『わたしのマトカ』 片桐はいり・著
新刊です。
女優の片桐はいりさんの旅エッセイです。「マトカ」とはフィンランド語で「旅」のこと。
この間見た映画「かもめ食堂」のロケで訪れたフィンランドでの出来事を
中心に旅の話が書かれているというので、即効買いです。
昨日、仕入れに出かけた際、乗り換え駅近くの本屋で見つけて購入。
私だって、ペンギン以外で本を買うこともあるんです。
だって、すぐに欲しかったし、な~んか新刊だと手に入りにくそうな版元だったし。
今、これを書いている現在、e-hon在庫はあるみたいから、早まったか?
んにゃ、いいんです。
やっぱり、本は一期一会だし、出会いをつくってくれた書店にはお礼をする。
毎回とはいかないけれど。
だから、よくお客さまで、「ごめんなさい、ペンギンじゃないところで本を
買ってしまいした」と白状してくださる方がいらっしゃいますが、
いいんです、そんなこと。ペン員の私ですらこうなんだから。
どうか、出会いを大切にしてください。だから、ペンギンもいい出会いを
たくさんしていただけるようにがんばるってわけなのよ。
さて。片桐はいりさんって、初めてテレビで見かけたころ、
なんて個性的なお顔なんだろうと、かなりひかれました。
だけど、トーク番組なんかで、話を聞くとおもしろくない。というか、普通の人。
最初ちょっとがっかりしました。私も若かったから。
でも考えてみたら、コメディアンじゃないんだし、外見だけを見て、
おもしろいことを期待するほうが筋違い。
だって、女優さんなんだもの。
その後舞台での活躍を知るたびに、彼女の生きる道はトークじゃなく、
芝居なのね!と当たり前のことに気づきました。
なかなか本の中身にいきませんが、やっとです。
これが初めての本ですって。
すんごい、おもしろい文章ですわよ。
なんだ、やっぱりおもしろい人じゃん。
トークと文章は違うんでしょうけど、やっぱりおもしろい人だとわかったので、
嬉しい。
この本、装丁も好きです。