今年、多くの著名人の訃報に接しましたが、年末に来てまたショックなニュースが。
残念です・・・
もちろん、バラエティ、喜劇役者としてご活躍されてましたが、「しらけ鳥」とか「淀川長治さんのモノマネ」とかね。そして、「小松の親分さん」は、もうニックネームみたいになってね。
個人的には「役者」のイメージが強いかな。
結構シリアスドラマや、時代劇など。(「水戸黄門」にもよく出てたなぁ~)
特に大好きだった「大岡越前」シリーズに途中から参加し、おっちょこちょいのダメ同心から(設定の変更なのか)渋いベテランへ変わったのですが、その転換ぶりがお見事で。そして、同心部屋のリーダー格になってから、渋さと厳しさと温かみを持った、素敵な存在になりました。
それから、山本耕史さん主演「陽炎の辻」での、調子はいいけど、情に厚い長屋の大家さん。
辛い過去を背負った主人公が、江戸へ来てから人生が変わる、その一役を担った、大きな存在でした。
当初は得体のしれない浪人だった主人公を、大家としてだけでなく、まるで息子のように世話を焼く、面倒見のいい大家さん。もう、あの明るさに、ドラマがどれだけ救われたか。
そう、明るさ!
ご本人も、とても明るい方だったようで。
上京する前、地元福岡で、車の営業マンとして、売り上げが常にトップクラスだった程、話術にたけていたそうで。持って生まれた才能なんですかね。
小松さん原作の「植木等とのぼせもん」。
NHKでもドラマ化されましたが、才能に溢れた人たちに鍛えられ、見守られて、努力と、その持って生まれた才能で、唯一無二の存在になったのかなって。(偉そうですけど)
経歴を振り返っていたら、思い出しました!
Eテレの「アルフ」!
所さんが主人公の動物(だと思ってたら、宇宙人だったのね)と同居することになる家庭の主。
所さんとのやり取りが楽しかったな~
あ~また見たい!ぜひ再放送を!
いつ見ても、サービス精神旺盛で、いつも笑顔。
何か振られても、嫌な顔一つせず、必ず応じてくれる、心の広さ。
紳士的で、でもどこか福岡育ちの骨太さもあって。
あの笑顔を見るだけで、ホッとしていました。
ゆかりの人の追悼コメントを見ていると、ご本人も情に厚く、面倒見の良い方だったみたいで。
画面から伝わってくる温かさは本物だったんだなと。
そうそう、これまた「脳ベルSHOW 」の、昨年の11月のSPで、盟友伊東四朗さんと共演されたのが、今にして思えば、最後の姿だったのかな。そう思うと、そのお二人揃った姿を見られたことが、感慨深いです。
残念ながら見ていませんが、今年に入っても、病をおして、舞台やドラマでご活躍されていたとか。
現役のまま、最後は静かに。最後まで「プロ」でした。
それだけに、視聴者もそうですが、身近だった方もショックなのでは。伊東さんは、言葉も出ないほどショックだと語られたそうで。
それにしても、今年はコロナ禍ということもあり、訃報に接するたび、例年よりも寂しさがつのる気がします。我が家のライブラリーを引っ張り出して、久しぶりに「大岡越前」での雄姿を見ながら、故人をしのびたいと思います。
ご冥福をお祈りします。