡の痕にただれ、かさぶたができて回復に向かいます。治るまでには1~2週間かかります。
   

  早めの受診を
   
 現在の医学でも、一度細胞の中に隠れてしまったウイルスを消滅することはできません。
 治療は、口唇ヘルペスの症状が現れている時に、ウイルスの増殖を抑え、症状をやわらげる処置を行います。
 早い時期に適切な処置を行うことがもっとも大切で、症状も早く改善され、回復へ向かいます。
 口唇ヘルペスかもしれないと思ったら、すぐに医師にかかることを勧めます。特に、初感染の場合は専門医(皮膚科)に診てもらうとよいでしょう。

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診療薬について
 治療薬は、主に抗ウイルス薬が使われます。抗ウイルス薬にはウイルスの増殖を抑える作用があり、飲み薬と塗り薬を使い分けます。飲み薬には錠剤と顆粒がありますが、薬の種類によっては1日に飲む回数が異なります。
   

  症状が現れた時の注意
     単純ヘルペスウイルスは感染力が強いので、症状が現れている時は、人に感染させないよう気をつけましょう。
患部に直接さわらない
タオルや食器などを共用しない
水ぶくれはやぶらない

アトピーの人は特に注意
 患部に触れた場合は、すぐに手を洗わないと数時間は感染の可能性があります。特にアトピー性皮膚炎の人は、皮膚のバリア機能が落ちているため、感染しやすく、症状が悪化することがあり、注意が必要です。
   

  免疫力UPで再発させない
     ヘルペスウイルスに感染している人は、再発させないようにすることが大切です。それには、日頃から抵抗力のある強い体を維持することがポイントになります。生活のリズムを整えて、栄養のバランスを考えた食事をとり、適度な運動で基礎体力を向上させるようにします。また、疲れた時には十分な休息をとることも重要です。

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