公益財団法人ハーモニィセンター 相馬ポニー牧場通信

福島県南相馬市にある(公財)ハーモニィセンターの牧場。子ども達のキャンプ、野外活動、青少年教育などの活動を紹介します。

里帰り

2011年06月29日 09時48分35秒 | Weblog

震災後、頻繁に牧場に里帰りをしてくれる、牧場留学生OBがいる。

7期と11期の2期間、牧場生活体験をした「ヤスクニ」君が、その人。

 

災害ボランティアよりも、牧場ボランティアとして、施設補修や整備、掃除など、色々とやってくれる。

4回目の里帰りの今回は、KHB東日本放送「突撃!ナマイキテレビ」の編集をしてくれた。さすが!オタッキー

You Tubeで見られるのかな?見られるとしたら、ヤスクニのおかげかも?

DVD編集中のヤスクニ

 

ヤスクニから、以下のコメントをもらいました。

震災後 何度も牧場に訪れる理由

・都合上1回に滞在できる期間が短い為、やり残しの作業が沢山ある。
・牧場が心配で、あたろうが心配。地元で悶々としているより、牧場で一緒に作業してるだけでも気が楽なので。


被災地を見た感想


・震災後初めて来た時、知っている土地が様変わりしているの見てショックを受けました。
 3ヶ月経った今でも、壊れている家はまだまだあるし、流された家もそのままになっている。
 道路もひび割れや陥没があり、信号機が故障したままの交差点もあります。
 復興にはまだまだ時間がかかります。
 出来る事は少ないですが、自分が体調を崩さない様に無理をせず、お手伝いを続けたいと
思っています。


今後の活動予定

・震災による牧場内施設の修理や雑務等、あたろうのお手伝いをしつつ
 作業がひと段落したら、あらためて災害ボランティアの参加をしたい。
・移動手段の無いボランティア参加希望者がいれば、一緒に福島入りをする。



牧留OBに一言

・日帰りでも、一度牧場に帰ってきてみてはどうかな。
 報道では伝わらない、実際の被災地を見て感じる事も多いと思います。
 また、牧場も町もまだまだやる事が沢山あり一人でも多くの助けを必要としています。
 あたろうの顔を見るだけでも安心しますよ。 

ありがとう。

今週末の鎌田さんちの手伝いには、ウタコとその仲間たちが来てくれる。体調不良のデビは次回へ持ち越し。体調万全でないとね。

 

震災からもうすぐ4ヶ月。落ち着いた、という言い方が適当だとは思わないが、直後と比べればそれぞれが冷静に周りを見られるようになって来た。

牧場の修復・復旧作業はほとんどないけど、施設を維持するためには(つまり掃除とか)人手を必要とします。全て自己完結できる人(自力で来て、自炊等)の手伝いは大歓迎。もちろん、町での災害ボラのための宿泊も受け入れます。

気軽に牧場に連絡下さい。

 


牧場ボランティア&災害ボランティア

2011年06月25日 17時28分42秒 | Weblog

真夏のような暑さから一転、本日は半袖では少し肌寒い、相変わらず不安定な日々が続いています。

東日本大震災後、26頭のポニーはハーモニィセンターの6つの施設に避難、異動しました。ポニー牧場からポニーがいなくなったら、ただの(何もいない)牧場?になってしまいます。

 

でも、この震災や原発災害に負けるわけには行きません。

転んでも“タダ”では起きない。

 

何度でも立ち上がります(福島には起き上がり小法師」と言うのがあります)!

 

空き馬房には被災馬を受入れ、空き部屋には相馬市に仮設住宅を建築に来ている大工さんたちを受け入れてきました。

ミニクラブハウス2階は津波で自宅の1階が浸水してしまったKさん、旧女子寮(ノリピー部屋)は、津波被災のKさん、原発避難のOさんには丸太小屋2階使っていただいています。

そして牧場支援ボランティアや、全国各地から復興支援に南相馬市にやってきている災害ボランティアの人たちも受け入れてきました。

6月は、カウンセラーのキャプテンが、会社の仲間4人と共に鹿島災害ボランティアセンターに。真野小学校の泥だしなどに汗を流しました。

また、牧場留学生OBのチアキも地元の仲間と共に牧場入り。津波被害地区の瓦礫片付けをしました。

先週は、相馬中村神社の被災馬仮設厩舎工事にやってきたSさんご夫婦が、牧場を拠点にしました。

その様子をブログにしています。→こちら

Sパパさんは、NPO法人ファザーリングジャパンという団体で活動されていて、被災地の子どもたちへ絵本の読み聞かせもしています。

 

震災から100日が過ぎました。その間、大変なことがたくさんありました。

でも、新たな出会い、つながりができたのも事実。

大切にしていきたいと思います。

 

今日は久し振りにザッキさんがご来場。来週の鎌田さんちのボラを約束してくれました。デビットもやってきます。ありがとう!

 

 

 


日程変更!

2011年06月22日 10時57分52秒 | Weblog

昨日ブログに書いた「鎌田さん家の家財搬出」は7/2~3に変更です。手伝ってもらえる人がいたら、牧場まで連絡ください。

連絡先:相馬ポニー牧場 原田 晃(あたろう)

       0244-47-2457

タダ様よりお預かりしたTシャツ類は、モトショップTOSHI様を通じて、被災された方に届けしました。ありがとうございます。引き続き、新品のTシャツ、ポロシャツ、子供服を募集します。

眠っているものがありましたらご支援下さい。

小型電気製品(掃除機、扇風機など)も募集しています。こちらは新品でなくても構いませんが、自分がもらった時のことをイメージして判断願います。

よろしくお願いします。


求む!支援!!

2011年06月21日 09時50分38秒 | Weblog

6/25~26 津波被災の鎌田さん宅の家財道具搬出や浸水部分の水洗いなど、ボランティアを募集します。 鎌田さんは震災前より、馬房掃除をしてくれていた方です。今は、旧女子寮(ノリピー部屋)に避難してます。毎日被災馬の馬房掃除や場内の草刈りなど施設管理をしてくださっている方です。

どちらか一日でも構いません。牧場に宿泊できます。ついでに牧場のお手伝いもしていただけたら助かります。

 

牧場の公的なブログに載せていいものかどうか悩みましたが・・・。

「地域の復興なくして牧場の復活なし!」との考えで、小さなことでも、できることをできることから始めます。牧場の動きとして支援・協力要請です。

ご理解下さい。

連絡先:相馬ポニー牧場 原田 晃(あたろう)

     0244-47-2457

 

 


支援物資の御礼

2011年06月20日 08時32分20秒 | Weblog

おはようございます。連続投稿です。

5月26日のブログでお願いした、Tシャツについての報告です。

 

地域生活支援センターふっとわーく様よりお預かりしたTシャツ約100枚を、イナハラ様からの支援物資とともに、南相馬市救援物資受け入れセンターに届けました。

カヤマ様から届いた、BIGサイズの半袖ポロシャツや夏物婦人服類は、被災者に直接お渡ししました。

その他、現在以下方々より支援物資をお預かりしています。御礼申し上げます。

夏物衣類:タダユミ様 カトウケイコ様

食品類:ふっとわーく様 イシカワアイ様 カミヤユキ様

石鹸:カミヤユキ様

 

お預かりした支援物資は、限りなく個人的に近いネットワークで、必要とされている方にお渡しします。現在の牧場の状況では、支援物資が全ての人に行き渡るようにはできません。正直なところ、受入れセンターに届けても、「誰に」「いつ」届くのか分かりません。

不公平感があるかもしれませんが、まずは震災前より牧場とつながりがあり、今回被災されている方を優先します。

あたろうを信用していただくしかありません。ご了承下さい。

夏物のTシャツ、小型電化製品(掃除機など)を必要としている人が多くいます。わざわざ購入する必要はありません。押入れなどに眠っている「新品」があれば、で構いません。

よろしくお願いいたします。


嬉しい?お別れ

2011年06月19日 21時38分55秒 | Weblog

本日、2頭の(元)相馬ポニーが、新しい家族の下に引き取られていきました。

相馬生まれの相馬育ち、ミニチュアの「デラ」。マツの子デラです。

もう1頭は、福島生まれの仙台育ち。名門明泉幼稚園で飼育されていた、初級ポニトレの人気者「ピクニック」です。

2頭は、岩手県から毎回のようにキャンプに参加してくれていた、ユウちゃんの家の家族になりました。

震災からの3ヶ月。色々とありましたが、安住の地が見つかりました。良かった良かった。

 

現在相馬にいる馬達は、震災による津波と原発災害のため、牧場に避難してきた「被災馬」達です。

牧場に避難してきてから2ヵ月ちょっと。多い時には18頭のサラブレッドやポニーがいましたが、NPO法人引退馬協会の仲介で、新たな馬主が見つかり、新たな馬生を送り始めました。

被災馬達の様子は、こちらから見られます。→被災馬 近況ブログ

 

嬉しい別れ、ですよね。


馬っこ村まつり2

2011年06月19日 15時33分19秒 | プレミアム

東北地方は、いまだに梅雨入りしていません。今日も良い天気です暑いです

さて6/11~12の馬っこ村まつりの報告の続き。

2日目は早朝からイベントの準備。牧馬舎内の草刈り。場内整備と牧馬舎の動物達(木曽馬、ヤギ、ヒツジ)の餌の確保という両方の意味がある。

ポニーのりばや駐車場の案内板(カウンセラー手作り)を各所に。

ジンギスカン、BBQのテーブル準備と炭起こし。

苦戦したのは、ふれあいようのヤギの移動。ポニーのように言うことを聞いてくれず、さすがのカウンセラーも必死だった

 

10時。オヤジジャズバンドの生演奏をバックに乗馬開始。

子ども達とカウンセラーの笑顔、嬉しそうに子どもを乗せて歩くノーマン、ポピンズ、ピクニック。その姿を見て親御さんも笑顔で喜んでくれていた。親子二人乗り、兄弟姉妹の二人乗り。

ポニーと子どもとカウンセラー。笑顔、はしゃぎ声、歓声、拍手。カメラに向かってのピース。カウンセラーの大げさなリアクション。

当たり前の光景・風景。この普通が大切だと思った。

3.11からの3ヶ月間を忘れた一時。そして笑顔。

3.11からの3ヶ月間が脳裏に浮かび、子どもの笑顔を見て涙。

ポニーに跨って、カウンセラーに引いてもらって歩くだけの、単純な引き馬乗馬。それで良い。今は、それだけで良い。

相馬ポニー牧場は被災地の中にある。震災から100日過ぎても、現在進行形の被災地。被災地のタイムリーで生の、情報やニーズを収集し、発信をしていくことが、被災地に牧場が存在している意味だと、強く思う。

 

櫻井さんご夫婦(多賀城市)・萌希親子(仙台市)・アッコちゃん(牧場留学OB 仙台市)・荒木さん(仙台市)・まめちぃ(仙台市)・ポパイ・堀江家(多賀城市)。

きなこ・あーちゃ・サン・ラジ・マル・カツ・シロ・チョコ・ピーター・そねっと・ちびすけ。

ねぎオヤジ・オニタン・ジック・ゴエさん。

ご協力ありがとうございました

 

来てくれてありがとう、宮城っ子:イツエ・ノリカ・トモカ・ユウカ小野・ユウカ佐藤。

来てくれてありがとう、ポニークラブ:千葉さん。古瀬さん。

 

馬っこ村まつりの様子は、KHB東日本放送「突撃!ナマイキテレビ」で、明日(6/20)放映です!地方局です。宮城で人気の本間ちゃんの番組です!関東方面の人、残念!

当日フジテレビの取材も受けました。フジテレビのホームページにある被災地伝言板メッセージ6月12日撮影にUPされてます。恥ずかしいのであまり見て欲しくないけど。

 

脱日常!被災地の子ども達に、ポニーとカウンセラーを届け、非日常の一時を過ごしてもらいたい。

ポニーに来て欲しい!子ども達にポニーを連れてきて!という方。学校、児童館、避難所など・・・相談の上、できるだけ多くの場所に出かけて行きたいと思います。被災地からの連絡お待ちしています。被災地へのインフォメーションもお願いします。

 

東北支援活動事業を支えてくださる方も募集しています。東北支援活動寄附金にご協力をお願いいたします。

振込先:ゆうちょ銀行

支店名:008(ゼロゼロハチ)

普通預金番号:1948722

口座名: 財団法人ハーモニィセンター

 

 

6/20追伸:馬っこ村まつりでは、中学生以下のこどもは無料。それ以上の方には、募金箱を準備し、募金という形の任意での乗馬料をいただきました。約3万5千円集まり、全額牧馬舎に寄附しました。今後の被災地支援(炊き出し等)の軍資金に使ってもらいます。あた


馬っこ村まつり

2011年06月15日 04時37分53秒 | プレミアム

震災から3ヶ月になる、6/11、12の2日間、千代牧場「牧馬舎」にて、震災復興イベントが行われました。まぁ、そんなに大々的にやった訳ではないけど

週間予報が良いほうに変わり、前日の予報ではマークも。しかし・・・深い霧に覆われ、仙台に近づくにつれ雨もポツポツと・・・。現地に着く頃は、結構な大粒の雨で、本降りに。

「あと1時間で晴れる!」と、主催者の荒井サンの言葉を信じ、準備を進める。が、雨は一向にやまず・・・。とりあえず、牛舎だったところ(つまり屋根付き)に草を敷き詰めて、簡易馬房兼覆い馬場を作り、そこで待機。

 

どの年代の宮城っ子が来ても喜んでもらえるよう、連れて行ったポニーは、

ノーマン  ポピンズ  ピクニック  マツ

の4頭。開始時刻の10時になっても雨は降り続き・・・

それでも、お客さんは来た!雨の中、傘をさし、長靴を履き、この日を楽しみにしていてくれたのだろう。

スタッフの多さに圧倒されてか、初めはポニーに近づけなかった子も、ポニーの魅力とカウンセラーのパワーで、最後には裸馬に跨ることもできるように。よかったなぁ

 

このまつりは河北新報(地方紙)夕刊で紹介された。牧場留学初期の頃に食材を配達してくれていた「スーパー鈴木」の娘さんが、このイベントを知り、仙台で人気の番組にFAX投稿、クリップ紹介をしてもらうことができた。

そのおかげで?KHB東日本放送「突撃!ナマイキTV」の密着取材があり、テンションその様子は6/20の放送で見られる予定

なぜか昼食は、来場者用のバーベキューと特製ラーメンの食いしごき。お腹がいっぱいになった頃、急激に天気が回復。

心地よい風と真っ青な空が広がり、別世界のような・・・。

早速馬装して、乗馬開始。

待ちに待った乗馬に、みんなの笑顔が大爆発!

震災から3ヶ月。仙台駅周辺は3.11以前の賑わいが戻ってきている。ライフラインも海沿いを除けば、復旧したところがほとんどだろう。でも、震災後の電気もガスも水道も使えず、学校の友達とも会えなかった不安の日々、子ども達は忘れていないだろう。いや、今だって我慢の日々が続いているだろう。それが、震災後の生活が、日常になってはいけない!ほんの僅かな時間でも、一瞬でも楽しい時間を過ごし、日常を忘れて欲しい。大声を出し、思いっきり笑って欲しい。

脱日常。非日常の提供。被災地の子ども達に、ポニーとカウンセラーを届けたい。

Riding for all 東北支援活動寄附金にご協力をお願いします。

詳しくは(財)ハーモニィセンターまで。

 

続きはまた今度。

 

おまけ

牧場の神6(シックス)のうちの4人です。左からヤスクニ、ata、脇さん、PONちゃん。

残りの2人は撮影してくれたカオ姉とシルバー鎌田です。

牧場を守り続けています。

オガクズ搬入後です。