『YUMENO』2005年

「これ出てるんだよねぇ」

ってちょっと興味本位か冷やかしで観たんだけど、重すぎる

複数の親子関係の問題なんだけど、

それぞれの年齢と事情が、

複雑というほどではないんだけど、

圧倒的に異なるのに邂逅により共鳴しちゃってる

（映画の脚本としてみれば共鳴「させちゃっている」）

そのせいで一つ一つがもはや絶望へ進む

全体的にも手の付けようがない、回収しない結論

私の感想で言えば、原作は知らないが、この映画製作者は

・問題は一つも解決していない

・問題を真摯？丁寧？に見つめていない

よって、

各々に「足る理由がない（動機不十分）」とも言えてしまう

つまり、

・登場人物の扱いが雑

になる

問題は極めてセンシティブなのに

「親子間の契約関係、他者性」

良い題材なんだけど勿体ないなと

短い映画なのに冒頭のセリフの子の登場シーンまでにくたびれたわ

だって彼らの物語、総括や、本当の残酷はこれからだよ。

主役の彼女の慟哭のシーンで安易に終わってはいけない題材だよ

全登場人物深読みしてたらそれはそれで面白かった

それが狙いだったら、天才的な映画だよ

いまやこんなにでっかくなっちゃって