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[音楽] Luke Vibert 「Lover's Acid」

2005-07-20 | [その他]


いつの間にかに新譜がでていたので早速聴いてみました。
それにしても、ここ最近のLukeのリリーススピードは異様に早い。

LPでAmen Andrewsをぽつぽつ出しているのかと思ってたら、
Luke Vibert名義で「Yoseph」をリリースし、エレクトロ全面に展開。
その後、Luke Vibert名義で「Kerrier District」もリリース。
更に、Wagon Christ名義で「Sorry I Make You Lush」をリリースと、
同年アーティストがどんどん収束していくなか恐ろしいリリースラッシュだ。

で、Lukeないし、Wagon Christ、Plug通して、音傾向が顕著にあった。
初期から、Luke Vibert名義の「BIG SOUP」辺りまでは、
比較的音のエッジを抑えて浅く広く沢山のサンプルを重ねていく方法。
初期のWagon Christ名義の「Throbbing Pouch」では、
1ネタサンプルに対してシンセ音源(?)のリズムをサンプルとレイヤー(?)か
なにかで、奇妙なパンチのあるドラムと上ネタサンプルの組み合わせで
未だに全然新鮮な名盤として君臨している。

その後、Wagon Christ名義の「Tally Ho!」辺りから、異様なまでにパンチの効いた
リズム音色を好むようになり、それがLuke色として定着した。
とにかく、Lukeはリズムの音色と叩き方にすばらしいセンスをもっていて、
個人的には、この人ほどかっこよいリズムを醸し出す人もなかなかいないと思っている。
逆に、上ネタ的には、結構躊躇無く加算していく感があり、
無駄にごちゃごちゃしてかえって散漫な感じになってしまっている曲もたた見受けられた。

しかしながら、「Yoseph」にきて、エレクトロ系を全面に出してきたとき、
水を得たのか、音が急に生き生きしだした。作成方法も異なるので、
(サンプルを組み合わせるのではなく、シンセで音を作っていく方式)
功を奏したのか、肌に合っていたのか、すべてが旨い具合にかみ合っている作品になった。
(特にTr.6 I Love Acidは秀逸!)

そして今回エレクトロの第2弾?として「Lover's Acid」がリリースされた。
タイトルからしてLukeは相当Acidが好きなんだろうと思わせる。
ちなみに、ここで言うAcidとは、ドラッグの事ではなく、音楽の1スタイルを表す。
基本的にはROLAND TB303という昔のベースシンセを全面にフューチャーした感じで、
ブリブリ、ブギョブギョと言った音が特長である。
前回もそうだが今回併せて特に着目したいのが音数である。
今までのLuke作品では考えられないほど少ない。めちゃくちゃ少ない。
曲によって数音して同時に鳴ってない作品もある。
そのため1音1音が大変目立ち、空間ができあがる。そこをスモールルーム系のリバーブの
ディケイを長めにしたような音で綺麗に空間を作り上げている。
とにかく、空間がすごく綺麗だ。1曲1曲位置を変えてきている。
どんなリバーブを使っているのか分からないが、特にハット系にかけているリバーブが
すごく綺麗。
でもって、真偽はわからぬが噂ではLukeも一部REASONを使用しているという。
となると、何故俺の曲とここまで音が違うのだと嘆きたくもあるが、
逆にREASONの可能性を感じさせる情報でもある。
ともかく、今作品は実にスッキリとして音の輪郭と空間を際だたせた秀作だといえる。
エレクトロ好きには文句なくお勧めできる作品である。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
どーも (jumper)
2005-07-20 22:23:32
お久しぶりです。Luke Vibertいいっスね。

去年、Sorry I Make You Lushが出た時に、そのアルバムにも入ってる「Shadows」っていう曲のPVをMTVで観たんですけど、落ち着いた平和(?)な感じで、非常に感動した記憶があります。

曲ももちろん、このPVは名作だと思います。非常にオススメ。NinjaTuneのサイトで無料配信してます(すでに観てたらすいません)。

自分はWagon Christ名義が一番好きっスね~。
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Unknown (papa)
2005-07-21 19:53:33
お久しぶりです。

Lukeは良いです。師です。

Wagon Christならば、断然ファーストが良いです。未だに愛聴してます。
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