ポリネコblog/PoliNeco

ポリネコ(Political Needs Coordonator)ベータ版のためのブログです。

ポリネコがリニューアルして、6月末にオープンします。

2013-05-24 10:59:29 | ポリネコの設計背景
3年ぶりの更新です。

この間に、ポリネコは特許として認められました。

また、ソーシャルメディアと連携したテレビ番組をつくり、新聞企画を実現し、
そこから得た経験をもとに、2013年6月末
ポリネコは、全面リニューアルして装いも新たにオープンします。

ネット選挙なんて言葉が出る前から、取り組んできたので感慨もひとしおです。

このブログも、やりっ放しになっていましたが、次に繋がる形となってよかったです。


新バージョンの準備に入っています。

2010-04-20 11:41:21 | ポリネコの設計背景
これまで更新が滞っていて、ごめんなさい。
子どもがやっと3ヶ月を越えて、家の中も少し落ち着いてきました。
ポリネコは正確には選挙ツールではないのですが、
世間の耳目と関心が政治に集まるのは選挙の時期なので、
β版で得た経験を活かしながら、改良版ポリネコの準備を
始めています。
改良版といっても、構想している完全版ではなく、
ツイッターを利用した強化改良バージョンです。
名前は、ポリネコッターと言います。(そのままですな。)

ではまた。

事業仕分け以降のコミュニケーション:緊急提言のその先の提案

2009-11-20 14:54:19 | 開発日記
テレビや新聞を見ていると事業仕分けが賑やかに取り上げられていますが、
どういう経緯で実施となって、誰が仕掛け人なのか全く判らないままに、
民主党の取り組みのごとく取り上げられています。
もちろん良い面もあって、意思決定の生々しいプロセスが一般公開されたことは画期的だと思います。ネット中継もあったし、市ヶ谷の会場には誰でも入場できるので、この点も従来にない特筆すべきことでした。

さて、
悪い面、うーん改良すべき面と言うべきかもしれませんが、それも沢山あります。もしかしたら良い面と天秤にかけると、良い面が吹っ飛んでしまうくらい悪影響があるかもしれません。それは、政策の全体最適化を目指すことができず、部分最適に陥る落とし穴を山のように生み出す悪影響です。

実際問題として、事業仕分けの位置づけは行政刷新会議の下部構造であり、
行政刷新会議を経ても、さらに国会での承認が必要です。
もちろん、事業仕分けには法的拘束力はありませんから、どんな判定が出ようが
いきなり事業が中止になったりすることはありません。
しかし、運用の方法によっては、事業仕分け以外の場所で属人的な調整が行われる
でしょうから、この部分が見えないと問題の本質は変わりません。

さらに、事業仕分けには財務省視点での極秘査定マニュアルが存在することが、時事通信の報道でも明らかになったように、誰の視点による仕分けかは、大変わかりづらいものになっています。

そうしたなかで、スーパーコンピューターなんか要らないという仕分け判定に対して、次世代スーパーコンピュータ開発に関する緊急声明(リンク) が、基礎計算科学コンソーシアムから発表されました。スーパーコンピューターという名称の掴みの良さもあって、Yahooニュースにも取り上げられましたし、同様に、政府の総合科学技術会議(議長・鳩山首相)の有識者の方々からも緊急提言が出されています。(読売新聞11月19日)
こういう展開になると、おそらくこの先は属人的な調整になるのではないでしょうか。あれ、そうすると、事業仕分けの意味ってなんなのかなぁ。

ロビイングという言葉があります。議会のロビーで議員を掴まえて"お話"をするなかで、ある団体や組織の意向を政策案として議員に伝えることで、政策誘導を行う仕事です。これを生業にする人がロビイストでアメリカには日本企業からの億単位の報酬で仕事をするひとが結構います。
日本でもロビイストというほど洗練されてはいませんが、存在します。ロビイストが優秀であれば、国益を損なう政策にはなりませんが、ロビイストが優秀かどうかは仕事を依頼する企業にだって実は判りません。

スーパーコンピューターの取り組み及び、もうちょっと視点を拡げて日本の科学振興政策を誘導するためにロビイストを雇うことも有効かもしれませんが、それは結局のところ利益誘導に過ぎません。同様に、署名を万単位で集めてもその先にはなかなか繋がりません。理由は、コミュニケーションは閉じているからです。
閉じたコミュニケーションは公開の場で、きちんとした自己説明ができないからです。

つまり、事業仕分けから明らかになったことは、仕分けされる側にも企業が行うIRのようにステークホルダーとの関係を意識的に、戦略的にマネージメントする必要が出てきたということです。
この新しい状況に対応する、仕分けされる側にとっての最も有効な方法として、
『ステークホルダーマネージメントに基づくパブリックリレーションシップ』
提案します。

例として、スーパーコンピューターを含む科学政策をイメージしながら
考えてます。簡単に言ってしまえば、当事者が輿論(public opinion)をつくるきっかけを用意して、世論(people’s reaction)に納得してもらったうえで味方になってもらうPR+調査型のコミュニケーションプロジェクトです。
順序はこんな感じかと思います。

1:主体を形成(有志でもいいので、What we areを明確に)

2:日本お科学技術政策の戦略ロードマップを開発
 (完璧なものなどないので、現状で考えられるベストなものをつくる)

3:意見広告型(+参加要素)のサイトを立ち上げる(ネットユーザーと繋がる)
 参加要素では、日本の科学技術政策について6-8パターンを用意して
 回答をすることで、タイプ分けが出来るようにする。
 (基本的な構造はポリネコと同様、これにID発行管理機能を加えるのみ)

4:ニュースリリースは各マスコミに郵送または手渡し+電話
(記者と繋がる)

5:記事にしてもらう機会に、参加要素に触れてもらう

6:できれば、小見出し枠(よくタバコとかの広告がある5cm×5cm程度のスペース)を主要各紙で購入して、非ネットユーザーにも回答を呼びかける

7:並行して、議員会館をまわり回答をお願いする
 このプロセスがいわゆるロビー活動にあたることになるがこのプロセスも
 オープンにすることで、ネガティブなイメージにならないようにする

8:1と連動しますが、研究者のグループと慶應SFC研究所(の研究員の私) 
 との共同プロジェクトとすることで、大義名分は確立する

9:集計結果を再度、プレスリリースで発表
 見出しは、『日本の科学技術政策について、多数が~な戦略を選択』
 または、『国民と議員の共同回答から見いだされる-新しい科学技術振興政策!』
 という感じ。

10:見いだされた共同回答を業界に浸透させるコミュニケーションを行う
   メーリングリストとかでも良いと思う。
   さらに、贅沢をいえば、2のロードマップの精度を上げることを
   継続的に行うことが望ましい。

という上記のような取り組み案が考えられます。
これで、日本の科学政策について社会全体が了解しながら、改善すべきことも含めて今後どうしてゆけばいいかを共有できるようになります。

よく考えると、莫大な額の予算が投入されながらその恩恵を受ける当事者と、予算の拠出者(言い替えれば出資者ですよね)である国民との間のコミュニケーションはいままで皆無だったわけです。
実のところ、聖域はないとか言いながら、事業仕分けの対象には年金関係の見直しは一切入っていないですし、診療報酬のレセプト審査に関わる費用と人員は大きな無駄を生む構造なのですが、これも手つかずという状態です。

日本の科学政策についても、上記のようなコミュニケーションをつくることから研究者が社会やパブリックを意識するようになると、科学立国ニッポンの面目躍如ではないでしょうか。

付記:ポイントは科学者が自己主張するのではなくて、社会学者やデザイナー
    と共同して新しい知の在り方をつくり出すことにあると思います。

近況報告など

2009-11-20 14:37:11 | 開発日記
夏以来またしても更新していませんが、活動は深く静かに継続中です。
なによりもきちんと収益を上げて行くことが求められているので、
足下固めるターンの最中です。
年末には出産も控えているので、試験版のポリネコで得たいろいろなノウハウや
知見を活かした次のバージョンも構想していますが、実現はちょっと先です。

事業仕分けを見ていると、構想日本がやりたいことって本当にこんなことだった
のかなぁと感じたりします。先日も雑誌『MONOCLE』の編集長のタイラー・ブリュレ氏と話をしたところ、わたしから日本の雑誌がバンバン廃刊していることと、メディアの力が低下している話を投げかけたのですが、
「日本のメディアには、読者(視聴者)に対してどういう情報を届けるかいう視点、質問を対象に投げかける力がないと思うなぁ。」
というリアクションでした。

事業仕分けの背景をきちんと説明しているマスメディアはないのだろうなぁ。
夕方のニュースは、グルメと激安で貴重な電波を消費している状態だし、某局の
総力を挙げたというニュース番組もあれが、総力だったらはやく免許を返上しなさい状態だからなぁ。

とりあえずの更新でした。


「永住外国人への地方参政権付与」と民主党支持の矛盾

2009-08-28 16:31:00 | ポリネコの設計背景
8月27日の産経新聞の調査記事が面白いです。
記事はこちら、
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090827/plc0908271948002-n1.htm
以下、引用です。

今回のテーマ「永住外国人への地方参政権付与」について、25日までに1万8455人(男性1万3878人、女性4577人)から回答がありました。「付与に反対」「容認すれば国益が損なわれる」と回答した人がともに9割超と圧倒的で、「帰化条件を緩和すべき」という人も約1割にとどまりました。

この参政権の話は、民主党が推進しようとしていることでもあります。
議席としては300議席を超える支持を投票前調査で集めていますが、
その支持を集めている政党は、不支持の政策を持っているわけですね。

いまの政治のコミュニケーションは、なんでもセットになっていて、
単品オーダーができない状態です。
ポテトはいらないなぁと思っても、バリューセットを注文すると自動的に
付いてくる訳ですな。
お店なら食べたくないと言って残せばいいけど、
政治の場合は無理矢理食べさせられます。
郵政解散の時は、後期高齢者医療制度がセットでしたね。

選挙民の側にリスクコントロールをする術をデザインする必要があります。
ポリネコの次バージョンがそうなるように、いま頭をひねっています。

小選挙区と比例区の記入方法

2009-08-27 16:57:16 | 開発日記
期日前投票のことがニュースになること自体、
今回の投票率が高くなる可能性が高いことを示しています。
とはいえ、
投票方法を間違えてしまうことは、もったいないことです。
人間誰でもミスはするので、
間違えないように注意しましょう。
小選挙区はその選挙区の候補者名、比例区は政党名です。

以下読売新聞の記事より

小選挙区に党名、別選挙区に投票…ミス続々

 30日投開票される衆院選の期日前投票を巡るミスが27日、相次いだ。
 東京都府中市選挙管理委員会は、西部出張所で投票に来た2人が、小選挙区の投票用紙に政党名を書くように投票所の職員に言われ、誤って政党名を記載したと発表した。
 2票は無効になる。2人は、続けて比例選の用紙を受け取った際、同じことを言われたため、疑問に思って問いただしてミスが発覚した。
 職員は、直前に比例選用紙の交付係から小選挙区の担当に代わったばかりで、「うっかりした」と話しているという。

 また、浜松市の南区選挙管理委員会は、静岡8区の有権者2人を誤って静岡7区の投票所に案内し、2人とも投票をすませたと発表した。

 南区は、7区と8区に分かれており、同区役所に設けられた両区の期日前投票スペースは、板で仕切られている。

 入場整理券は両区で色が異なるが、投票所の案内係がよく確認せず、7区の記載台に誘導したという。区選管は2人に説明し、謝罪した。

 2人が8区の候補者を記入していた場合は無効票となる。

ポリネコ回答者(09年東京選挙区版)の自由記入回答

2009-08-25 15:51:10 | 開発日記

今回の東京選挙区立候補者の方からの回答には、
選択肢以外に回答を自由記入された方がいらっしゃいました。
ポリネコの設問(ポリネコの回答画面でご確認ください)は、
課題解決の包括的なアプローチを行うためには、戦略的な優先順位付けと
方向性が必要という考えで設計していますが、
考え方として、そうではない回答者もいらっしゃるということが、自由記入から
わかります。

読んでみると、「それで問題解決になるの?」、「なんか違うかな」と
思われる回答もありますが、それは私たち受け手次第ということでしょう。

=============================================================

■冨田直樹(共産党) 東京1区
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき問題だと思うのは?
・子どもと高齢者の医療費無料化

Q:現在の日本の問題を解消するために優先して取り組むべき政策は
  どれだと考えますか?
・軍事費の削減


■長島昭久 (民主党) 東京2区
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき課題だと思うのは?
・医師不足


■宮本栄(共産党) 東京5区
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき問題だと思うのは?
・後期高齢者医療制度の廃止
・子ども、高齢者の医療無料化
・医師、看護師の増員
・医療報酬の見直しで医療機関の運営の安定化など 


Q:現在の日本の問題を解消するために優先して取り組むべき政策は
  どれだと考えますか?
・正規労働を中心にした雇用ルールの確立
・財界中心、軍事同盟優先の
・政治のあり方を改め、国民の暮らし応援の政治への転換)
・社会保証制度を充実させる
・憲法9条 25条を守る


■岸良信(共産党) 東京9区
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき問題だと思うのは?
・緊急に取り組むべき課題は、
 1:後期高齢者医療制度廃止
 2:医師、看護士の増員
 3:子どもや高齢者の医療費の無料化など


Q:現在の日本の問題を解消するために優先して取り組むべき政策は
  どれだと考えますか?
・経済政策を大企業から輸出郵船から国民のくらし福祉第一
・地域と内需優先にきりかえる又軍事費を削り憲法9条生かす
 平和な国家像の確立


■徳留道信(共産党) 東京11区
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき問題だと思うのは?
・医師、看護士の増員、子ども高齢者の医療の無料化


■池内沙織 (共産党) 東京12区
Q:格差社会問題で特に優先的に取り組むべき課題だと思うのは?
・最低賃金を千円以上に、派遣労働原則禁止に
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき課題だと思うのは?
・後期高齢者医療制度廃止
・国保料引き下げ
・窓口負担ゼロを目指し医療費減免


Q:現在の日本の問題を解消するために優先して取り組むべき政策は
  どれだと考えますか?
・派遣法改正で「雇用は正職員が当たり前」の時代に


■吉田昌文 (幸福実現党) 東京14区
Q:格差社会問題で特に優先的に取り組むべき課題だと思うのは?
・ゆとり教育の廃止
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき課題だと思うのは?
・経営の強化


■柿沢未途(みんなの党) 東京15区
Q:格差社会問題で特に優先的に取り組むべき課題だと思うのは?
・所得格差による教育格差
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき課題だと思うのは?
・医師不足、地域格差、制度問題
Q:現在の不景気の最も大きな原因となっていると思うのは?
・官主導脱皮により市場至上主義から離れた国の未来を政治が示す


■吉田年男(共産党) 東京15区
Q:格差社会問題で特に優先的に取り組むべき課題だと思うのは?
・後期高齢者医療制度撤廃
・子供や高齢者の医療費無料化

Q:現在の日本の問題を解消するために優先して取り組むべき政策は
  どれだと考えますか?
・働くルールの確立


■深尾一平 (幸福実現党) 東京17区
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき問題だと思うのは?
・病院に経営のエキスパートを入れる


■森香樹 (幸福実現党) 東京18区
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき問題だと思うのは?
・医療費の増大をどうするか


■池田真理子 (共産党) 東京20区
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき問題だと思うのは?
・子供や高齢者の医療費無料化


■深谷隆司 (自民党) 東京21区
Q:現在の不景気の最も大きな原因となっていると思うのは?
グローバル化に伴う国際経済のルールづくり他


■吉岡正史 (共産党) 東京22区
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき問題だと思うのは?
・診療報酬の低さ


■小野沢ともこ (幸福実現党) 東京24区
Q:格差社会問題で特に優先的に取り組むべき課題だと思うのは?
・努力した者が報われる社会
Q:医療問題で特に優先的に取り組むべき問題だと思うのは?
・企業経営を取り入れて利益を出すこと

東京都選挙区版稼働しています。

2009-08-24 20:56:10 | 開発日記
東京選挙区(25の小選挙区と比例区)の立候補者からのFAX回答と
各候補者のウェブサイトの記載事項による独自判定(ポリネコ判定)
の集計ができましたので、データベースにアップしています。

前職が衆議院議員ではない候補者の方は、
名前の後ろに******【候補者】という形で表示されます。
前職が衆議院議員の方は、
名前のみ******という形で表示されます。
前回の調査時と回答を変えている衆議院議員もいらっしゃいます。

今回、集計とポリネコ判定をしながら感じたことは、
政策に濃さが弱く、個人的な意思が薄いということです。
回答をいただいた立候補者の方々はさておき、その他の方は、
政党本部による政策提言をそのまま載せている方が多く、
有権者の立場から見ると、とても物足りない状態です。

マニフェストの政策に本部が力を入れるならば、
各(候補者)議員も、そのマニフェストに従うだけでなく、
自分の専門分野についてだけでも、独自の解釈なり
提言をした方が、活動の中味が濃くなると思うのですが、
どうもそういうところには、力が入れられておらず、
東京という地政学的な要因も作用しているかもしれませんが、
候補者が有権者よりも、政党の方を向いている感じがしました。

とはいえ、まずはポリネコをお試しいただければ幸いです。
ではまた明日。



いつも見ていただいてありがとうございます。
いわたたかしのブログは今のところ3つあります。
いろいろなトピックスを楽しんでいただければうれしいです。
政策ファシリテーターポリネコ:www.polineco.jp
Cnetブログ:http://japan.cnet.com/blog/polineco
仕事の場:ハンマーバードのブログ:www.hammerbird.jp/ji


東京都選挙区版作成中です。

2009-08-23 12:50:07 | 開発日記
一昨日、「ポリネコさん?」と電話がありました。
電話の主は、ある候補者の事務所の方でした。
ファックスが届いていないとのことで、早速お送りしました。

送信したはずが、どうも届いていない方がいらっしゃるようです。
いつでも対応いたしますので、もし、届いていない候補の方が
いらっしゃいましたら遠慮なくご連絡ください。

また、先日は朝の5時台に回答ファックスを受信しました。
朝早くからの対応に頭が下がります。
回答ありがとうございます。


組織にいないと(田中夫妻の民主党入り)

2009-08-16 09:40:16 | 開発日記
政党に所属しないと、政治家として仕事ができないということは、意外と知られていない。それは、与党と野党の差以上に、国会議員の仕事環境を変える。
同時に、政党に所属すると、党議拘束などで、議員が個人の意思を控えなければならないということもよくある。すると、投票した有権者の意思に応えられないという矛盾も発生する。
国会議員の方々は、選挙で勝たなければ舞台に上がれない、舞台に上がってもできるだけ力のある政党に居ないと役が回ってこない(実際に、国会で質問時間すらもらえない)、政党に居ても、自分の考えたような役を果たせるかどうかわからないという環境で仕事をしているのですな。
政党のデザインは、今回の選挙以降の重要な論題になると思われます。
また、二大政党制というものも見直されるでしょう。
イギリスの労働党と保守党や、アメリカの共和党と民主党のようなものが自民党一党体制を終わらせるという意味では二大政党制は方便であったが、日本で機能するかはあまり検討されていない。

以下は、産経の記事より

田中真紀子氏「組織にいなければ」(8月15日19時36分配信 産経新聞)
 無所属で元外相の田中真紀子前衆院議員(65)=新潟5区=は15日、新潟県長岡市内のホテルで民主党の鳩山由紀夫代表とともに記者会見し、民主党への入党を発表した。夫で無所属の田中直紀参院議員(69)も民主党入りした。「真紀子人気」を選挙の追い風としたい民主党と、選挙後の影響力を確保したい真紀子氏の思惑が一致したようだ。

 民主党筋によると、入党は真紀子氏が持ちかけ、小沢一郎民主党代表代行らの仲介により、10日に鳩山氏と都内の事務所でひそかに会談。民主党は14日に入党と公認を決めたという。

 真紀子氏は記者会見で「小人数では有権者に約束したことを実現できない。(衆院選後は)確実に2大政党になるので組織にいなければならない」と入党理由を説明。渡辺喜美元行改担当相からも「みんなの党」への入党を誘われたことを明かした。

 一方、鳩山氏は「真紀子氏の入党は大変うれしい。メディアに対し、民主党の政策を発信してもらえる」と強調。民主党政権での真紀子氏の入閣についても「大変発信力の強い方なので大いに頑張っていただきたい」と含みを持たせた。

 真紀子氏は秘書給与疑惑により自民党から2年間の党員資格停止処分を受け、平成14年に議員辞職。15年の衆院選に無所属で当選後、衆院会派「民主党・無所属クラブ」に入った。