ぺタのブログ日記

伊豆に暮らすペタの日記ブログ。映画やドライブ大好きです。あと、T.D.Rも大好き!一人ででも行ってしまうくらいです。

アバンティーで黒船電車の話し

2007年06月09日 18時37分45秒 | 車掌のできごと
今日の東京FMの「アバンティー」(土曜夕方5時から)のテーマは
鉄子」だった。
鉄子とは、「鉄道好きの女の子」のこと。鉄ヲタの女?
鉄道にかかわる仕事をしていた者としては嬉しい話ですよ。

ゲストトークの中で、アイドルの「木村裕子」という子が出てきて、
(FMなので、顔はわからない。)
電車の話しをしていた。かつて車内販売のアルバイトなんかをしていた
そうだ。
俺も車掌をしていた頃、185系踊り子の担当をすると、
時々あまり見ない車販の女の子が乗っていて、車内放送を運転室で
やらせてあげると、喜んでいた子がいた。普通は運転室には入れないからね。
その子は普段、東北新幹線なんかを担当していて、
時々踊り子の担当に振られるらしい。
今、思うとあの子も「鉄子」だったのかも。

その 木村裕子の話しのなかで、伊豆急の「黒船電車」が話題に出てきた。
あれは、彼女に言わせれば「チョイ悪オヤジ」らしい

確かに黒いボディーは珍しいしね。
しかも普段は特急料金なしで乗れる、気取らないオヤジだって。
海向きの座席のことも知っていた。お勧めだそうだ。
ちょっと嬉しかった。
でもリゾート5次車の方が俺はお勧めですがね
「アルファリゾート」ってやつ。
だけど、あのアルファはドアがプラグドアなので、車掌としては
ちょっとやっかいです。
人が挟まると大怪我になる恐れがあるから...。

乗務員と時計について...のつづき

2007年05月16日 23時19分35秒 | 車掌のできごと
昨日のつづきですが、

さて、車掌をやってて仕事で使う究極の時計は
ずばりカシオの「Gショック」ではないかな。

まず、機械式の時計だと、日差10~-1秒(優秀なものでも)では
話になりません!
クォーツなら月差数秒なので十分使えるんだけど、アナログ式だと分針を
読み間違えることがあるんです。

で、究極は電波のソーラー電池のデジタル式の「Gショック」

充電してれば電池切れはないし、時間は正確だし、
バックライトがあるから夜でも時間の確認が正確にできるし。
濡れても落としてもふんづけても全然壊れないしね!
乗務員の時には俺も電波、ソーラーのGショック使ってました。

もちろん今は秒単位の仕事はしていませんので
機械式の時計にしました。

乗務員と時計について

2007年05月15日 23時14分59秒 | 車掌のできごと
最近、腕時計を買ったので、今日は乗務員と時間の話。

 
電車は基本的に15秒単位で動いています。
乗務員は秒単位の仕事をしているわけです。

 例えば、電車は始発駅を12時ちょうどに出発します。次の駅には
12時5分15秒に到着し、12時5分45秒に出発します。
その次の駅には12時13分45秒に到着し12時14分0秒に出発...。
と、いった具合。
 もちろん鉄道会社によって違うでしょうが、基本的にはこういった感じです。
例えば各駅停車しか停まらない小さな駅では停車時間が15秒。
特急が停まる駅では30秒停車します。単線だと、これに対向列車の待ち合わせ
なんかが加わるので停車時間も延びたりしますが...。
駅の出発時間は基本的に信号が青になったら出発時間なんですが、
これも各会社によって若干方式が違います。
 出発時間になったら信号が青に変わる方式もありますが、
JRのように基本的に進行方向の閉塞区間がクリアな場合(前方のある一定区間
に電車がいない場合)
信号は出発時間にかかわらず青になりっぱなしという方式もあります。

じゃあ出発時間は誰が決めるの?

ずばり車掌です。

もちろん出発時間は決まってるわけだけど、例えば20時35分30秒出発の場合、
逆算して35分ちょうどに発車ベルを鳴らす。JRの発車メロディーは
一曲(?)だいたい10秒くらいなので2回鳴らして約20秒。安全を確認しつつ
ドアを閉め、出発合図を出すのに10秒。あわせて30秒で出発はちょうど
20時35分30秒...。と、いったカンジ。
なので、車掌が時間を間違えるとタイヘンなことになってしまうのです。

こっからが本題の腕時計の話なんですが、文章が長くなってしまったんで
明日にします。
ちょっとマニアックな話ですね。すいません


 

車内温度の適正

2007年02月20日 00時16分08秒 | 車掌のできごと
今日は久しぶりに車掌時代の話です。

今、ちょうど伊豆は「河津さくらまつり」真っ最中ですが、
○○急も今の時期が一番忙しいんです。
桜見物の客がピークのときは、電車は超満員。
乗車率100%どころじゃないんです。だって、乗りきれない
お客さんを置いていってしまうほどなんだから。
車掌の出発放送も「ムリなご乗車はおやめくださ~い!」
「ドア付近のお客様、お体お荷物引いてくださ~い!ドアしまりま~す!」
「電車続行でまいっております。次の電車をご利用くださ~い!」
まるで山の手線の通勤ラッシュ
ローカルの車掌としては、ちょっと嬉しかったりもする

話は変わって、車内の温度ですが、○○○線には普通電車とリゾート21という車両
があるんですが、昔は100系といって、古い車両を使ってました。これは
この路線専用に設計された車両だからいいんですが、今の普通電車はJRの
113系系統や東急電鉄の8000系という、よその中古車両を使ってます。
そこが問題なんです。
なぜなら、ドアと車内の区切りがない!
都会の電車ならホームはすべて屋根に覆われているから雨が車内に吹き込んで
くることもないし、しばらくドア開けっ放しにすることもないし。

○○急は屋根のないホームも多いし、単線なのでホームで列車の待ち合わせも
あるので
ドアを開けっ放し。すると空調も意味ないし、雨の日などは車内が濡れる。
停車時間が長いときはドアを一旦閉めるんですが、タバコを吸いたいお客さん
は車内に帰れなくなったり、そのたびにドアの開け閉めをすると、ドア挟みの
事故にもなりかねない。
ほんとイヤでしたね。
リゾートはドアのあるデッキと車内が区切られているので、そういう部分は
困らなかった。
その分、車内の温度が効きすぎることも...。


言葉の難しさ

2006年11月30日 22時41分59秒 | 車掌のできごと
久しぶりに車掌してた頃のことを。
車掌って、電車の車内放送をしているんだけど、うちの会社では
細かい言い回しは各自の自由になっている。
そういうときに(むずかしいなぁ)って思う。
例えば電車が駅で運転停車して、再び発車したとき、放送で
「お待たせいたしました」というんだけど、ある車掌は舌ったらずで
お待たせいたしましたが言えないので「お待ちどうさまでした」と言っている。
それって、どうなの?出前じゃないんだから。
でも明らかに間違いかどうかもわからない。

それと、到着放送ってあるんだけど、「まもなく、○○でございます。○番線
到着、お出口は○側です」ってやつ。
あれは窓から見える景色の目印があってそこをすぎたら放送を始めるんだけど、
(例えば、目印のビルを通過したら放送を開始するみたいな)
夜になるとたまにどこを走ってるのか分からなくなる
一度目印のトンネルを一つ間違えて、到着駅のかなり手前で「まもなく~...」
と放送してしまった
あと、こんなこともあった。
踏切のない線路をおじいさんとおばあさんが横切ったため電車は緊急停車した。
運転手からその旨連絡があったんだけど、
さて、どのようにお客さんに放送するか?
「ただ今、おじいさんとおばあさんが電車の前を横切ったので...」と
放送するのも変だしじゃあ「老人と老婆が...。」それも変?
じゃ「翁と...。」いや、そういうことじゃないよな
結局「停止信号の為、停車いたしました。」と放送しておきました。

がんばれ、Mちゃん!

2006年05月07日 22時49分29秒 | 車掌のできごと
明日から、俺の後輩(?)が見習いから、一人前の車掌として

独り立ちするそうです。

まだ若くてかわいらしい女の子です。

独り立ちするには、試験に受かるのももちろんだけど、

その後、師匠に付いて1ヶ月ほど見習い教習をするのだが、

これがけっこう大変

その1ヶ月ほどの間に放送を暗記し、

車両機器の取り扱いを覚え、客扱いを覚え...

なにしろたくさんのことを覚えなければならない。

しかも車掌は基本的に一人仕事なので、

何かあったら誰も頼れない。

運転手と協力しつつ、一人で対処しなければならない。

事故や、ダイヤの乱れ等以外でも、

泥酔客の対処などもあるしね。

酔っ払いの取り扱いも非常に苦労する。

俺も苦労した。なにしろ言うこと聞かないし、

絡んでくるし、話に筋が通ってないしさ。

やっぱり夜が大変だったよ。

酔っ払いもたまにいるし、特に夏!

観光地だけに夏の夜はガラの悪い客が

たまにいるからね

まあ、老婆心てやつかな

彼女はしっかり者なので、

俺よりも完成度の高い車掌さんになるでしょう。

俺は未完成すぎた車掌だったから参考にならんな

あ、あと持ち前の笑顔!

彼女は素敵な笑顔を持っている。

接客業はこれが大事

頑張ってな!M列車長!

M岡車掌さんのブービートラップ

2006年04月25日 20時51分03秒 | 車掌のできごと
俺が車掌やってた頃の話。

I駅で別会社の車掌さんと車両を受け継ぐんだけど、

けっこう女の車掌さんも多かった。

車掌M岡さん「異状ありません、半減入ってます」

俺「了解です。お疲れさまでした」

M岡さん「それと...あの、すいません」

俺「はい?」

M岡さん「あれ、挟まっちゃって、取れないので

次、開ける時、取れたらこちらの駅の方に預けておいてください

よく見ると開いているドアの反対側のドアスイッチに手袋が挟まってるのだ

前の駅で右側のドアを閉めた際、手袋がスイッチの押し棒

の間に見事に食い込んでしまったとのこと。

確かに食い込んでる

手袋には手紙が貼り付けてある。

これは~車掌区M岡のものです。~駅に届けて下さい

みたいなこと、書いてある。

俺が引き継いだあと、次の駅はさっそく出口が右側

ホームに入り、停止位置で止まってさて、ドアスイッチを押し上げる。

あれっ硬ぇぇー、 あれっ、上がんねー

手袋がすんごい食い込んでてドアスイッチが開かない

(あの小柄な女の子がどうやればこんなに食い込ませられるんだ

もんのすごい力を込めてんがーっと開けてやっと

ドアを開けることができた。

その間20~30秒程だったろうか?危なく運転事故になるところだった。

あぶね~、もう少しで始末書書かされるトコだったよ

あれでドア開かなかったら始末書だもんなぁ

俺、なんにも悪いことしてないのに

ちなみに手袋は無事M岡さんのところに届いたそうです




車掌回顧録

2006年04月20日 22時58分26秒 | 車掌のできごと
今朝方、車掌の頃の夢をみた。と、いうより車掌に戻った夢だね
なぜか、突然俺が呼び出されて「車掌に戻ってくれないか?」とのこと。しかもすぐに乗務しろと言われて制服を渡され着替えてすぐにSVOに交代乗務。電車は遅れてて、降りる客も絶えなくて出発は遅れる一方
お客が降りきったと思ったら、5号車のアテンダントがなかなか乗り込まない。
「あれ?あの子Hちゃんじゃない?なんで乗んないんだ?」って言ったら、一番近くの10号車担当のKちゃんが「置いてっちゃっても、いいんじゃないですか?遅れてるし」「そっか、遅れてるしね。Hちゃん怒んないかな?」
大丈夫ですよ
Kちゃんの言うことにはなぜか根拠のない説得力がある
そうだよね!Hさんだし、あとで謝ればいいかぁ!」Hさんを残し、ドアを閉めて出発!
さすがにHちゃんはあわてたらしく、落とし窓から顔を出している俺に
お、おぼえてろ~!!
彼女と、ホームはどんどん小さくなっていきました。
(Hちゃん、電車降りるのかと思ったからさぁ)とか(だってKちゃんがいいって言ったんだもん)とか、一生懸命言い訳を考えていたのだった
そういえば去年のいつ頃だったか、SVOで駅に到着した際、ドアスイッチを押したのに開かない!「あれ?」もう一回押したけど開かない。(あれっ?忍び錠は挿してあるし、ちゃんと下側のスイッチを押してるし...待てよ、忍び錠、まわしたっけ?)
ガコッ!」(忍び錠をロック解除の位置に回した音)
カッコン
(ドアスイッチを押した音)
プシュー!ガラガラ~ガコン
(SVOのプラグドアが開いた音)
出てきた2号車担当の(お前、何やっとんじゃ~!)というようなキツーイ目
ほんとにごめんねTちゃん
かれこれ20秒ほどの出来事だっただろうか?