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6月30日は 夏越の祓え 茅の輪くぐり

2022-07-01 10:11:00 | 神仏探幽



今日は6月30日 1年の丁度折り返し地点ですね
この日はあちこちの神社で夏越の祓として茅の輪くぐりが準備されています。
僕も今朝、オフィスの近くの熊野神社に詣でてきました。

夏越の祓で拾った俳句
◎身の内の軽くなりたる夏祓
◎離れ住む母の形代も托したり

参道に茅で編んだ直系数 m ほどの輪を建て、ここを氏子が正面から最初に左回り、次に右回りと 8 字を描いて計3回くぐることで、半年間に溜まった病と穢れを落とし残りの半年を無事に過ごせることを願うというものです。その時には古歌「水無月の夏越の祓するひとは千歳の命のぶといふなり」と唱えつつ潜るそうです。






これは、『釈日本紀』の蘇民将来の伝説に由来するもので、一夜の宿を求めて長者である弟の古単将来に宿所を求めたが、慳貪な古単はこれを断った。それに対し、貧乏な兄の蘇民将来は歓待して宿を貸し、粟飯をふるまった。武塔神は蘇民将来に「私は厄災をこれからこの村に与えるが、私を遇したそなたとその家族だけは助けよう。助ける目印としてこの茅の輪を腰につけよ。また今後もそなたの一族であることを示す印をつけた者には疫病を免れるようにしよう」と茅の輪を与えました。あくる日恐ろしい疫病が村を猖獗し村人は彼の家族を除き全て死に絶えてしまいました。というなかなか怖いものです。武塔神は、後に多くの神社で祭神としているスサノオ神や牛頭天王と習合するようになりました。








なお、茅の輪の"茅"を引き抜き持ち帰ってお守りとする俗信があるそうです。しかし、本来は茅の輪をくぐった人たちの罪や穢れ・災厄が茅に遷されており、茅を持ち帰ることは他人の災厄を自宅に持ち帰ることになるので(茅の輪のカヤを抜いて持ち帰るのは)避けるべきであると戒めているのでやらないようにしてくださいね。

ともあれ残り半年の皆様の御健康をお祈り申し上げます







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