2020年ノーベル物理学賞は、ペンローズ博士、ゲンツェル博士、ゲズ博士(女史)、以上3人が受賞しました。
◼️ペンローズ博士 (1931〜。イングランドの 物理学者かつ数学者)
受賞理由:「ブラックホールの形成は、一般相対性理論による確固な予測であった、ということの発見。」
ペンローズ博士は、ホーキング博士とともに「大域的時空構造の特異点定理」を発見したことや、また、ブラックホールの「Trapped surface(捕捉面)」や「ペンローズ過程」などの研究も行いました。(ブラックホール関連以外には、「ペンローズ・ダイアグラム」や、量子脳理論の研究、などでも有名です。)
上記の「大域的時空構造の特異点定理」や、「ホーキング博士」、については、本ブログの次の記事にも、既に記載されています。
●「一般相対性理論 おすすめ 本、教科書、良書。」
https://blog.goo.ne.jp/physicsphysics/e/44ec314ae414d9ca36f93f1d5e206cdd
◼️ゲンツェル博士(1952〜。ドイツの物理学者)、
ゲズ博士(女史)(1965〜。アメリカ(父親はユダヤ系、母親はアイルランド系)の物理学者)。
受賞理由:「“天の川”銀河の中心における超巨大質量コンパクト天体の存在、の発見。」
この「コンパクト天体」は、ブラックホールである、と 現代の物理学界では 推測されています。
以上、2020年ノーベル物理学賞の対象となった研究は、いずれも、
アインシュタインの「一般相対性理論」に関するものでした。
↓↓ブラックホール形成過程の概念図。
以上