12年ぶりでラン・ランのコンサートに行った。チケットは即日完売だったはずなので全く諦めていたのに、お友達のありがたいお誘いを得て聴くことができました!さまざまに感動。。。
思い起こせば今から12年前、知人から「来週のみなとみらいでチケットが余っているんだけど、良かったらどう?」と言われてチラシを見たら「21世紀、ラン・ランはホロヴィッツを越えるかー」(筆者注・超えるじゃなくてね^^;)そして可愛い笑顔の中国の男の子の写真。
経歴を読むと1995年チャイコフスキー国際ヤング・ミュージシャンコンクール優勝とある。ああ、そういえば仙台で開催されてたなー、話題にはなってたなーという程度だったけれど、たまたま日程も空いていたのでチケットを頂き友人を誘って出かけた。ホールは寂しいくらいの入りで頂いたチケットもホールのド真ん中なのに周囲には20人くらいしかいなかったように記憶している。大ホールだったので本当はもっと入っていたのかもしれないけど・・・そうそう、3列くらい前に假屋崎先生がいらっしゃいました。そして今回もロビーでお見かけしました。さすがです♪
2002年6月8日(土)みなとみらいホール
プログラムは当日変更があり、
ハイドン:ソナタHob.ⅩⅥ-31 E-dur
ラフマニノフ:ソナタ2番
ブラームス:6つの小品 op.118
チャイコフスキー:ドゥムカ
ショパン:ノクターンop.27-2
バラキレフ:イスラメイ
その当時、自分のホームページにコンサートの感想などアップしていたので、当時の記事を載せてみる。
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ともかく、すごいコンサートだった!
きょうまでに出かけた数多くのコンサートの中で一番と言ってもいいくらいだった。
今回はたなぼたで頂いたチケットだったし、1995年の若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール1位の時には達者ではあったけど、なんといっても12歳の子どもという気がしていたので、それほどに期待はしていなかった。
ところが、最初のハイドン、出だしの音のあまりの美しさに、思わず同行した友人と顔を見合わせてしまった。そして、どんどんと惹きこまれてしまい、一曲目が終わった時点でなんだか、身体の力が抜けて魂を奪われた状態になった。
2曲目のラフマニノフはロシアの荒涼とした大地ではなく、山水画に描かれる深い山々を思わせてくれる演奏だった。所々、京劇的な動きも見えともかく楽しい。
3曲目のブラームスの6つの小品はともすれば、退屈になりがちな地味な曲なのだが、これは実に見事に6曲を弾き分け、飽きさせずに聴かせてくれた。特に2曲目では聴いているうちに自然と涙がこぼれた。ここで休憩。後ろの扉があいてもしばし呆然という感じで、なかなか立ち上がれないほどだった。
後半は超絶技巧な曲をひかえて、チャイコフスキー「ドゥムカ」も素晴らしかった。ともかく千変万化。ぐっと掴まれた気持ちをどんどんと引っ張られてよい意味での疲労感すら感じる。
ショパンでは、また、ふと優しく温かいぬくもりを聴かせる。そして、お馴染みイスラメイ。これはこけ脅かしとも言える曲で、一時、音大の試験などで点稼ぎに流行った曲なのだがスケールの大きい演奏だった。ちょうど「海の上のピアニスト」のワンシーン、弾き終って弦にタバコを近づけたら火がつきそうな感じであった。
きょうは、ただのチケットが回ってきただけあって空席が目立ち、たぶん全体の3割ほどの入りだったのだが(ほんとにガラガラ)きょうの聴衆は心の奥底からアンコールを望んでいたと思う。会場が一つになって彼を心から讃えていたのが実感できた。
アンコール一曲目は「雨雨ふれふれかぁさんが~」という童謡の編曲。あとで気付いたのだが、これは「ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷランランラン」で、彼としては自分の名前とのジョークだったと思う。お茶目♪
終了後、階段を降りかかるとすごい歓声が!何事かと思ったら、ロビーでサイン会が始まっていた。そして、長蛇の列。いつもなら、通り過ぎるのだがきょうはどうしても間近で見てみたい欲求にもかられ、CDを購入して列にならぶ。
握手してくれた手の感触は意外に柔らかく骨の細そうなでもしなやかな感触だった。
もしかすると今までで一番感動した演奏会だったかもしれない。ピアノが好きでたまらないという感じ、そして音楽へのひたむきな情熱、また機会があったら是非、聴きたいピアニストだった。
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相当に感動しました。なんか体中の穴からすべてが奪い取られたような、五感のすべてを刺激され続けたような、って書いている本人もよく分からないけどそんな感じでした。さすがに今回は覚悟して出かけたし、私もそれなりに歳を重ねたのであの時ほどではなかったけれど、彼の天性の表現力は失われず、前回よりも洗練されていました。今回のプログラムはモーツアルトとショパン。どちらも型破りでした。でも、モーツアルト本人はあんなふうに弾いたのかも。ショパンはたぶん生きていたら顔をしかめたであろう部分も多々あったけれど、バラード4曲がまるでソナタの4楽章のように大きなスケールで演奏されていました。
アンコール
ああ、、また聴きたいな。次、12年後は危険なのでもう少し前倒しで行きます(笑)
Eちゃん先生、多謝多謝!!
思い起こせば今から12年前、知人から「来週のみなとみらいでチケットが余っているんだけど、良かったらどう?」と言われてチラシを見たら「21世紀、ラン・ランはホロヴィッツを越えるかー」(筆者注・超えるじゃなくてね^^;)そして可愛い笑顔の中国の男の子の写真。
経歴を読むと1995年チャイコフスキー国際ヤング・ミュージシャンコンクール優勝とある。ああ、そういえば仙台で開催されてたなー、話題にはなってたなーという程度だったけれど、たまたま日程も空いていたのでチケットを頂き友人を誘って出かけた。ホールは寂しいくらいの入りで頂いたチケットもホールのド真ん中なのに周囲には20人くらいしかいなかったように記憶している。大ホールだったので本当はもっと入っていたのかもしれないけど・・・そうそう、3列くらい前に假屋崎先生がいらっしゃいました。そして今回もロビーでお見かけしました。さすがです♪
2002年6月8日(土)みなとみらいホール
プログラムは当日変更があり、
ハイドン:ソナタHob.ⅩⅥ-31 E-dur
ラフマニノフ:ソナタ2番
ブラームス:6つの小品 op.118
チャイコフスキー:ドゥムカ
ショパン:ノクターンop.27-2
バラキレフ:イスラメイ
その当時、自分のホームページにコンサートの感想などアップしていたので、当時の記事を載せてみる。
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ともかく、すごいコンサートだった!
きょうまでに出かけた数多くのコンサートの中で一番と言ってもいいくらいだった。
今回はたなぼたで頂いたチケットだったし、1995年の若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール1位の時には達者ではあったけど、なんといっても12歳の子どもという気がしていたので、それほどに期待はしていなかった。
ところが、最初のハイドン、出だしの音のあまりの美しさに、思わず同行した友人と顔を見合わせてしまった。そして、どんどんと惹きこまれてしまい、一曲目が終わった時点でなんだか、身体の力が抜けて魂を奪われた状態になった。
2曲目のラフマニノフはロシアの荒涼とした大地ではなく、山水画に描かれる深い山々を思わせてくれる演奏だった。所々、京劇的な動きも見えともかく楽しい。
3曲目のブラームスの6つの小品はともすれば、退屈になりがちな地味な曲なのだが、これは実に見事に6曲を弾き分け、飽きさせずに聴かせてくれた。特に2曲目では聴いているうちに自然と涙がこぼれた。ここで休憩。後ろの扉があいてもしばし呆然という感じで、なかなか立ち上がれないほどだった。
後半は超絶技巧な曲をひかえて、チャイコフスキー「ドゥムカ」も素晴らしかった。ともかく千変万化。ぐっと掴まれた気持ちをどんどんと引っ張られてよい意味での疲労感すら感じる。
ショパンでは、また、ふと優しく温かいぬくもりを聴かせる。そして、お馴染みイスラメイ。これはこけ脅かしとも言える曲で、一時、音大の試験などで点稼ぎに流行った曲なのだがスケールの大きい演奏だった。ちょうど「海の上のピアニスト」のワンシーン、弾き終って弦にタバコを近づけたら火がつきそうな感じであった。
きょうは、ただのチケットが回ってきただけあって空席が目立ち、たぶん全体の3割ほどの入りだったのだが(ほんとにガラガラ)きょうの聴衆は心の奥底からアンコールを望んでいたと思う。会場が一つになって彼を心から讃えていたのが実感できた。
アンコール一曲目は「雨雨ふれふれかぁさんが~」という童謡の編曲。あとで気付いたのだが、これは「ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷランランラン」で、彼としては自分の名前とのジョークだったと思う。お茶目♪
終了後、階段を降りかかるとすごい歓声が!何事かと思ったら、ロビーでサイン会が始まっていた。そして、長蛇の列。いつもなら、通り過ぎるのだがきょうはどうしても間近で見てみたい欲求にもかられ、CDを購入して列にならぶ。
握手してくれた手の感触は意外に柔らかく骨の細そうなでもしなやかな感触だった。
もしかすると今までで一番感動した演奏会だったかもしれない。ピアノが好きでたまらないという感じ、そして音楽へのひたむきな情熱、また機会があったら是非、聴きたいピアニストだった。
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相当に感動しました。なんか体中の穴からすべてが奪い取られたような、五感のすべてを刺激され続けたような、って書いている本人もよく分からないけどそんな感じでした。さすがに今回は覚悟して出かけたし、私もそれなりに歳を重ねたのであの時ほどではなかったけれど、彼の天性の表現力は失われず、前回よりも洗練されていました。今回のプログラムはモーツアルトとショパン。どちらも型破りでした。でも、モーツアルト本人はあんなふうに弾いたのかも。ショパンはたぶん生きていたら顔をしかめたであろう部分も多々あったけれど、バラード4曲がまるでソナタの4楽章のように大きなスケールで演奏されていました。
アンコール
ああ、、また聴きたいな。次、12年後は危険なのでもう少し前倒しで行きます(笑)
Eちゃん先生、多謝多謝!!
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