榛名(はるな)神社は、上毛三山のひとつ榛名山の中腹に位置する。
創建は6世紀後半といわれ、1400年を越える歴史を持つ。
沢沿いの境内は深い森とたくさんの奇岩・巨岩に囲まれ、近年パワースポットとして
注目を集めている。
里帰りと息子の合唱部の全国大会出場を期して参拝、願掛けに伺った。
群馬県高崎市にある榛名神社は、主祭神として火の神である「火産霊神(ほむすびのかみ)」
と、土の神である「埴山毘売神(はにやまひめのかみ)」を祀り、古くから鎮火、開運、
五穀豊穣、商売繁盛のご利益があるといわれている。
清らかな沢と奇岩・巨岩に囲まれた地形によって修験道の霊場としても有名で、現在は
その清浄な雰囲気からパワースポットとして若い世代の関心も集めている。
参道の右側には杉の古木が立ち並び、森閑とした雰囲気だ。
さらに進むと、左から岩が張り出していて、岩が崩れ落ちないようにトンネル状に補強
されている。もし補強されていなかったら、歩くだけで修行になりそうな道である。
大杉、名瀑、壮麗な門……。見どころが続く
この先から道は狭く、急な登りになっていく。
左には「矢立杉(やたてすぎ)」という杉の巨木。武田信玄が戦勝祈願のために矢を
射立てたという言い伝えがある。
右には「瓶子(みすず)の滝」。滝の両側の岩を「瓶子」(神にささげる神酒を入れる酒器)
に見立てた名だ。流れは細く、白ヘビが天に昇っていくようにも見える。
滝を過ぎると階段となり、その先に大岩を背後にしたがえた力強い門が待ち構える。
左右対に龍の彫刻が施されていることから「双龍門」と呼ばれる。
本殿の裏の大岩が“ほんとうの”本殿
文化3(1806)年に建てられた本殿は、国の重要文化財に指定されている。
本殿は背後の「御姿岩(みすがたいわ)」とつながっていて、その岩の洞窟内にご神体が
祀られているという。前から見るとふつうの神社の本殿に見えるのだが、右手から裏を
見てみてようやくこの本殿の特異さがわかった。
建物が岩にくいこんでいる、いや岩が建物をなかば呑み込んでいるようにも見える。
岩を見上げると、上部がくびれてキノコ型になっている。いまにも落ちてきそうだが、
1400年前から落ちてこないのだから大丈夫なのだろう。
神社のなかでもっともパワーを感じた瞬間だった。
しっかり願掛けしてきたのできっと善い結果が授かるだろう。とりあえずミッション終了だ。
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