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帰ってきた“いつまでかけるか”

マイペースに日常を暮らす。

SF小説「正しい時計」その1

2012-10-07 13:33:11 | 小説
こんな世の中間違っている。と思った瞬間にでも
“時計”にされちまう。そういう世の中だ、この世の中・・・。


おれは、とある会社でサラリーマンをしていた。ごくごく
ありふれた人生だったといえよう。が、それはそれで、平凡ではあったが、
幸せな人生だったのかもしれない。
しかし、しかしだ。
それは、彼女とのデートの約束の日だったろうか。
その日は雨が降ったりやんだりの天気だったので、傘をコンビニで
買って、約束の場所へと向かった。
この“彼女”とは初めて行くデートであった。他の女性とは
だって?この際それは脱線するので、また今度。
おれは、その傘が必要ないなと思い、傘をたたみ待ち合わせした
ところでしばらくの間、待っていた。
が、約束の時間を10分、15分と過ぎても彼女が
やってこない。ケータイにメールすらない。不審におもったが
化粧にでも時間をかけているのだろうと、おれはその時には
そう判断をした。

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