(画像はBoardGameGeekのもの)
Napoleon: The Waterloo Campaign, 1815 (ナポレオン:ワーテルロー会戦1815) 【通称:積み木のナポレオン】:
カナダアメリカ(創業はカナダで、後にアメリカに移転していました)のゲームメーカー
Columbia Games社から出版されていた、積み木を使ったナポレオン最後のワーテルローの戦いを模擬するウォーゲームの第3版。(現在は2013年に内容が刷新された第4版が発売されている。)
Board Game Geek のページ https://boardgamegeek.com/boardgame/1662/napoleon-waterloo-campaign-1815
積み木のウォーゲームで有名なColumbia Games社のナポレオニックゲームの第3版。所謂、戦場の霧(Fog of War)を簡単に実現でき、しかもステップロスを積み木の向きを変えることで表現するというシステム。第2版はアメリカのAvalon Hill社から発売されていたので、80年代から2000年頃にかけてホビージャパンが輸入して日本語解説書付きで販売していた。当時のカタログの宣伝文句は、
「1815年、皇帝に復位し連合軍を撃破するためにパリを出発したナポレオンの作戦は、もう決まっていた。イギリス軍トプロシア軍が合流する前に、各個に撃破してしまえばよいのだ、と。では何故、彼はワーテルローの地に敗れ去ったのか。プレイアブルなこのゲームで、この問いに挑戦してみよう。」(ホビージャパンのカタログから引用)
となっていた。ワーテルローの戦いそのものとそのシミュレーションへの興味が掻き立てられるいい説明文だと今なら思う。でも、当時は、肝心の積み木のシステムのことが一切わからないし、カタログの写真では積み木を採用していることもよくわからず、他のゲームと違ってカウンターシートがないし、ゲームコンポーネントに対して不安を掻き立てられた。さらに、当時は、
(分厚いルール)=(緻密なルール)=(正確なシミュレーション)=(良いウォーゲーム)=(面白いウォーゲーム)
という偏った価値観に支配されていたので、日本語解説書がファミリーゲーム並みの12ページしかないことで、「おこちゃま向けか?!」と全くのノーマークになってしまった。(若さゆえの過ち。自分がおこちゃまだった....今なら、上の等式の等号のいずれもに成立しない場合があることを知っているのだけれど。)
Board Game Geek(BGG)によると、もう少し細かく分けられるようだが、この積み木のナポレオンは、
初版 1974年 Gamma Two Games
第2版 1977年 Avalon Hill
第3版 1993年 Columbia Games
第4版 2013年 Columbia Games
とこれまでに4種類が出版されたらしい。
今手元にあるのは、Columbia Gamesの第3版。BGGによれば、第3版はユニットの数が最も多く、84個ある。第1版、第2版は48個らしい。
Gamma Two Games という出版社はColumbia Games社の前身らしいので、Avalon Hillから出ていた第2版以外は、同じ出版社から版を重ねて息長く発売されているので、高い評価を受けている良いゲームであるのだろう、と今なら想像がつく。
そのうちプレイしたいなぁ、と思っているうちに年月だけが過ぎていき、2013年には第4版が世に出てしまった。第4版はコマが58個と、第3版から大幅に減らされていて3版よりプレイアビリティを向上させつつ、なおかつ第1版、第2版よりもいろいろなエッセンスが再現されており、「シミュレーション性とプレイアビリティのバランスが一番良い」、という評価もあるようなので、第4版にも興味が沸くが、ゲームコレクターからゲーマーへのリハビリ中の身としては、まずは手元の第3版をプレイするべき、と踏みとどまっている。
まだ私は松山六角会でナポレオンものをプレイしたことがない(プレイされているのを見たこともない)ので、AHの戦争と平和(War and Peace)と合わせて、ぜひプレイしてみたいと思っている。