古くは1960年代から製造されているNゲージのプリマウス機関車。
現在、私くしは、それらNゲージのプリマウス機関車が、5つのメーカーから製造されていたことを確認しています。
そのメーカーとは、・ケーダー(バックマン)・メハノ・ロコ・オーロラ・リマの5社です。
機関車のタイプはリマのみMDT型で、そのほかのメーカーはすべてWDT型です。つまり、すべてが25~45トンのM・Wシリーズなのです。
MDTとWDTの違いは、主に2軸と3軸の違いですが、以前にホンコン製のCタイプディーゼルの頁で語りましたので、そちらをご参照ください。
製造メーカーの確認は5つですが、販売メーカーはもっと沢山あります。
・バックマン・トミー(トミックス)・三ツ星商店・河合商会・アトラス・モデルパワー・オーロラ・リマ・AHM・PMIの合計10社からを確認しています。
さらに、それぞれの販売会社は、4種類前後のカラーバリエーションがあるので、単純にかけ算をしても、その数は40種類になります。
これだけ数があると思われるNゲージのプリマウスエンジンですが、この機関車は、もともとアメリカの機関車です。
日本とイタリーからリリースされたもの以外は、サンタフェのほか、バーリントン、ユニオンパシフィックなどアメリカンな塗装を纏っています。
その中でも一番多くリリースされているのがサンタフェカラーでしょう。
その最多のサンタフェカラーを以下、製造会社ごとに見てみましょう。
・ケーダー(バックマン)
黄・青のツートンカラーでサンタフェの模型機関車ではメジャーなデザインのものです。
かつてのものは、紺色と黄色でしたが、現在発売されている新しい物は、ブラック・イエローです。
品名にブルー・イエローと表示があるものの、どうみてもブラック・イエローにしか見えません。
新旧の差を、2つのタイプに分けても良さそうですが、販売元がブルー・イエローとしているので、ここでは新旧同じとしておきます。
・メハノ
前述した5つの製造メーカーの中の1つですが、プリマウスエンジンを販売した会社としては確認していません。
メハノの製品はアトラスとモデルパワーからその販売を確認しています。このうち、サンタフェカラーはアトラスのリリースを確認しています。
カラー、デザインともに、1970年代のケーダー製と同じです。一見するとバックマン(ケーダー)製と思われる方も多いのではないでしょうか。
・ロコ
メハノ同様アトラスからのリリースです。
アトラスのWDTは最初はメハノから、その後ロコ製OEMに変わりました。サンタフェカラーは製造元変更後のロコ版でもリリースされました。
今度は、今までのメハノ版とは違ったデザインです。水色のボディーに黄色の文字。印象も明るくなりました。
・オーロラ
ヘッドライト装備の機関車と未装備の機関車とで、同じデザインでも色が異なります。
ヘッドライト装備機は赤・銀のツートンで、未装備機は青・黄のツートンです。
・リマ
リマの製品は、AHMとPMIからサンタフェカラーを確認しています。
パッケージは販売メーカで異なりますが、中身の機関車はまったく同じものです。これもメジャーなデザインの黄・青のツートンカラーです。
AHMとPMIが同じカラーのリマ製品を販売していたというのは、トミー・三ツ星・河合がバックマン(ケーダー)製の国鉄色を発売していたのと似ています。
パッケージは異なりますが中身は同じなので、ここでは同一バージョンとしておきます。
以上、現在確認しているだけで、サンタフェカラーは6バージョンにもなります。
ほかのロードネームは、他社がリリースしたものとは、ダブらないものがほとんどです。ダブっても2つ程度でしょうか。
このように、Nゲージのプリマウスエンジンで、サンタフェカラーが一番ポピュラーなプリマウスエンジンといえるでしょう。
十分に集めがいのある 9mm gauge のプリマウスエンジンコレクションなのでした。
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