目に映る全てのものを愛してると気づいたあの夜から ガムシャラに外にいる自分を築き上げる事をやめた朝から ここちよい春の風はやって来た 内側から音もなく境界線を消してくれる 波ではなく海と気づいた月の夜に 全てに宿る太陽が自分の中心と一緒だと感じた朝に 生きてきた虚しさが救われた気がした 春の風 まだ冬がなごりおしそうに降る雪は 春の風のにおいがした