美玲詩文堂

ようこそ♪こちらは不定期詩ブログです。
ゆっくり羽を休めていって下さい。
明日羽ばたく為に…。

即興劇

2008-05-28 14:07:48 | Weblog
種も仕掛けもない所から
鳩や花を出そうというのだ

役者の体は今まさに
未知の大海に飛び込もうとしていた

必ずや泳ぎきるのだと
常人の力を超えた体は語る

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眠れぬ夜は…

2008-05-25 23:40:14 | Weblog
オルゴールそっと手に取り蓋を開ける

単音の積み重ねでできたその唄は
私の細胞をまずは撫でる 潤す

音は
私の部屋の中に宇宙を創った
静かな音は夜の静寂を却って際立たせ
星空の夢を見せながら私を眠りに誘う

眠れぬ夜は
木箱でできた子守り役がいつもいる


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星を数える

2008-05-21 23:09:37 | Weblog
こんなに星の少ない夜空でも
たまにきら星を見つけるとほっとする
きっともっと上では
星たちがきらきらと笑いさざめいているような気がして
今度は流れ星でも見えやしないかと
ときめきをこらえて夜空を見上げる
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噂の風

2008-05-19 00:14:26 | Weblog
彼女がついに嫁ぐと聞いた
町一番の器量美人の気立て美人
噂の風というものだけは
このあたり一帯を繰り返し吹きぬけた

彼女の心を射止めた男の話
彼女とその男が通りを散策していたという話

風は優しい 風は意地悪
彼女の恋の行方をあまりに俊敏に運んでくるので
僕は気が遠くなりそうだ

今朝近所のおばさんが言っていた
「やっぱり女の子は望まれて嫁がないとねぇ」

だとしたら
心の中で何万回も望んだのは僕の方だったよ

さよなら、片思い…
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雫 ~行く末~

2008-05-04 23:33:23 | Weblog
親分肌の太陽についてゆこうか
しとやかな三日月の妹にしてもらおうか
軒先で震えながら物思い

だって想像するしかできないもの
夢見ることしかできないもの
ゆらゆらとするだけで
きっと私は地面に落ちていくのだから

でもね
たとえ大地の一要素になるのだとしても
今窓辺にたたずんでいる少女が
「お日様にキラキラ反射して綺麗」と思ってくれたなら
何も思い残すことはない

広い自然の中
いつかきっと再び
ここに帰ってこよう

私はちょっと旅をするだけ

そう 旅をするだけ


コメント (6)
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クローバー

2008-05-01 22:51:04 | Weblog
草の香にむせびながら四つ葉を探す幸せ

もし見つけたなら
あなたにあげたい 一番に!
コメント (9)
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