ぽんしゅう座

優柔不断が理想の無主義主義。遊び相手は映画だけ

■ 辰巳 (2023)

2024年05月07日 | ■銀幕酔談・感想篇「今宵もほろ酔い」

いま、日本でノワールが撮れる唯一の監督・小路紘史の8年ぶりの新作は期待通りの「無骨な顔」対遠藤雄弥の「引いた顔」のアクション劇。そこに割って入る童顔の森田想が野郎どもに負けず劣らずの「面がまえ」で物語をかき回す。その幼い虚勢がちょっと滑稽で可愛かったりする。

(4月28日/ユーロスペース)

★★★★

【あらすじ】
闇犯罪の死体処理をまかされる孤独なヤクザ・辰巳(遠藤雄弥)は、覚せい剤取引のトラブルに巻き込まれ殺された元恋人の京子(龜田七海)の19歳の妹・葵(森田想)を成り行きでかくまうことになる。男勝りの怖いもの知らずで、誰彼なしに反抗する葵は復讐の機会をうかがう。反目し合いながら行動をともにする辰巳と葵に、組織の方針を無視して暴走する殺人狂の竜二(倉本朋幸)と武(松本亮)兄弟の魔手が迫る。初長編監督作『ケンとカズ』の日本人離れした骨太演出で注目を集め数々の新人賞を受賞した38歳の小路絋史が満を持して自主制作した8年ぶりのクライム・ノワール。(108分)


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