美玲詩文堂

ようこそ♪こちらは不定期詩ブログです。
ゆっくり羽を休めていって下さい。
明日羽ばたく為に…。

紅乱れて

2018-11-25 18:11:43 | Weblog
少しひんやりした風が
あたしの頬を撫でて
紅葉の葉たちを冷やかしていく
濃さ薄さいろいろの葉たちは
何を想うか
日ごとに色鮮やかになってゆく

行楽の人々の笑いさざめく声は遠くて
ひとり
木の下で我が身を抱きしめる

会いたい…

紅葉も
私みたいなことを想う時はあるのだろうか
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夜の花

2018-08-02 22:52:53 | Weblog
空が生まれた時から煌めく星々のそばで
大輪の花を一瞬咲かせる花火

この瞬間をふたりで
肩を寄せ合って過ごせたことは奇跡

屋台で買ったジュースの
涼やかさも
互いの浴衣姿にはにかんだことも
とびっきりきれいな花火を見てはしゃいだことも
たぶん
人生の中でのほんの一瞬のできごと

花火と同じ

でも
一瞬のうちに起こったことだからこそ
きっと一生忘れない

ふたりの温度を感じるほど
心の中の線香花火が
静かに燃えてゆく
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暑中見舞い

2018-07-28 13:06:06 | Weblog
私の今を伝えられたら一番いい
そう思ってペンを持つ

傍らのペットボトルが一緒に汗をかいてる
ひと口含んだ時の涼やかな一瞬と言ったら!

あなたに
考えて考えて書き送る言葉たち

軒の風鈴がチリリ…とささやく

届け届けと想いながら
「暑い日が続きますがお元気ですか?」

今年の私の夏語り…
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葉桜と青春

2018-04-11 21:24:05 | Weblog
花びらまばらな桜の下を
友と歩く

新しい生活のこと
これからの夢の話
ふたり並んで歩いていても
気もそぞろだから
ほんの少しだけ
見ている景色はお互い違ってくる

だけど
わずかに違って見えた
素敵な光景があるならば
互いに伝え合っていこう

そうすれば
夢がどんどん膨らんでいくよね

はらりはらり…
なごり惜しげに
最後の花びらたちが降ってくる
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桜色のサナギ

2018-03-15 08:49:57 | Weblog
卒業式が終わってから
彼女も私も
唇の色が
少し濃くなり
コーヒーカップの縁の赤みを
気にするようになった

華やかに光る指先で
カップをいじりながら
私たちは密かに目配せをした

私たちはきっとこれから
何かに変身していって
どこかへ流されるように生きるのね…

例えば
パパやママから見れば
当たり前かもしれないことに
私たちはこの瞬間
初めて気づいた

生きていくということが
どれだけ想定外の出来事に溢れているか

そんな私たちはきっと
桜色をまとったサナギの状態なのだろう
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花色

2018-03-12 09:45:23 | Weblog
新しい道を
あなたが頼もしく歩いてゆく
今年の春は
何だかいつもより
花々の色が綺麗なので
私の胸は
ときめいたり痛んだり
落ち着きません

どうしてなんでしょうね
こんな時に限って
花の色は透明さを増し
空は優しい青味が冴える

私とあなたのこの場所を吹く風は
成長せよと囁きながら
1日1日
ここを
思い出の場所に変えるつもりでしょうか
卒業とは
私たちの何をどれだけ
卒業すればいいのでしょうか

嗚呼そうか
私たちは何ひとつ変わらないと信じ続けた日々を
卒業しなければいけないのですね…
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わがまま

2018-01-18 08:44:52 | Weblog
その瞬間はいつも何かしら
下から上へ
表面張力の限界点を突き破って溢れ出す
満たされていることと
真剣に向き合わない日々の中で起こる

そして意外と
そんな日々は長い

たくさんの何かが溢れて流れる時
大切なものまで失っていないか
もし
心が手で触れられるものなら
自分の手のひらで確かめたい

大切な気持ちを
心に戻してやりたい…
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あたため上手

2018-01-04 22:51:00 | Weblog
ぬくもりは
もらうものではなく
自分で得るものと
言い聞かせ 言い聞かせ
毛布を顔まで上げる
何度も私の涙をしみこませた毛布…
あたため上手になりたいと
切々と願う雪の夜

この世の中の
私以外の人たちはみんな
しっかりしてるように見えて
自分の情けなさを
測る術もないのに
視覚化したがる自分がいた
そんなことをすれば
身体はますます冷えきるのに…
あたため上手になりたいと
切々と願う雪の夜
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あの風に乗れ

2018-01-01 10:55:07 | Weblog
その風は
どこへ吹き抜けたの?

あなたはどの方角に旅立ちたいの?

自分が行きたい道を通りそうな風が来たら
迷わず乗っかってごらん
見当違いだったら
気づいた時に降りたらいいさ

大切なのは勇気だよ

思いが溢れて
心がいっぱいになった時
その時きっと
あなたは風に乗れる

そんな時初めて
自分を生きられる

あなたに幸あれ!
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エールのベルが鳴る

2017-12-23 22:37:00 | Weblog
ひんやりした空気は
君の顔をこわばらせて
うつむかせてしまう

温かい食べ物も
気休めにしか感じられない日もある

だけど だけどね
がっかりを繰り返しても
乗り越えようとする君には
聴こえるはずだよ

喧騒にまぎれながらも流れる
ジングルベル

子どもが楽しむためだけにあるわけじゃない
背中に 肩に
あらゆるものを背負って生きる大人たちにも
響くエールのベルがある

こんな瞬間(とき)ぐらい子どもに還ろう
ほんの少しでいい
胸を踊らせよう

ときめきで心を彩り
再び歩き出す明日からの君は
今より輝きを増しているはず

だから心に響け
力強く背中を押す鐘の音
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