主人公たち

地球では人がどんどん生まれ
やがて育ち
彼らは出会い　愛し合う

ひとたび恋に落ちれば２人は物語の主人公になる

主人公たちをいっぱい抱えた
青い地球は劇場のよう
周りの人の息吹も
大自然も用意されている

さあ
沢山の「２人の物語」の幕開き！

ゆっくり見物と洒落込もうではないかと
のんきに構えた瞬間
隣に座った人を見て私は
私は…
よその２人が突然目に入らなくなってしまった

語りたい夢

２人にとっては
実現しようがしまいが
そんなのはどうでもいいことで
語り合う夢の数が多ければ多いほど
喜びは大きい

大切な相手でなければ
夢なんて照れるものは話せないから
そして
そんな話をできる相手を離せない

また会った時の為に
楽しかったこと　やってみたいこと　ときめいたことで
ポケットの中をいっぱいにしておくんだ

恵みの夜を・・・

夢の中
あの人に触れられるまでもう少し
もう少しだけ夜が長ければ
束の間の抱擁が叶いそうな日もありました

どうか恵みの夜を私に下さい
次にまた会えるまで
どうか夢の中で会わせて下さい

秋の夜長と人々は言います
どうか　どうか
優しい夢を…