美玲詩文堂

ようこそ♪こちらは不定期詩ブログです。
ゆっくり羽を休めていって下さい。
明日羽ばたく為に…。

大人のせいではないけれど

2010-04-15 23:02:43 | Weblog
正直なフリをして嘘をつく大人がいる
いかにも真実を語っているようで信じてしまう
それが嘘だったと思った時のショックはあまりにも大きくて
それからと言うもの
内心どんなにワクワクしてもあまり顔に出さなくなってしまった
そんなことを繰り返していたら
笑えなくなってしまった

全て大人のせいではない
たかが1人か2人の嘘つきの戯言だけで落ち込む自分も悪い
でも知って欲しいんだ
私の目を見て嘘をつくことだけはやめてほしいんだと
私達からすれば「真実とちょっと違っただけ」なんてのも嘘のうち
あなたと深い知り合いでなければそう思ってしまうよ
知り合ったきっかけがテレビの向こうなら尚更だ
だから お願いだから
私の目を見て話す時やカメラの前で話す時は
本当のことを言ってよ

私だって
狡い大人のせいにして
いじける大人になりたくはないんだから…

あの蕾にメロディーは届かない

2010-04-11 10:34:45 | Weblog

花の香りを乗せた風が頬を撫でるのは
胸を締めつけるだけだ
花のような彼女は
もういないのだから…

ピアノを聴くのが大好きだった彼女
何を弾いても
体を揺らしながらリズムをとっていたっけ

後悔している
音を楽しむ時間と一緒に何故
未来を共に楽しもうと言ってやれなかったのか
夢見て戯れるだけでは生きてゆけないのだと
一番に彼女は知っていたのだ…

この町を出てゆく前の彼女の顔は急に大人びて
私も頑張るからと言い残して去った

彼女はあの可愛らしい携帯ストラップを
今は外してしまったろうか酒を飲むことや
お酌の仕方も覚えて
大人の顔して仕事の話の輪に加わっているだろうか

花開いた蕾は
もう遠くに行ってしまった
もうあのメロディーは
二度と届かないのだろうか

あいたい

2010-04-07 19:26:09 | Weblog
あなたの好きな映画
違う日に見た私の好きな映画
2つの半券が
宝箱の底に眠るように横たわっていた

仲良く折り重なって横たわるチケットに
私達の笑い声が重なるようで

久しぶりに携帯から
あなたの番号を呼び出してみようか

あいたいです…

2010-04-04 18:15:26 | Weblog
ひたすら歩いて歩いて
やっと一筋の光を見つけたのはいつだったろうか
それから早や幾年
トンネルの遥か向こうから見えてきた光を頼りに
また歩き続けた

トンネルなど今まで何度もくぐってきたのに
一筋の光を見つけた一瞬の幸福感は変わらない

いやむしろ
いざとなったら
ズルをしないでトンネルを歩くよう
腹を決めた方が
いつだって素直に生きてゆける
そう思えたからこそここまで来れたのだ

出口の先には光のシャワー眩しさだけが待っている