#エドワード・ゴーリー #うろんな客 #TheDoubtfulGuest
1957年米国出版 2000年邦初版出版 訳・解説:柴田元幸
世界一不気味で世界一怖い絵本作家、エドワード・ゴーリーの
怖くない方の奇妙な絵本。
ある日自宅に唐突に訪れた奇妙で理解不能な客。
名前はなく、長いくちばしをして毛皮で鳥のようなアシカのような
異形の姿、人語は解するようだが発せず、理解不能の行動を
しばしばとり、意思疎通が成立しているか怪しいものである。
なにせ最初の晩の行動が壁に鼻を押し当て背を向けて立ちそこから
動こうとも寝ようともしない、というものだ。
危害は加えようとしないが、烈しく邪魔であり、迷惑な同居人となる。
エドワード・ゴーリースタイルでこの本ではこの生き物の奇妙な行動は
しっかりと叙述されるが、その理由も説明も一切なされることはないまま
エピソードが積み上がる形でページは進む。
そしてラストのページで首を捻っていると、親切にも訳者の解説で、
このうろんな客の正体について、種明かしがされる。
もし読者で、この解説を読まずにのまま、正体を推理できた方がいらしたら
余程の人間通か?余程のゴーリーファン:それも相当強力な・・・・の
お一人様なのであろう。
ちなみに私は全然ちんぷんかんぷんであった。正解者をリスペクトするわ。
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