ただ日常の行動なので 半分ぼんやりしたまま マリアは
バスに 乗っている ちょっと転寝しても 不思議と降りる駅より
前に 気がつく そんな 半分無意識のマリアの視界に キラッと
光るものが 映りこむ 高速道路の高架下の何も無い場所だ
マリアは 窓の外を見回す 今の光は なんだったのだろうか
ステンレスの枠が 光っていた マリアは 記憶をたどる
そして 気がつく その場所には 車の排ガスにおびえ
ほんの数時間しか陽が当たらないのに 生きていた緑地帯が
あったと 乾いた風が マリアを通り越していった
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確かに 汚く汚れて 半分枯れたような緑地帯だったけど
それでも 春の雨の後とかは ちょっと元気で 生きてたんだよ
ステンレスの枠になって 道路の幅は ちょっと広くなったけど
これで いいのかな とか思う 街路樹って 結構 まめに
お手入れされている 移動もあるんだけど いなくなった
大きく育った木は 何処に いくんだろう といつも 気になる
木になるのは 実 そして 石橋は 今年も 里芋を植える
花より 食い物 合理的では ないけれど
実用的なんだなぁ~ つくづく
要る物 要らない物・・・
捨てる物 捨ててはいけない物・・・