涙の向こう（再）

苦しすぎて  

つらくて

生きる事がお腹いっぱいで

どうしてよいのか分からなくて  

大きな声で叫ぶ

涙の数だけ強くなれない

けど

みんなの顔を見るとまた歩き出せる気がして

空の向こうに手が届く気がして

痛む足なんてどーでも良くなって

なんだかまた走ってみたくなる

引き返せない人生を嘆くより

やっぱり私は未来を信じたい

みんなと一緒に歳をとっていき

みんなと一緒なら

愛の意味を理解できるかもしれないし

涙の向こうに行けるかもしれない

風の声を聞いたら

そんな気がした

扉をたたいてくれる

時々誰かが扉をたたいてくれる

それは

遠い昔から時間を飛びこえてやって来た

静寂の向こう側から

風の通り道をこえて

どうしていつも静寂からなの？

誰かが扉をたたいてくれる

眠るように呼吸を下げて

白い雲の上を歩くように

翼を広げて

森の中の小さな村から

海の向こうの戦場まで

内側で繋がる感じが

辿りつく感じが

どこにでも転がってる

静寂の向こう側から

誰かが扉をたたいてくれる

あなただったと気づくまで

たたいてくれる

雑草（再）

心の中に風が吹いた

いつからだろうか？

つらかった人生が素晴らしいと感じたり

大嫌いな環境が大好きになったり

それは まるで

秋になったらまた刈られてしまう庭先の雑草のように

今を精一杯生きる喜びを見つけたからかも

ね？

振り返ると真っ直ぐに進んで来たでしょ？

青々とした その雑草は風のように笑ってた

でも いつか 枯れてしまうんだよね？

ありがとう

夏のように熱い命に なんだか

涙が流れた

星ふる夜

本当は生きることに疲れたなんて言えない

愛を探せば探すほど

沈む体が見えてくるのに

降って来そうな星の夜に

笑顔が見たくてまた歩き出す　　

なんでそんなに

みんなは生きていられるんだろう？

あの日見つけた永遠を

　

宝ものだと思ってたけど

あなたの横顔をみてると

そんなことどーでも良くなってくる

笑顔を見たくてまた歩き出す

地平線を越えたの何回目だっけ？

また歩き出す

マインドフルネス

心の安らぎかもしれない

静止

永遠に似てる

ワンネス

全てと一体になってる感覚が心地良い

降って来そうな星の夜に

永遠よりも

深い何かを

見つけた気がした

大冒険（再）

それはまるで世紀の大冒険

時間を駆け抜けた果てに見つけた

宇宙の宝物かもしれない

火を噴くドラゴンを切り裂いた剣よりも

空飛ぶじゅうたんよりも

どんな人も虜にする宝石よりも

永遠の美と命を約束する水よりも

魅力的で　　輝いて

触れたならたちまち世界が変わってしまう

魔法の光

でも

実は

誰もが生まれながらに最初から持っていた

と言う

オチ

そして　　それ

そのものだった

偶然に見つけたのかもしれないけど

でも　きっと

探さなきゃ見つからない

記憶の奥から　

日常の何気ない瞬間に

ずっとこちらを見つめてる

世界はまるであなたが主役の映画のようだ

世紀の大冒険

今も始まっている

ずっと始まってた

大冒険