ぽんしゅう座

優柔不断が理想の無主義主義。遊び相手は映画だけ

■ フォロウィング (1999)

2024年05月09日 | ■銀幕酔談・感想篇「今宵もほろ酔い」

25周年/HDレストレア版で後追い初鑑賞。主題を悪の有りよう「悪寄り」にシフトしたバッドマン・シリーズ以外、クリストファー・ノーランという作家の映画は、悔いるべき記憶を悔い、後戻り出来ない時の流れを嘆きつつ出来るこなら“やり直したい”という願望の体現だということがよくわかりました。

夫婦が長年に渡り築いてきた思い出のカタチとしての“記憶(時間)”が崩壊する『インセプション』しかり、停止していた時間が動き出し動き出した時間は決して止まらないという『インターステラー』しかり、歴史の“記憶”としての軍事イベントを長・中・短の時間軸に分けてドラマを見いだそうとする『ダンケルク』しかり、そして人類が核兵器を持った瞬間に時間が止まり科学者たちの栄光の“記憶”がフリーズする『オッペンハイマー』も。

(5月5日/新宿武蔵野館)

★★★


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