すっかり遅くなってしまったが、九月の文楽公演の感想でも…。玉男さんが休演で残念だったが、五月の『封印切』をみて「お疲れなのではないかな~?」と感じていたので、まずは養生が一番だろう。ゆっくり休まれて、お元気になってほしい。代役は玉女さんだった。
東京の文楽公演は、十二月の若手公演をのぞき、いつも満員御礼である。
今から四半世紀前になるが、夏の国立で近松特集をやったことがある。玉男さんと蓑助さんの . . . 本文を読む
歌舞伎はみのがしてしまったのだが、今月は新派公演をみることができた。新橋演舞場の初代水谷八重子生誕百周年記念『京舞』である。これがすこぶるよかった。
もともと私は、花柳界や水商売を舞台にした女性の話が好きである。芸道物もだ。『京舞』は、祇園の舞妓芸妓が必ず稽古する井上流の家元、三世・四世、井上八千代の物語。のがす訳にはいかない舞台だった。
「新派の殿堂」とまで呼ばれた、演舞場での興行もめっきりへっ . . . 本文を読む
唐突だが、ここのところ、なんとはなしにラテンアメリカが来ている。
まずは、サッカーだ!
ジーコ・ジャパンのせいもあって、ブラジルやアルゼンチン、メキシコといった国々のサッカースタイルに心惹かれるようになった。これまでは、プレミアとかリーガ・エスパニョーラだったのが、南米・中米いいよな…と思うようになってきたのである。(まったく異なるプレースタイルなのに同列に語れるか?ということはある。ただ私には . . . 本文を読む
動物園好きであると以前書いた。動物をぼーっと眺めていると、単純に楽しいのだ。水族館も大好きである。理由は特にない。
私が好きなのはアジアの動物たちで、たとえば多摩動物園ではアジア園ばかりみている。
正門をはいってまわるコースを考える時、ホンドイノシシからにするか、マレーバクからにするかを真剣に検討する。が、少し前、イノシシ舎は移転してニホンジカと一緒になってしまったので、みてるだけで笑っちゃうくら . . . 本文を読む
『チャーリーとチョコレート工場』をみてきた。芝居中心の生活になって映画をみる機会はかなりへった私だが、一年に一度ほど、発作的に「どうしてもみたい!」と熱望する映画が出てくる。今年は断然この一作だ。
(去年は『真珠の耳飾りの少女』だったのだけれど、こちらはまた別の機会に…。)
私はあまり周辺情報を集めるタチではない。飢えたような想いで映画館に足を運ぶ作品とは、ごくごく一般的な出会いをしている。『チ . . . 本文を読む
今日は歌舞伎座に行く予定だったが、風邪気味のため断念。結局、今月はチケットを無駄にしてしまった。行って行けないことはなかったけれど、全身がだるく、今一つ気力が涌かない。
毎年の傾向を考えてみると、歌舞伎の場合は九月興行をみすごすことが多い。
つまり、吉右衛門劇団との遭遇回数がへるのだ。納涼疲れなのだろうか?自分でもよくわからない。
一方、九月文楽は必ずみていて、文楽で一番気力がなえる時期はなぜか五 . . . 本文を読む
小泉自民圧勝の選挙戦後、「弱者論」が盛んだ。この流れは、アメリカ南部を襲ったハリケーン・カタリーナがきっかけとなった切り口だと感じている。
州一つを水没せしめ、未曾有の惨事をもたらしたカタリーナはまぎれもなく天災だが、何十万もの被災者の苦しみの背景には、アメリカという世界唯一の超大国における負の側面、具体的にいうなら人種差別、貧富の格差、国と地方の連携の貧しさ、テロ対策にシフトした安全保障の弱点 . . . 本文を読む
71%という投票率で終わった先日の衆議院議員総選挙。投票に行っても行かなくても、自民党圧勝という決着が予想外だった人は多いのではないだろうか?私は、予想外だった。というか、民主党があそこまで惨敗するとは思っていなかった、というのが正直な気持ちである。政権交代にまでは至らなくても、だ。
ところで私は、選挙は「お祭り」という、非常に軽薄な考えである。
譬えとして適切かどうかわからないのだが、競馬をみる . . . 本文を読む
今、みているお気に入りのドラマだが、なぜか週末に集中している。金曜日が一番多い。先週から始まったNHK金曜時代劇、藤沢周平原作『秘太刀馬の骨』、お次が『ドラゴン桜』、締めに『はるか17』の「コミック・モーニング」系列。土曜日は、衝撃の問題作(笑)『女王の教室』という次第。
そういえば、『女系家族』も途中から眺めてはいる。が、配役がかなり薄く、今一つはまれない。
「高橋克典が日本舞踊のお師匠さんと . . . 本文を読む