『少年カフカ』は、
2002年に『海辺のカフカ』が発売されたのに伴い
ホームページがオープンされ
そこに寄せられた質問と回答を編集して
作られた本です。
2003年に発売。
当時、書店には、漫画雑誌と同じようなサイズと装丁と紙質の
『少年カフカ』が山積みになっていましたっけ。
でもその頃は、村上春樹さんにあまり関心がなかったので、スルー。
『少年カフカ』のタイトルから、中高校生を対象にしたものかな
という印象を、なんとなく抱くにとどまっていました。
日本の少年たちは、
村上春樹の『海辺のカフカ』を読んで質問するくらいに聡明なのかと、
その早熟さに、中身を見もしないで軽く驚いていました。
先日、何かの拍子で『少年カフカ』は手に入りにくいという情報を読んで
「いまのうちに手に入れておこう」とアマゾンから取り寄せたのです。
(安心してください。まだいっぱいありました。)
そして、「少年カフカ」とは、
「漫画雑誌のような装丁と雰囲気の本を」ということで意図されたタイトルで、
(少年マガジン、少年ジャンプ、少年サンデー……ほらっ)
要は田村カフカ少年のことなんだな、と納得しました。
カフカ君は15歳ですからね。
世界でいちばんタフな15歳です。
まあ、要は大人向けの本でした。
それにしても、村上春樹さんも、ほんとに面白いことを考えますね。
去年発売になった『村上さんのところ』と同じ形態のやりとりを
12年前に『少年カフカ』でもやっていたということです。
その村上さんの思考と体力のタフさに頭が下がります。
きっと世界一タフな作家です。
(フルマラソンも毎年走っているし。)