めっちゃいい映画をみました!!!
WOWOWで放送されたんですけど、
「50/50 フィフティ・フィフティ」
2011年アメリカ
監督:ジョナサン・レヴィン
出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
セス・ローゲン他
WOWOWシネマはいくつか区分けがあって、隠れた名作を紹介してくれる「W座からの招待状」というものがあります。
その枠で放送される映画は、私の好みにぴったりなものが多い。
映画らしい映画だなという作品と多く出会えて、ハズレがとにかく少ない。
この作品も「W座からの招待状」で放送されたもの。
脚本家ウィル・レイサーの実話をもとに描かかれ、がんで生存率50%と宣告された青年の物語。
あらすじだけだと、重苦しい内容を想像してしまうけれど、それが真逆!
まあ、なんともポップ。
余命いくばくもないという設定の映画は、たくさんあって、そのどれもが、主人公の劇的な変化や
葛藤や悲しみに始終してしまいがちなのですが、
この映画は、そういう部分が全くない。余計なセリフも過剰な悲しみのシーンもない。
でも、逆にそれが妙に真に迫ってきて、心をつかんできます。
考えてみれば、自分が重い病気にかかったとして、それでも日常は、無関係に続いていくんですよね。
劇的な変化が自分に起こるとは考えにくくて、ただ静かに現実を受け入れるしかないだろうと思います。
現実は案外、想像よりあっけなくあっさりとしたものではないかと思うのです。
この映画は、まさに、そんな世界のあっけなさ、あっさりさが描かれています。
作中に、劇的な場面はなく、ただ人と人のつながりだけが丁寧に紡がれていきます。
例えば、難しい手術を控えたときの親とのシーン
親のことをうざったいと思って、病気になってもろくに連絡もとらなかった主人公は
ただ、横に座って母親の近況を聞きます。
下手な脚本だと、お涙頂戴の華美で臭いセリフとシーンになってしまうのに、それがない。
でも、現実はこうだろうなと思う。
映画にありがちな臭い台詞なんて、私は絶対に言わない自信がある。
このさりげないシーンが、とことん胸に迫ってしかたなかった。
面白い友人もいて、全体的にとてもポップに描いているのに、死を目の前にした自分の気持ちが
誰にも届かない孤独というのも絶妙の距離感で描かれています。
登場人物たちが織り成す人と人の繋がりと死に対したときの孤独。
それをこれほど見事に描き出した作品に久しぶりに出会いました。
黒澤明の「生きる」も素晴らしかったですけど、それ以来ですね。
まさに映画らしい映画でした。
今年の傑作選入り確実の1本です。
WOWOWで放送されたんですけど、
「50/50 フィフティ・フィフティ」
2011年アメリカ
監督:ジョナサン・レヴィン
出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
セス・ローゲン他
WOWOWシネマはいくつか区分けがあって、隠れた名作を紹介してくれる「W座からの招待状」というものがあります。
その枠で放送される映画は、私の好みにぴったりなものが多い。
映画らしい映画だなという作品と多く出会えて、ハズレがとにかく少ない。
この作品も「W座からの招待状」で放送されたもの。
脚本家ウィル・レイサーの実話をもとに描かかれ、がんで生存率50%と宣告された青年の物語。
あらすじだけだと、重苦しい内容を想像してしまうけれど、それが真逆!
まあ、なんともポップ。
余命いくばくもないという設定の映画は、たくさんあって、そのどれもが、主人公の劇的な変化や
葛藤や悲しみに始終してしまいがちなのですが、
この映画は、そういう部分が全くない。余計なセリフも過剰な悲しみのシーンもない。
でも、逆にそれが妙に真に迫ってきて、心をつかんできます。
考えてみれば、自分が重い病気にかかったとして、それでも日常は、無関係に続いていくんですよね。
劇的な変化が自分に起こるとは考えにくくて、ただ静かに現実を受け入れるしかないだろうと思います。
現実は案外、想像よりあっけなくあっさりとしたものではないかと思うのです。
この映画は、まさに、そんな世界のあっけなさ、あっさりさが描かれています。
作中に、劇的な場面はなく、ただ人と人のつながりだけが丁寧に紡がれていきます。
例えば、難しい手術を控えたときの親とのシーン
親のことをうざったいと思って、病気になってもろくに連絡もとらなかった主人公は
ただ、横に座って母親の近況を聞きます。
下手な脚本だと、お涙頂戴の華美で臭いセリフとシーンになってしまうのに、それがない。
でも、現実はこうだろうなと思う。
映画にありがちな臭い台詞なんて、私は絶対に言わない自信がある。
このさりげないシーンが、とことん胸に迫ってしかたなかった。
面白い友人もいて、全体的にとてもポップに描いているのに、死を目の前にした自分の気持ちが
誰にも届かない孤独というのも絶妙の距離感で描かれています。
登場人物たちが織り成す人と人の繋がりと死に対したときの孤独。
それをこれほど見事に描き出した作品に久しぶりに出会いました。
黒澤明の「生きる」も素晴らしかったですけど、それ以来ですね。
まさに映画らしい映画でした。
今年の傑作選入り確実の1本です。
病気を扱った作品でここまでポップというか軽いわけではないですけど
無理矢理感動を誘う映画が多い中で
今までに見たことない切り口というか
凄くリアルで良い映画だなぁと思いました。
自分は主人公の親友があんな感じだけど
実は病気の友達の接し方?みたいな本を読んでいて 最後病院に向かう前に車の中で抱き合うシーンに涙がこぼれました。
久しぶりに周りの友達にオススメしたいと思った映画でしたね
コメントありがとうございます!
スナフキンの涙された場面、同じく私も泣きました!
1冊、本が映っただけで、涙腺破壊されましたよ。
私もまわりにすすめまくりました!