ぴぴぽんの「世の中を斬ってみる」 - 中国韓国の国家犯罪を暴く

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日本興亜、中核代理店大会で表彰式…悪徳代理店増加の一因?

2007-10-14 | 保険業界の不祥事・不正
※注意※
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まずは引用。
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日本興亜が中核代理店大会 「信頼回復と業務品質向上」

 日本興亜損害保険は12日、損害保険や生命保険の販売で高い業績を収めた専属の中核代理店を表彰する「認定中核代理店全国大会」を、東京都新宿区のヒルトン東京で開催した。全国287店の中核代理店が集まり、兵頭誠社長から表彰状などが贈られた。

 大会の冒頭で兵頭社長は、「今年は第3分野商品の不払いで金融庁から4月から6月まで業務の一部停止命令を受け、お客さまと中核代理店の皆様に多大な迷惑と心配をかけた。今後は同じ過ちを繰り返さぬように、信頼回復と業務品質の向上に取り組んでいく」と再発防止の徹底を強調した。

 同大会は、前身の旧日本火災海上保険時代から開催しており、今回で32回目。全国約2500の中核代理店のうち、一般事業会社の売上高に相当する収入保険料の増収率や、(収入保険料に対する支払った保険金の割合を示す)損害率などで一定以上の基準を達成した代理店を集めて表彰している。
(フジサンケイ ビジネスアイ)
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悪質な保険金不払い行為を繰り返し、金融庁に業務停止や業務改善命令を受けてきた日本興亜が、その商品を販売する代理店に対し、こうした悪質な不正行為の再発防止の徹底を表明することには、まあ問題はありません。

…つか、企業の社会的立場として、違法行為や不正行為を最初から行わず、真っ当に商業活動をすることが大前提であるわけで、過去何度か行政処分を受けてきたこの会社については、いまいち信用が置けないというのが本音です。

まあ、それは置いておいて。

問題なのはこの表彰式。

一般事業会社の売上高に相当する収入保険料の増収率や、(収入保険料に対する支払った保険金の割合を示す)損害率などで一定以上の基準を達成した代理店を集めて表彰している。

要するに「保険会社(日本興亜)に多大な利益をもたらした代理店を称えるための表彰式」ってことです。

代理店として
契約を大量に取ったり大口契約を成功させたりして保険料収入の増大に貢献
保険金請求が少ない
こうした要素は、保険会社の収益を増加させることに繋がります。

さて、保険代理店がこのような要素を達成すると、今回のような表彰式に呼ばれたりするほか、研修と称した豪華な旅行に連れて行ってもらえたり、豪華景品がもらえたりといった特典が用意されています。勿論、代理店手数料の大幅アップも忘れてはなりません。

代理店は手数料以外にこのような豪華特典を手中に収めるべく、新契約締結に励むわけですが…

残念なことに、日本には悪徳代理店が数多く存在することもまた事実。日本興亜の代理店も例外ではありません。(勿論、全ての代理店が悪質であるというわけではありません)

お客様や友人などを騙して金を着服したり。
偽造印鑑を大量所持し、署名の代筆をして申込書を偽造したり。
保険金詐欺を働いたり。
法律で禁止されている保険料の立て替えを進んで行ったり。
告知義務違反行為を薦めたり。


こういうことを平気でやっている中核代理店がいるというのだから驚きですし、こういう不正行為が保険金不払いに一役買ったものもあるわけですが、こういうことをする悪質な代理店を助長させているのは、まさに保険会社そのものの代理店に対する姿勢(豪華特典を用意して、異常なレベルまでに新契約締結を煽る行為)にあると言えるのではないでしょうか。逆に言えば、保険会社がこういうことをしているから、何時まで経っても悪徳代理店は日本から消えていなくならないと言えるわけです。


日本興亜を含めた、大半の保険会社は株式会社であり、営利企業です。つまり、金儲けが主な目的で設立されているわけです。代理店もまあ同じです。

しかし、保険事業は単なる金儲けだけで済まされるようなものではありません。保険は何らかの要因によって被害や損害を受けた際に、その損失を金銭で補填するためにあるものですから、被保険者(契約者)と保険者(保険会社)およびその契約を代理する者(代理店)との三角関係中のどこかに、保険の存在意義を逸脱した要素が介入すると、保険というシステムが立ち行かなくなります。

保険会社や代理店が、契約者に対して営利ばかり考えている場合、不当な保険金不払いや代理店手数料がらみの不正行為が横行することになり、結果契約者にとって保険が保険として機能しないというとんでもないことになるわけです。

保険会社にとって、保険金の支払いが少なければ少ないほど利益が増える。代理店にとって、新契約を取れば取るほど手数料が増加する。自らの利益を追求するならば、これを徹底的に追求すればいいのですから、不正行為を行ってでも、自らの収益に結び付けたいと思う連中が表れても何ら不思議はないわけです。

保険業界全体の悪質な不正行為である保険金不払い問題というものがあります。この問題は未だに解決の兆しが見えないことからも解りますが、とても大規模な不正行為です。この問題は、そもそも保険業界の利益至上主義の現れです。つまり、こういう問題が長期化するということは、保険業界が未だに利益至上主義であるということを物語っているわけです。


今回の表彰式も、ある意味では利益至上主義の現れと言えます。保険会社がこういう表彰式を行う理由は1つしかありません。利益の追求です。だからこそ、利益の追求に多大な貢献をした代理店を称え、さらなる利益の追求を促すと共に、他の代理店にも新契約大量締結を煽るのです。

結果、不正行為をしてでも契約を取ることに勤しむ悪質な代理店が増えることになるわけですね。


営利企業ですから、利益追求は仕方の無いことですが、利益追求のための行為が不正行為の増加に貢献しているとは、皮肉な話です。表彰式よりも、利益追求よりも、あんた等には先にやるべきことがあるはずです。

日本興亜が中核代理店大会 「信頼回復と業務品質向上」 - Yahoo!ニュース




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