美玲詩文堂

ようこそ♪こちらは不定期詩ブログです。
ゆっくり羽を休めていって下さい。
明日羽ばたく為に…。

葉桜と青春

2018-04-11 21:24:05 | Weblog
花びらまばらな桜の下を
友と歩く

新しい生活のこと
これからの夢の話
ふたり並んで歩いていても
気もそぞろだから
ほんの少しだけ
見ている景色はお互い違ってくる

だけど
わずかに違って見えた
素敵な光景があるならば
互いに伝え合っていこう

そうすれば
夢がどんどん膨らんでいくよね

はらりはらり…
なごり惜しげに
最後の花びらたちが降ってくる
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桜色のサナギ

2018-03-15 08:49:57 | Weblog
卒業式が終わってから
彼女も私も
唇の色が
少し濃くなり
コーヒーカップの縁の赤みを
気にするようになった

華やかに光る指先で
カップをいじりながら
私たちは密かに目配せをした

私たちはきっとこれから
何かに変身していって
どこかへ流されるように生きるのね…

例えば
パパやママから見れば
当たり前かもしれないことに
私たちはこの瞬間
初めて気づいた

生きていくということが
どれだけ想定外の出来事に溢れているか

そんな私たちはきっと
桜色をまとったサナギの状態なのだろう
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花色

2018-03-12 09:45:23 | Weblog
新しい道を
あなたが頼もしく歩いてゆく
今年の春は
何だかいつもより
花々の色が綺麗なので
私の胸は
ときめいたり痛んだり
落ち着きません

どうしてなんでしょうね
こんな時に限って
花の色は透明さを増し
空は優しい青味が冴える

私とあなたのこの場所を吹く風は
成長せよと囁きながら
1日1日
ここを
思い出の場所に変えるつもりでしょうか
卒業とは
私たちの何をどれだけ
卒業すればいいのでしょうか

嗚呼そうか
私たちは何ひとつ変わらないと信じ続けた日々を
卒業しなければいけないのですね…
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わがまま

2018-01-18 08:44:52 | Weblog
その瞬間はいつも何かしら
下から上へ
表面張力の限界点を突き破って溢れ出す
満たされていることと
真剣に向き合わない日々の中で起こる

そして意外と
そんな日々は長い

たくさんの何かが溢れて流れる時
大切なものまで失っていないか
もし
心が手で触れられるものなら
自分の手のひらで確かめたい

大切な気持ちを
心に戻してやりたい…
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あたため上手

2018-01-04 22:51:00 | Weblog
ぬくもりは
もらうものではなく
自分で得るものと
言い聞かせ 言い聞かせ
毛布を顔まで上げる
何度も私の涙をしみこませた毛布…
あたため上手になりたいと
切々と願う雪の夜

この世の中の
私以外の人たちはみんな
しっかりしてるように見えて
自分の情けなさを
測る術もないのに
視覚化したがる自分がいた
そんなことをすれば
身体はますます冷えきるのに…
あたため上手になりたいと
切々と願う雪の夜
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あの風に乗れ

2018-01-01 10:55:07 | Weblog
その風は
どこへ吹き抜けたの?

あなたはどの方角に旅立ちたいの?

自分が行きたい道を通りそうな風が来たら
迷わず乗っかってごらん
見当違いだったら
気づいた時に降りたらいいさ

大切なのは勇気だよ

思いが溢れて
心がいっぱいになった時
その時きっと
あなたは風に乗れる

そんな時初めて
自分を生きられる

あなたに幸あれ!
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エールのベルが鳴る

2017-12-23 22:37:00 | Weblog
ひんやりした空気は
君の顔をこわばらせて
うつむかせてしまう

温かい食べ物も
気休めにしか感じられない日もある

だけど だけどね
がっかりを繰り返しても
乗り越えようとする君には
聴こえるはずだよ

喧騒にまぎれながらも流れる
ジングルベル

子どもが楽しむためだけにあるわけじゃない
背中に 肩に
あらゆるものを背負って生きる大人たちにも
響くエールのベルがある

こんな瞬間(とき)ぐらい子どもに還ろう
ほんの少しでいい
胸を踊らせよう

ときめきで心を彩り
再び歩き出す明日からの君は
今より輝きを増しているはず

だから心に響け
力強く背中を押す鐘の音
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紅葉恋しや

2017-11-01 08:36:58 | Weblog
今年も
まだかまだかと待っている
紅葉が一斉に色づく時を

1年前
たくさんの思い出を作った
あの紅葉の木は
今もあるだろうか
あるなら今年も目の当たりにしたい
あの紅のざわめきを

風にそよぐ葉っぱたちは
太陽や風と戯れながら
秋には
一体誰が恋しいのか
急速に紅く色づく
まるで葉っぱらしからぬ艶やかさをまとって
だからあの日
立ち去りがたくて
いつまでもいつまでも
見とれていたのだ

風が
秋を知らせてまわるようになった今
あの紅葉に会いに行きたい
私も恋しいのだ…
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殻を破る

2017-10-24 00:18:09 | Weblog
いい年になっても私は意外と
卵のような場所にいたりはしないかと
温かいコーヒーを飲みながら考える

なんだかんだと守ってくれそうな場所を
無意識に探してはいないかと
コーヒーに砂糖を足しながら思う

コーヒーをすすりながら
私の四方を
温かく囲む殻だって
いつかは破れることに気づいた時
ちょっと舌をやけどした

外の世界で降る雨や雷の音は
いつも私を怖がりにする
だけど
殻の向こうから透けて見えた
晴れた光の美しさだって
やっぱり外の世界なのだ

殻から出たら
世界というものは
どれくらい広いのだろうか
自分の身近な四方に見えるものだけが
世界ではないということに
今さらだけど気づいた私

今ものすごく見たい
光の明るさを
ものすごく感じたい
風の温度

例えばある日突然
風や雨が体を濡らしても
その後射す光が
美しいものだと信じられるならば…
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本棚

2017-10-04 07:45:03 | Weblog
凛としてそこにある本はまるで
美術館にかかっている絵のよう

背表紙がみな
私素敵デショ?と主張する

背表紙に書いてある名前は
思い出を連れてくる
本の数だけの思い出がある
どの本も
読み終えるまで枕元に置いていたから
内緒話を楽しむ女友達みたい

秋の夜長
虫たちが歌い出すから
夜になったからといって
すぐに寝てしまってはもったいない

1ページでも多く
おしゃべりを楽しもう
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