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ぽんぽこタヌキの独り言 Solilokui dari Rakun Pompoko

日本を見て、アジアを見て、世界を見て、徒然なるままに書き記す、取るに足らない心の呟き

「カチューシャ」って国際語?

2011年09月06日 16時35分14秒 | Weblog
日本で地震や津波が発生して、それで「津波」って英語やインドネシア語で何というか調べてたら、海外の新聞や雑誌を見ても、‘Tsunami'っていう単語が踊っているのを知って初めて、最近になって「津波」が国際的に通用する単語=「国際語」であることを認識したのである。翻訳をしたり、海外で英語やインドネシア語を使っていると、咄嗟に「あれっ、この単語、なんというんだっけ?」という場面に遭遇することが多々ある。日本語には、外来語や国名や一定の固有名詞について、カタカナ表記をするというルールがあって、その中に「カタカナ英語」が埋没してしまっている。例えば、長崎名物の「カステラ」がそのまま英語で通用するかどうかといえばそうでもないし、絆創膏を英語にするとき、ふっと頭に浮かぶのが「キズテープ」「カットバン」「バンドエイド」「リバテープ」などのカタカナ語である。これらは商品名としての固有名詞であり、英語の単語を活用している造語であるため、そのまま世界的に通用する「カタカナ英語」ではないわけである。したがって、ちょっとした怪我をして、慌ててこれらの言葉を連呼しても、その商品を知っている人にしか通じないわけである。英語やインドネシア語でこの「絆創膏」を探す場合は‘Plaster'(プラスター〈英〉またはプラステル〈IN〉)と連呼して頂きたい。これと同様のものに「ホッチキス」がある。はじめてインドネシアに赴任した時、事務所で最初に、この「ホッチキス」を探すのに苦労した経験がある。「ホッチキス」が‘Stapler'(スタプラー〈英〉またはスタプレル〈IN〉)の商品名だということをその時まで知らなかったのである。ファッション関係では、同様なものとして、恐らく「カチューシャ」が挙げられるのではないかと思う。実は、私自身、「カチューシャ」といえば、ごく最近までは、ロシアの民謡「カチューシャ」しか思い浮かばなかったわけで、「カチューシャ」=「ヘアバンド」=‘Hair Band’であるとは思いもよらなかったのである。それはファッションに無頓着だからだと手厳しい指摘を受けそうであるが、まさにそうであるから仕方がないことではある。ところが、この「カチューシャ」=「ヘアバンド」の等式が成り立つのは、恐らく日本だけなのである。子の成り立ちの歴史を手繰ってみると、昔、「カチューシャの歌」という日本で最初にヒットした歌謡曲があって、しかも、日本の最初の人気女優、松井須磨子がヘアバンドをして歌っていたことから「ヘアバンド」=「カチューシャ」ということになったようである。現在、人気の少女ユニット「AKB48」が「カチューシャ外しなーがらー」なんて歌っているけど、そのまま英訳して歌ってもたぶん意味が伝わらないのである。因みに、「ヘアバンド」についても、実は和製英語で、海外で使用しても通用しない。正しくは「へッドバンド」=‘Head Band’なのである。

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