ぴち子の忘れられない話…人、オウム、インコ、犬、猫等にまつわる実話

今まで出会った動物達とのエピソードや、素敵な人達の話を綴っていきます。

ラルが黄泉がえってきたよ

2013-05-14 17:01:10 | 

妹が羊毛フェルトで今は亡きワカケホンセイインコのラルを作ってくれましたよ。

おしゃべりの語彙は無数、持ち歌は5曲という天才インコでした。
オウムのサラはラルを神とあがめておりましたので、よみがえったラルと対面させてみました。
が、後ずさりして固まってしまいました。ああ、やっぱり忘れてしまったのか…
それで、思い出させるために取った手段は?
ラルの持ち歌を腹話術風に歌ってみたのです。
「ぽっぽっぽっぽー、はとぽっぽー まーめが欲しいか そらやるぞー…」
サラはフェルトのラルにそーっと近づいてきて、歌に合わせて踊り出しました。
実にうれしそうに、頭をふりふり、羽を広げて体を左右に揺らして。
そしてフェルトのラルに向かって 「おはよう、おはよう」
サラがラルに教えてもらった最初の言葉です。
ラルのことを思い出したのでしょうか。
大事に飾っておきますが、時々はサラに会わせてあげるよ。
この次は、でんでんむし 歌ってみるかな。
ありがとう。妹akutaさん ブログはこちら
雛の頃のラル

ピーナッツ食べてるラル


エリーゼっていう犬の思い出

2013-05-02 22:44:14 | 

子供の頃にエリーゼと名付けた柴系の雑種犬を飼っていました。
ダンボールの箱に他の兄弟達と一緒に入れられて捨てられていたのを妹が拾ってきたのです。
しかし、当時 家では犬を飼う事を禁じられていました。猫を飼っていたからです。
妹は友達と箱をかかえて家々を回り、必死になって里親を探しました。
努力の甲斐あって2匹、3匹と貰われていきましたが、どうしても最後の雌の行き先がありませんでした。子供たちが必死で頼み込み、とうとう親が根負けして、家で飼うことが許されたのです。
なので良い犬に育てなければという思いが私達にありました。
我家の子供達だけでなく、隣家の子供までもが犬の教育係です。
しかし、努力の甲斐なくエリーゼは手に負えない犬になってしまいました。
おすわりやお手はできるんですが、食べ物を前にすると凶暴になる。おあずけをすると歯をむいて唸り、待てないし噛みつこうとする。食べたくない物をもらうと埋めて、しかも埋めた事をずっと覚えていて、近くに寄れないし、掘らせない。傷んだ物を掘り出して食べるといけないので散歩に連れ出している間にかたずけるとかしていました。
空になった食器も抱え込んで離さないので、エリーゼから食器を取り戻すのも一苦労でしたよ。
そしてとにかく吠えまくる。裏口の鍵はいらない位の超番犬。
困ったのが近所からのうるさいとの苦情でした。
母はよく近所に謝っていました。
ある時、近所一体が軒並み泥棒に入られ何軒も被害にあったのです。
が、家の周り、エリーゼの目の届く範囲には一軒も入られなかったのです。
それから吠え声の苦情は無くなりました。
飼っていた猫は大人なので上手にエリーゼをやり過ごしていましたよ。
その頃 家の前の神社にはよく子猫が捨てられておりました。
母はそれを拾って来て保護し、美猫にして里親を探すということをしていました。
ある日保護していた子猫がうっかりエリーゼに近づいてしまったのです。
エリーゼの傍には食器が…
かみ殺される!と一瞬思いました。
ところがエリーゼはとても困った顔をして鼻で子猫をぐいぐい押して私の方に寄せてきたんです。
動物達にはとても優しかったんです。
九官鳥や鶏、猫とも仲良く同居できたんですよ。
エリーゼは妹の結納が入ったその日に、妹の幸せを見届けるように夕方静かに息をひきとりました。14歳でした。
長文、最後まで読んで下さってありがとうございます。

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ありがとう。トーナメント3位になりました

2013-03-12 17:28:26 | 日記
ご協力ありがとうございました。
お陰さまでブログ村のトーナメント第2回!短い話!ショートショート!ブログトーナメント - 小説ブログ村
第2回!短い話!ショートショート!ブログトーナメント"で3位になりました。
気まぐれにエントリーしてみたら結構勝ち進んできてびっくり!です。
とても励みになりました。まだ面白ネタが沢山あるので、ぼちぼち更新していきます。 



スペイン風邪

2013-03-09 23:29:23 | 縁起
いつだったか、新型インフルエンザが世間をにぎわしていた年がありましたよね。
航空機内で乗客らが待機させられて、防護服の検疫官が物々しく乗り込んで調査していた映像が今でも目に焼きついています。
この頃では免疫を身に付けた人が増えたのか、抗ウイルス薬のお陰なのか、大ごとにはならないようで幸いです。
祖母がまだ若かった頃のお話です。
今から95年程前(1918年:大正7年頃)に世界中でスペイン風邪と呼ばれた当時の新型インフルエンザが大流行して日本でも40万人~50万人の犠牲者が出ました。
祖母が住んでいた村にもスペイン風邪の嵐がやってきて人々は恐れおののいていました。
そんなさなか、祖母の父(私の曽祖父)が風邪坊主が訪れる夢を見てしまったのです。
曽祖父はスペイン風邪から何としてでも家族を守りたいと思い、渾身の力をこめて風邪退治のおまじないをしました。
その夜のことです。曽祖父はまたもや風邪坊主の夢をみてしまったのです。
でも今度は、いったん入ってきた風邪坊主が「こんな恐ろしい家にはいられん。あー恐ろし」と言いながら家を出て行き、隣の家に入って行ったんだそうです。
その後、隣家の家族全員がひどいスペイン風邪にかかってしまったのです。
祖母の家族は、全員無事にきりぬけたんだそうです。
曽祖父の家族を守る気迫が風邪坊主に通じたに違いありません。
風邪坊主の詳細は前回の記事をどうぞ

風邪坊主

2013-02-28 22:37:33 | 縁起
子供の頃のある日、母が部屋で髪を振り乱し何かを振りまわしていました。
恐る恐る見てみると手にはなんと包丁が
部屋には母一人だけでした。
持ってるのが刀だったら時代劇のエアー立ちまわりです。
私「な、何?」
母「危ないからそこで待ってなさい、風邪坊主を退治してるんだから」
風邪坊主っていうのは、風邪をひく前ぶれに夢に現れる妖怪なんです。
母は前日に、真っ赤な顔をした妖怪が布団に入ってくる夢を見たんだそうです。
この妖怪は誰にでも化けるのです。
とにかく冬に誰かが家に入ってくる夢を見たら風邪坊主を疑うのです。
そしてそれをそのまま放っておくとひどい風邪をひくという言い伝えがあるんです。
刃物で空を切って風邪坊主を退治すれば 軽くて済むと信じられていました。
これは三重県出身の母方の祖母からの伝承です。
子供の頃は、半信半疑ながら風邪坊主らしき夢をみると警戒したものです。
多分、熱の出はじめにうなされて見る悪夢ではないかと思います。
今では、風邪かもしれないなと思ったら直ぐ葛根湯を飲みます。
これは私には本当によく効いて、幸いなことに ここ何年いや何十年も熱を伴う風邪を引いた事がありません。
風邪予防には 1に栄養、2に睡眠、3に気合ダーッ!