公開初日に見に行ってから、いろんな場面が頭に焼き付いて離れないのですが
監督のインタビューなどを読んで、思い返すうちに、
もしかして・・・
と別の見方が浮かんできました。
今回のプログラム、現場脚本がそのまま掲載されているのですが、
映画を思い出すのに、とても役立ちます。
この数行の文字が、あの映像になるのかと思うと、キャストもスタッフも想像力がいる仕事だな~と
思わず感嘆してしまいます。
さて、ふと浮かんだ別の見方なんですが、
今回、ルイと新野と流美の3人って、人間と人間じゃないものが混然となったキャラクターだったように思うんです。
対してこの3人以外は、リアルな人間だったなと。
それにプラスして、監督の「死を断ち切りたい」という言葉。
この視点にたったら、ルイは死者たちの魂のように見えてくるんです。
海面は生者の世界、海底が死者の世界として、
ルイは本来海底にいるべき存在なのではないかと。
監督が断ち切りたいと言われた「死」を負わせたキャラクターなのかなと。
この世の人間ではないから、ピストルの弾も当たらないし、事故でも助かる。
超常的な力も、もしかしたら、本当に持っているのかも。
流美に最後に会いに行ったとき、頭に触れるけれど、
あのシーンが、流美が目覚めるように、自分の命をそっと送ったようにも見えるんですよね。
「あなたが、私の中で生きるのよ」という言葉の通りに、
自分を流美の中に送ったのかなと。
どこか儀式的に感じたんですよ。
そして、新野に海底へと沈めたられた瞬間、流美はベッドで目を覚ます。
流美の目覚めが、ルイの再生のようにも見えます。
ルイと新野の撃ち合う瞬間
あれが、監督が死を断ち切る瞬間だったんだろうなと。
ルイは死に囚われた過去の監督の心であり、新野はそれを断ち切って進む今の監督の心なのかなと。
「こっちだよ」と逃げて、なかなか殺せないルイは
振り払おうとしても、まとわりついてきた「死」だったのかもしれない。
海底へと沈めた死者の残像。
いずれは誰しもが行き着く場所。
そんなことをふと思ったんですよ。
早く2回目見たいです。
でも、そう考えたら、監督は打ち倒したいもの全てを藤原竜也という俳優に負わせたということになりますね。
打ち倒す側は松田龍平に。そして再生を水原希子に。
絶妙のキャスティングだわ。
この3人は、どこか人間に見えない部分があるし。
精神的なものを背負わせるのに、これ以上ない配役でしたね。
人間性、精神性を同時に体現させるのにうってつけの俳優達です。
監督のインタビューなどを読んで、思い返すうちに、
もしかして・・・
と別の見方が浮かんできました。
今回のプログラム、現場脚本がそのまま掲載されているのですが、
映画を思い出すのに、とても役立ちます。
この数行の文字が、あの映像になるのかと思うと、キャストもスタッフも想像力がいる仕事だな~と
思わず感嘆してしまいます。
さて、ふと浮かんだ別の見方なんですが、
今回、ルイと新野と流美の3人って、人間と人間じゃないものが混然となったキャラクターだったように思うんです。
対してこの3人以外は、リアルな人間だったなと。
それにプラスして、監督の「死を断ち切りたい」という言葉。
この視点にたったら、ルイは死者たちの魂のように見えてくるんです。
海面は生者の世界、海底が死者の世界として、
ルイは本来海底にいるべき存在なのではないかと。
監督が断ち切りたいと言われた「死」を負わせたキャラクターなのかなと。
この世の人間ではないから、ピストルの弾も当たらないし、事故でも助かる。
超常的な力も、もしかしたら、本当に持っているのかも。
流美に最後に会いに行ったとき、頭に触れるけれど、
あのシーンが、流美が目覚めるように、自分の命をそっと送ったようにも見えるんですよね。
「あなたが、私の中で生きるのよ」という言葉の通りに、
自分を流美の中に送ったのかなと。
どこか儀式的に感じたんですよ。
そして、新野に海底へと沈めたられた瞬間、流美はベッドで目を覚ます。
流美の目覚めが、ルイの再生のようにも見えます。
ルイと新野の撃ち合う瞬間
あれが、監督が死を断ち切る瞬間だったんだろうなと。
ルイは死に囚われた過去の監督の心であり、新野はそれを断ち切って進む今の監督の心なのかなと。
「こっちだよ」と逃げて、なかなか殺せないルイは
振り払おうとしても、まとわりついてきた「死」だったのかもしれない。
海底へと沈めた死者の残像。
いずれは誰しもが行き着く場所。
そんなことをふと思ったんですよ。
早く2回目見たいです。
でも、そう考えたら、監督は打ち倒したいもの全てを藤原竜也という俳優に負わせたということになりますね。
打ち倒す側は松田龍平に。そして再生を水原希子に。
絶妙のキャスティングだわ。
この3人は、どこか人間に見えない部分があるし。
精神的なものを背負わせるのに、これ以上ない配役でしたね。
人間性、精神性を同時に体現させるのにうってつけの俳優達です。