ひつじのさんぽ

気の向くままゆっくりのんびり。出会ったひと・もの・ことを書きとめてみます。by ポポ

8月8日

2010-08-08 16:21:50 | 絵日記
図書館で。

『自分がわかる909の質問』(サルバトーレ・V・ディダート著)を手に取る。

どれどれ。
質問に対して、はい、いいえ。あるいはabcdで答えるテストがついている。

何問かといて、へぇ~、そうそう、ええ~などと自分について導きだされる
「答え」に面白がったり、納得したり。

そのうち、気になる質問に出会った。
それはこんな質問。

「あなたは身近な人にありのままの自分を見せていますか?
 あるいは謎を残したまま、自分ではない誰かに見せかけているでしょうか?」

ギクリとする。
最近ちょっと気になっているなぁ…と漠然と思っていたことを
ずばり、はっきりくっきり、活字でバーンと突きつけられて。

これは偶然ではないと思って、質問にこたえていく。
はい、いいえ、いいえ、いいえ、はい…。

結果は『自分をさらけ出さないタイプ』

ああ、やっぱり…とがっかり。

解説には
「これまで築いた人との関係に満足しているのかもしれないが、
自分の感情をもっと分かち合うことで、恩恵を受ける可能性が高い。
気持ちをさらけ出すことで、あなたのアイデアや目標について、
他人が意見を伝えることもできる。まず小さなことから打ち明け、
これまでの流儀を変える一歩を踏み出してみよう。
自分の目標を話すことからはじめるのが一番かもしれない」


私が「自分を出す」ということを意識するようになったのは
このブログを書くようになってから。

私を知ってる人も、知らない人もブログを読む。
知っている人が知らなかった私を見せることになるかもしれない。
驚かれないだろうか、という不安。

私を知らない人に、こんな書き方で「私」は伝わるのだろうか。

考えすぎると、書くことから逃げるような気持ちが出てくる。
どんなふうに、自分を出していけばいいのかしら…?

それでも、なぜか、書きたい気持ちは変わらない。


今日でブログ開設100日目。
この区切りの日に、私の目標を書きます。


書き続けること。



みなさんは、自分をさらけ出すことについてどう思いますか?
目標ってありますか?

よかったら聞かせてくださいね。


8月7日

2010-08-07 21:48:52 | 絵日記
今日は新宿におでかけ。

帰りの電車を待っていたホームでの出来事。

向かい側の電車が着いて、ホームに人がいっぱいになったとき、
男の人の罵声が聞こえてきた。

ベンチに座っている私からは、ちょうど自動販売機の向こう側で
状況は確認できない。
また降りるときにぶつかったりして、ケンカかしら…と思っていたら、
今度はこどもの絶叫。

どうやらおとうさんがこどもに激怒している様子。

おとうさんの剣幕があまりにすごくて、言葉も荒々しくなってきて、
こどもはますます泣き叫び、現場を通り過ぎてきた人たちはみんな
一様に振り向いていく。

手をあげてはいないかしら…
止めに入るわけにはいないよね…などとハラハラしつつも動けない私。

しばらくして罵声も、こどもの泣き声もしずかになり。
ホームに電車到着のアナウンスが流れて、ベンチから立ち上がったとき。

自動販売機のほうから、まだ泣き止んだばかりの小さな男の子と、
その子の手をしっかり握り締めて歩いているお父さんが通り過ぎたのです。

そしてその後ろを、ちいさな男の子によく似たちょっとお兄さんたちが
ケラケラと笑いながらついていきました。

ああ、よかった。
お父さんが(言葉はすごかったけど)しっかり怒れたならよかった。
こどもたちがお出かけの一日のおわりに、がっかりしてないならよかった。
小さな男の子の手が、おとうさんに握られていてよかった。


乗り込んだ夕暮れの電車はゆうやけになりかけの空を追いかけるように走っていて、
なんだか自分のこどもの頃の、いろんな帰り道を思い出していました。


今日はそんな一日。


8月6日

2010-08-06 19:29:39 | 絵日記
図書館3日目。

私の通っている都立中央図書館は閲覧専門の図書館なので、
書籍の貸し出しは基本されていなく、持ち出し禁止なので
入り口のセキュリティも厳しくなっています。

なので、今日も『言葉の箱』を読みに、行ったわけです。

今回、運命の出会いをしたと思っている本なのですから、
本来買ってもいいはずですが。

こうして通って、図書館で読んで、心に響いた箇所をメモしていきたい、
そんなふうに思いました。

昼前にいって、さあ!と思ってお目当ての書棚の、休館日前に私が置いた場所をみたら…
ない。『言葉の箱』が、ない。

図書館なのだから、当然他の人が見ることがあるのに、
私は「私しか読まない」と決め付けていました。
え~なんで~、ちょっと誰が読んでるのよぉ~とあたりをきょろきょろ。
仕方ないので他の本を手にとって、席につく。

午後になって「もう返してくれてるかしら」と書棚に行ってみたけど…
まだない。
ちょっと途方にくれて、書棚の前に座り込んでぼぉ~っとしていたら、
下段の一番隅に、あった!『言葉の箱』
やっぱり誰かが確かに読んで、こんなところに返したのね…

席に戻って、本を開いてホッとする。
初めて読んだときに「ああ、そうだそうだ」と思ったところを読み返して、
メモしていく。

ふと、周りを見渡すと、みんな分厚い本やら資料集を積み上げて、一心に書き取っている。
(コピーも取れるシステムになっていますが)

昔の寺子屋とか、もっと昔は遣唐使とか。お経を写してきた空海さんとか。
みんなこうして「書き写して」自分のものにしてきたんだろうなぁ、
などと思う。

そして私も、『言葉の箱』を少しづつ自分のものにしようとしている。

8月4日

2010-08-04 18:30:15 | 絵日記
運命の出会い。

図書館2日目。

本屋をぶらぶらするときもそうなんだけど、書棚を回りながら呪文を唱える。
「必要な本に出会えますように」って。

そうすると数ある本のなかから、一冊はっきりと背表紙が目に飛び込んでくることがある。
その「はっきり」が、今日あったのだ。

昨日もぶらぶらしていた書棚だったのに、今日出会えた。

『言葉の箱』

このブログをはじめるとき、最初にタイトルにしようと思っていたのが
「ことばのこばこ」だった。まずそのタイトルに釘付け。

著者は辻邦夫。
ツジクニオって、あのツジクニオ…
私の中で「辻邦夫」=『背教者ユリアヌス』となっていて。
まったく、読んではいないのだけれど、その名前は父の本棚のあちこちで見かけていて。
とても気難しい文学者だと、勝手に思い込んでいた。

そのツジクニオが、言葉の本を書いていたの?

興味シンシン手にとって開く。
運命の出会い。


今日はここまで。

8月3日

2010-08-04 00:03:54 | 絵日記

図書館へ行く。
おにぎりと水筒を持って。
朝からお昼になるちょうど真ん中くらいに。

図書館へ行く途中に、公園を通る。
わんわんと響くようにセミが鳴く。蝉時雨ってよくいったものだなぁ~
音が、降ってくる。
うっそうとするくらい茂った木々の隙間から、
青空と、ゆっくり横切っていく白い雲が見える。

「なつだなぁ」思わず立ち止まって、しばし見とれる。


図書館の中は、しずかで涼しい。
久しぶりだったので、利用の仕方にちょっと戸惑う。
5階建ての館内案内を確認して、とりあえず3階へ。

広いフロアに立ち並ぶ書棚の中をゆっくり、歩く。
美術館でひとつひとつ絵を見て歩くように、
一冊づつ、背表紙を読んで、歩く。

ぐるぐる回っていたら迷って、出口だと思って突き進んだところが
また書棚だったり(笑)


そんなことをしながら、大好きな本棚に囲まれて
「ああ、ほんとうにうれしい」と思ったのでした。

今日はそんな日。